「入り口」
出口が見つからなかったころが ただなつかしい。 俺はそこにいて 確かにそこにいて 出口を探していたころが ただ愛しい。 何か違うと 別の道を求め すべて居る場所のあった すべて内側に居られた 贅沢な日々の 贅沢な悩み 外側にはじき出されてみれば 今入り口が見つからない。 もう外がないこの場所に立って 今入り口が見つからない。
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