「命」

その終末まで
夢をできるだけ多く消費しようと
できるだけたくさんの
墓標を立てようと
まるで何かを信じているみたいに
遠くを見つめて生きていこうと
言葉など語るまい
黙として作業を続けるのだ
何かの存在を忌むように
そしてより多くの絶望
息を殺して待ち伏せる

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