「ヒートアイランド」

この都市の
構造的宿命として
雨は降るのだ

面白いほどに
科学的かつ
必然的に

しかし
私の目から見れば
それは
この大都市が執り行なう
ひとつの呪術である
その精霊は
己の生業のひとつとして
雨を呼び
人をぬらすのだ

ヒートアイランド
− 過熱地帯

あくまでも科学的に
どこまでも呪術的に

押さえ込まれた大地の
行き場の無いエネルギー
もしくは「怒り」

だから
この都市の
構造的宿命として
雨は降るのだ

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