「不美」

器用すぎるのか
不器用なのだか
ただ
美しくはないね

時計の針がいやにおとなしいので
外を見たら雨だった
疾走する車の夢は
ガレージの中で眠り込んでいた
笑いかけた俺の口の中で開こうとした花は
いかにも気障りで
邪険に飲み込んでしまった

上手な君の日本語が
とっても俺の心に重いので
俺はそこから逃げ去るか
君の口をふさぐか
決めなくちゃならない

こんな冗談を
誰も笑ってくれはしなかった

美しくはないね

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