「夢区画」
ひとつ角を曲がると
決して大きくは無いが
小洒落た家々が
整然と立ち並んでいる
とんがり屋根と
ヨーロッパ調の
モダンな色の町並みは
夢として設計され
夢として買われたのだろう
そこは
ドリームブロック
思い思いの表札や
きれいに磨かれた車達が
まだ新しい町並みに
移り住んだ人たちの夢を
饒舌に語っている
ひっそりとした家並みは
まだ若いであろう住人達の
仕事帰りを待っている
やがてともる明かりは
彼らの心と体を
きっと包み癒してくれるのだろう
新しき
ドリームブロック
やがて生活の色に
染まるとしても
生まれた日の夢を
忘れずにいられれば・・・