「煌めきやしねえ」
午前五時
何も起こらねえ
ただ静かに雨が降ってる
もう何年
こうして
ただ意思もなく暮らしてる
星の見えない夜が続いてるんだ
眠れないよるが続いてるんだ
いったい何時からなんだい
いったい何処からなんだい
それとも元のままかい
なにも変わっちゃいねえか
星を見ない夜を続けてるんだ
夢を見ない夜を続けてるんだ
いったい何時からなんだい
いったい何処からなんだい
それとも昔のままかい
なにも変えられやしねえか
この場所で俺は
このままで俺は
煌めきやしねえ
一瞬も煌めきやしねえ
午前五時
テレビも見たくねえ
ただタイヤが水を切る音
もう何秒
こうして
ただ意思もなく止まっている
語りたくない日々の中にいるんだ
見せたくない日々の中にいるんだ
その場所でいいさ
そのままでいいさ
煌めきやしねえ
一瞬も煌めきやしねえ
笑っちまうくらい
止まっちまったままだ
思い出せないくらい
遠い昔のままだ
ただいいかげんに
まだいいかげんに
ただいるだけの俺は
煌めきやしねえ