「白い建物が」
はるかかなたの
白い建物が
もしまぼろしだとしたら
僕の悲しみは
何にたとえればいい
記憶の果ての
幸せのにおいが
もしまぼろしだとしたら
僕の愛には
行き着く場所も無い
虹のかなたの
碑の群れが
もし墓場だとしたら
僕の思い出は
ここで終わりにしよう
ガラスのむこうの
君の微笑が
もし写真だとしたら
僕の思い出は
声を上げずに泣くだろう
はるかかなたの
白い建物が・・・