「不眠癖」
テレビはあまりに騒々しく
神経をおろしがねで擦るようで
たまらずスイッチを切ってみたんだが
その後の静寂も
まるで集中する視線のようで
押し付けがましさでいっぱいだ
こんな夜は
どうせ眠れないないんだろう
よくあることさ
どうせ後悔と苛つきで
朝を迎えてしまうんだろう
どうせ起きているのならば
酒ばかり飲んでいないで
せめて詩でも書こうと思ったのだが
ヒステリックなフレーズが
繰り返されるばかりで
ろくな言葉が出て来はしない
仕方が無くまた酒を飲む
性懲りも無くまた酒を飲む
明日も仕事だって言うのに
ますますイライラするばかりだ