ウオーキングはこれまで考案された役立つフィットネスの中で最高の運動です。
5年ほど前にウオーキングの勧めは唱えられてますが、その後次々にウオーキングの利点が解明されています。必要なものは足に合った歩きやすい運動靴だけです。
歩く事で新陳代謝を働かせカロリーを燃やす事が出来ますから体の脂肪分を燃やせるわけです。研究によると食事によるダイエットよりも運動する事の方が重要であるとの事です。
1997年に44、000人の女性を対象にした調査で,International Journal of Obesityは一週間に4時間以上歩く人は16%もウエストラインを絞る事が出来たと報告しました。エアロビックダンスは脂肪を取りお腹周りの贅肉を減らす唯一の方法です。
50歳代の女性を対象に行われたThe Journal of Bone and Mineral Researchでは、一日30分以上歩くか、サイクリングをする人は骨粗鬆症の症状から表れる背中の曲がりが20%も遅らせる事が出来るとの事です。
ウオーキングは心拍数を上げますから循環を向上する事が出来ます。足の筋肉が静脈を通して血液を押し出しますから心臓へ血液が戻ってくるのを助け、酸素を運び循環を向上させ細胞がもっと多くの酸素を得て気分が良くなるのです。元気も出る事でしょう。
The American Academy of Neurologyによると定期的にウオーキングを行ってる女性は加齢に伴う精神的な機能の衰えを防ぐ事が出来るとの事。1週間に1マイル(約1.6km)歩く毎に13%認識力の衰えを遅らせる事が出来るとの事です。
1998年発表のThe New England Journal of Medicineによると1日に2マイル(約3.6km)以上歩いていた人で引退している男性を調べました。引退後の12年間の追跡結果で分かった事は、毎日1マイル以下しか歩かなかった人は41%の人が亡くなっており、2マイルかそれ以上毎日歩いていた人は24%が亡くなっていました。
高いスポーツクラブに入る必要もありませんし、個人トレーナーも必要ありません。又自宅から離れたジムにわざわざ通う必要もありませんから、お金も時間も掛かりません。体脂肪を寄せ付けず、お腹も出っ張らず、骨も丈夫に維持でき、気分も良く、長生き出来るのです。お金も払う必要も無く、ただ、歩くだけなのです。
今日から歩き始めましょう。例え始めは5分でも良いのです。自分に合った気分が良い距離を歩きましょう。元気になること間違い無しです。
毎日歩くことは上記のように大変すばらしい効果が期待できます。
でも、実際にはなかなか充分な時間をとって歩くことができない、という方はいらっしゃると思います。
そんなときには、お手軽な運動の一つとして、「水平股上げ運動」をお勧めします。
「水平股上げ運動」は、両手を大きく振って、その場で足踏みをするのですが、太股が水平まで上げるのがミソです。片足150回、両足では300回ほどのその場足踏みを行うことを目標にします。高齢の方では始めあまり無理をしないで、半年から1年ほどかけて目標回数ができるようにします。
若い方で体力に自信が有る方は。もっと多くの回数を実施してもよいです。
この運動により、お腹の中(腸の後ろ側)で腰(背骨)と足を結ぶ筋肉の大腰筋を鍛えることができます。この筋肉はただ歩くだけではなかなか鍛えることができません。お年寄りの方が階段やちょっとした段差につまずきやすくなる、というのもこの大腰筋が衰えてくるからですが、水平股上げ運動を実施することにより、いつまでも元気に歩けるようになり、寝たきりになるのを防いだり、といったことが期待できます。
高齢の方の場合は、くれぐれも無理の無いようにします。はじめは壁や手すりにつかまりながらでも良いのです。疲れたときには無理をしないで直ぐに休むようにしましょう。
大揚筋は、腸の後ろ側から足に伸びていますが、この筋肉が活発に活動することによって、腸の動きもスムーズになります。しかも筋肉の動きによって血液循環も良くなりますから、内臓への血液循環も改善されることになるわけで、内臓の機能もより正常に機能するようになります。特に、腸は食べ物から栄養成分を吸収する、という大切な機関です。腸管免疫機能という大切な働きも担っています。
便秘がちであるという方も、是非「水平股上げ運動」を実施してみることをお勧めいたします。
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