1999年1月
ワイン飲むと脳が活性化、イタリアの研究チームが発表
毎日グラス1杯半のワインを飲み続けると、記憶力の回復や、アルツハイマー病、パーキンソン病など神経細胞の変性が原因とされる病気にかかりにくくなる可能性があることを、イタリアのミラノ大学の研究チームが7日発売の英科学誌ニューサイエンティストに発表した。
それによると、神経細胞を刺激・再生させる酵素の働きを7倍も高める化学物質が、ブドウとワインに多く含まれている。「リザーバトロル」と呼ばれる物質で、人の神経細胞に与えたところ、細胞同士を結びつける触手状のものが伸びるのを確認した。ワインを毎日1杯半飲むことでこのような効果が期待できるという。
研究チームは「リザーバトロルには脳の細胞同士を結びつける作用がある。これは老人の記憶力を再び高めることにつながる」としている。
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