「旅支度」
何か一つの小さな だけどビー玉みたいに 透き通って輝く言葉を さみしさの代わりに 空に放り投げたい 僕たちは 少し寒がりながら生きているから 君たちの 少しだけ疲れた微笑を 心にとどめておきたい いつかは君たちと同じように 輝けるよう 僕は今 僕の眠りを覚まさぬようにそっと 今日までの日々を ダンボールの箱に仕舞い込もう
目次へ