「暦替」
今更気づいたわけでもないが
この季節になると思い出す。
人の想いや営みとは
無関係に暦は進む。
年が暮れて行くのは
しかたの無いことで
ほら、今年もまた
やり残したことの山。
いつだって
夢を追っていたつもりで
いつだって
幸せを選択したつもりで
いったい何がつかめたんだ?
見てみれば手の中にはなにもない。
今年は簡単に終わるのに
今生はそうはいかないらしい。
人生の残りページは
知ることもできない。
家族で笑いながら
大掃除をしている今
私が本当に捨てたいのは
この命の暦。