「星の降る街へ」
久しぶりに旅に出よう
酒のボトル片手にして
夜の中を道を探り
めざすのは星の降る街
愛していたその瞳に
別れを告げ背中を向け
昼のない街道を
めざすのは追憶の街
君に言葉を思い出すまい
君の笑顔を思い出すまい
何もかもを忘れ去れば
涙さえ涸れるはずさ
それでいいと
一人笑って
旅に出よう
消えた愛を追うかわりに
酒のボトル片手にして
夜の闇に身をゆだねて
忘れよう昨日のことは
君の吐息を思い出すまい
君の涙を思い出すまい
夜の中に旅に出れば
孤独さえうれしいはずさ
それでいいと
独りよがりの
旅に出よう