「寒い夜に」
夜が寒いから 手も言葉も かじかんで どう愛すればいいのか ふるえている 目の前の君を 言い訳を 一度でもすれば 終わってしまう そんな気がして それなのに 限界まで引き寄せた想いを 持て余している 不器用な指先は 髪に触れるのさえためらい 震える言葉は 心に触れることもなく こんな寒い夜に 暖めるすべも無く ただ見つめるだけで
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