妊娠する可能性のあるすべての女性は1日あたり400マイクログラムの葉酸(フォリック・アシッド)を取るべし、とパブリック・ヘルス・サービス(PHS)が勧告しているにもかかわらず、その通りにしているのは1/3以下の女性にすぎない、と、最近のCDCがリポートしています。
PHSは、この勧告を1992年に出しています。それというのも、女性が受胎期や妊娠期間に葉酸を摂取していれば、脊髄分裂症と無脳症を少なくとも50%、防ぐことがきるからです。しかし、どれだけの摂取量まで、女性はこのアドバイスに従っているのでしょう?
モービディティ・アンド・モータリティ・ウィークリー・リポート(病と死に関する週刊報告)2月27日号の一部として刊行されたCDCリポートには、1997年初頭に実施された調査でわかったことについて、まとめてあります。
マーチ・オブ・ダイムズの委託を受け、ギャラップ・オーガナイゼーションに率いられておこなわれたこの調査では、質問に応えてくれた人たちが葉酸に親しんでいること、18歳から45歳までの2001人のアメリカ人女性の間ではビタミンのサプリメントの利用が広くおこなわれていることがわかりました。この無作為の電話調査の回答率は、50%でした。
リスポンス・グループの中の出産可能年齢の女性の32.2%強は、毎日葉酸を含むサプリメントを摂取していました。25歳以下の女性の場合には、毎日摂取している人は22.8%でした。また、高卒までの学歴の女性のうち毎日摂取している人は19.6%、独身女性のうち毎日摂取しているのは26.1%、そして、PHSの勧告を知らない人のうちで毎日摂取していた人は28.8%でしたが、知っていた人のうちで毎日摂取していたのは45.2%でした。
ときどきしか(毎日というわけではなく)葉酸のサプリメントを摂取しない女性の場合、なぜ毎日摂らないかといえば、ビタミン剤をのむのをつい忘れるから(49%)というのがもっとも多い理由でした。
ビタミンのサプリメントを摂らない人たちの場合は、必要ない気がする、とか、情報が充分にいきわたっていない、とか、コストがかかる、というのが、サプリメントを摂らない主な理由でした。55.8%強の人が、サプリメントを必要としていない、とか、摂取しなければならない理由が特に見あたらない、と感じています。女性の中には(14.4%)、食事で充分な栄養がとれていると信じているから摂らない、という人たちもいました。
女性たちは、1日あたりの所要量の葉酸を強化してある朝食用シリアルを食べることでも、勧告された分量の葉酸を摂ることができます。(1月1日(98年)の段階で、FDAは、すべての栄養強化タイプのシリアル穀物には葉酸も強化しなければならない、と勧告しています。)あるいはそのかわりとして、女性たちは、葉酸を強化してあるパン、米、パスタといった食品や、天然のままで葉酸(フォーレイト)を豊富に含んでいるオレンジ・ジュースや緑の野菜の摂取量を、増やす、ということもできます。
ホモシステイン ・ 葉酸について ・ 葉酸はまだまだ不足 ・ 高血圧の原因_4を参照。
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