「あの7月へ」

信じていたもの
過ぎていった時代
何が本当かわからなくって
思わず笑った

別にあざけるでもなく
いろいろな季節の香りがすり抜けて行って
俺は戸惑ってしまった

まるで春のようなんだが
何かが欠けているような気がした
まるで冬のようなんだが
何かが始まっているようなぬくもりがあった
だから俺は誠実なんかじゃなかった
いつだって。

みんなの言葉が
素敵なんだか
虚ろなんだか

俗物なのだが
笑ってみるかい、もう一度
何が嘘かなんてわからないままで
笑ってみるかい

落とした思い出のかけらを
笑い飛ばせたら、きっとね。

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