リスベラトロースはポリフェノールの一種であり、ブドウが自らをカビから守る為の抗カビ物質として実の皮の部分に含まれます。1992年にはワイン中に存在すると確認されていました。
イリノイ大学の研究グループは、マウスを使った実験で、がんの発生から増殖、転移という3段階において、その全ての段階で抑制効果が確認されした。これらの効果の他に、LDLの酸化を防ぎ、また、血を固める働きのある血小板の凝集を抑制するという効果もあるようです。
同じく赤ワインに含まれるケルセチンは、他の野菜にふくまれるケルセチンより活性であり、より高いガンの発生抑制効果があるそうです。
赤ワインに含まれるポリフェノールの量と比較すると、リスベラトロースやケルセチンの量はわずかですが、たくさんあるポリフェノールの抗酸化作用との相乗効果でガンの予防に働くようです。
赤ワインの活性酸素除去効果は、古いワインほどその効果が高いという傾向があります。また、一日に3〜4杯までが、痴呆症やアルツハイマーといった脳の細胞にからんだ疾病の予防効果が高いようです。死亡率もほぼ同じカーブが見られますが、2〜3杯までが寿命の面ではお勧めとなります。
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