果物と野菜を取る事で虚血性脳溢血の危険を低く出来る事が証明

ヘルスリサーチレビュー
「健康と栄養の最新知識とその重要な役割についての情報提供月刊誌」
9月号Volume4, No.9より翻訳


 脳卒中については、こちらをご覧ください。

◆ 果物と野菜を取る事で虚血性脳溢血の危険を低く出来る事が証明されました

 Journal of the American Medical Association(Vol.282:1233-1239)によると9人の特に厳格な研究者によって食事と虚血性脳溢血との詳しい関係が解明された。

 両者の関係をより良く理解する為に彼等は、果物と野菜の種類別で研究を行いました。「虚血」とは血管の圧迫や血栓によって、内臓や組織への血液供給が不足する一時的な貧血状態を意味します。「脳溢血」(=脳卒中)とは脳血管の破裂等によって起こる脳機能の突然のダメージです。

 虚血性脳溢血に見られる前兆は筋肉コントロールが出来なくなったり、筋肉の萎縮、又感覚の損失や注意力の散漫、めまい、不明瞭な話等があげられます。「くも膜下出血」等もこの部類です。これまで2、3の研究が野菜と果物と摂取と循環器系の病気との関係を明らかにしています。

 有名なNurses* Health Studyによると75、596人の成人女性を14年間にわたり研究し、専門家が38、683の男性を対象にした研究を8年間行いました。

 研究がはじめられた時は被験者全員が循環器系の病気や癌、糖尿病とは無縁の体調でした。「虚血性脳溢血」の発生率の結果は、合計114、279人の内、366人の女性と204人の男性が「虚血性脳溢血」を経験したのです。

 たくさんの果物と野菜を食べる人は虚血性脳溢血になる危険が、そうでない人に比べて31%も低い結果が分かりました。彼等の平均的な摂取量は男性で5.1盛分の野菜と果物を摂取しており、女性で5.8盛分の量を摂取していますから、1盛り分で6%も危険を解除できるという事になります。野菜の種類によってもその効果が異なる事が分かりました。

 アブラナ科の野菜(ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ等)が最高の結果を出しました。

 これらをさらに追加的に、ひと盛り食すと32%も危険を低められ、緑の葉を持つ野菜を食すと31%も危険を低くする事が出来るとの事です。柑橘系の果物を丸ごと一個食べると19%も危険を低く出来、柑橘系のフルーツジュースだと25%に軽減できます。豆科の食べ物やポテト類は循環器系の病気になる予防とはほとんど関係が無い結果でしたが、2盛り食べると4%危険を軽減出来ます。

 これらのデータは果物、野菜の消費と虚血性脳溢血の関係を調べたものです。

 明らかに言える事はあなた自身やあなたの大切な人が「本当に、5から9盛り分の野菜と果物を毎日食べる事は意味がある事なのです。」


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