「NEXT STAGE」

なんと言って良いのだか、
ちょっと気取ったステップで、
久しぶりの一歩を踏み出してみた。
いつものように、始まりは
妙な弱気もつきまとうけど。

それなりに歩いてきたつもりでも
まだまだ駆け出しのひよっ子で
一舞台終わってみれば
「まだまだ」だという苦い思いと
なんとも気恥ずかしい後悔を感じる。

生きるのは、なんか苦手で。
いろいろな方法で試してみても
結局は変わらない自分がいて、
狐につままれてでもいるように
気が付けばまた、さっき見た風景。

それでもこれを死ぬまで繰り返すのだ。
それこそが幸せなのだ。
二度と戻れなくなる不幸を
心の中で恐れながら
繰り返せることのありがたさを思う。

あいにく明日の予定は
自分では決められないらしい。
ならば、思いっきり演じてみよう
悪くすれば人生最後のステージかもしれない。
今日を思いっきり楽しんでやろう。

さあ、そろそろ次の幕が開く。

目次へ