「素敵さ」

本当にここでよかったんだっけな
あんまりはっきり覚えていないんだ
いい加減な夜といい加減な朝を
重ねてきたから

たぶんこの景色だったろう
たぶんこんな場所だったろう
あの時夢に見ていたのは
たぶん、そうだろう

まるで夢のようさ
まるで嘘のようさ
こんな夜にこの場所に
いられるってことが

まるで夢のようさ
ずっとここに居たい
こんな夜におまえを
想えるってことが

まだまだ先は長いんだろうな
かっこよく真っ直ぐ歩ける訳もない
千鳥足でふらふらよろよろと
歩いているだけ

たぶんこの匂いだったろう
たぶんこの想いだったろう
あのとき俺を包んでいたのは
たぶん、そうだろう

まるで夢のようさ
まるで嘘のようさ
こんな夜がこんな俺を
迎えてくれるのは

まるで夢のようさ
何とか生きてる
こんな俺がおまえを
覚えてることが

たぶんここでよかったんだよな
たぶんこれで幸せなんだよな

たぶんここに来たかったんだよな
たぶん.....
きっと。

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