「旅支度」

何か一つの小さな
だけどビー玉みたいに
透き通って輝く言葉を
さみしさの代わりに
空に放り投げたい
僕たちは
少し寒がりながら生きているから
君たちの
少しだけ疲れた微笑を
心にとどめておきたい
いつかは君たちと同じように
輝けるよう
僕は今
僕の眠りを覚まさぬようにそっと
今日までの日々を
ダンボールの箱に仕舞い込もう

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