「帰郷」

春だから
とてもさみしいのだけれど
ふとした珈琲のぬくもりが
僕を僕に連れ戻してくれたりもする
そんな時のための言葉を
僕は保存していないのだけれど
探してみればまだ
そこら辺に落ちているかもしれない
ここは
あの頃と同じ街なのだから。

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