「大掃除」

大掃除という名目で
一年分のの挫折をゴミ箱に放り込み
まるでさっぱりした様なふりをしてみるが
本当は何にも変わっちゃいない

どうにも片付かない
この雑然さも
整理のつかない
混沌とした想いも

埃を払い
磨き上げたところで
何が生まれ変わるわけでもなく
虚栄に満ちた自己満足が待っているだけで

相変わらずのの古びた思いと
過去の栄光をいくつか抱え
ただカレンダーどおりに
昼と夜を繰り返し

12月の後悔は
毎年の恒例行事
今年も壁を越えるどころか
階段にすらつまずいて

べつに年が明けたからといって
何が変わるわけも無く
いつもの通りに流れる日々は
言い訳のある間だけの休息をくれる

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