「葬送の原野」

温かな体と心を野辺に送ろう
時代は常に変わっていくと
黄色い大地に ぶどう酒を注ごう
すべての幕は下りたのだと
再度会うことのない
おまえの面影に向かって言おう

何一つ悔やむことはない
何一つ持って行くべき物はない
再び咲くことのない花たちのためのレクイエムを
ただ一人 口ずさもう
とてつもなく優しい人々に向けて
とめどもなく私は罪なのだと言おう

たくさんの血の通った思い出が悲しいが
夢はいつでも壊されて行くのだから
これもまた平凡な日常なのだと

葬送の原野で
涙をぬぐおう

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