「ゲーム」

生きるための仕事はどうやら必要らしいが
それはいつだって徒労に毛が生えたようなもので
そこをなんとか抜け出そうとすれば
またいつものように非難と嘲笑が待ち受けている

日々憧れや夢を磨き上げて玉のようにして
あらん限りの情熱をこめてその球を蹴っても
その後ろに現実がゴールキーパーのように
いつも立ちはだかっていることを知っているから
半分は諦めがちな気持ちが支配していて
残りの半分だっていつも臆病さが邪魔をする

臆病だからといって許してもらえるわけもない
こんなままでは何も出来やしないと
他人に指摘されるまでもなく判っているのだ

不安定なで脆弱なな精神は他者を攻撃し
自己の立場を弁護する事に終始するが
時折その虚構性に気づいてしまうのは
あまりにも興ざめ過ぎていただけない

いっそのこと膝を抱えてうずくまってしまおうか


なんで此処に来たんだっけな


足元は芝ではなく土だ

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