別れることは そんなに残酷なのだろうか
優しくすることはそんなに恥かしいことなのか
孤独の人はどうでもよい 日も無く夜も無く条件も無い
前は本当に危険なのか 裏切りを本当の思いやりと言えるのか
逃避は容易なことである
噂は風に流され砂は風に吹かれる
一歩前に黄昏があり 一歩後に人生がある
風浪が立ち心も安定しない 一人だけが島に残される
待っていた船はまだ来ない 待っていた人が分かってくれない
寂しさが海底に沈み 未来が無くても僕はいる
潮が去り心も去っていく 潮が来たのに君はまだ来ない
思い出が浮き上がり記憶が戻っても君はもういない
一波がまだ平穏にならない内にまた一波がやってきた
茫々とした人海に荒れ狂う風雨
一波がまだやって来ない内に一波はもうとっくに去っていた
一生一世は夢から目覚めた時のようだ
深々とした太平洋底で一人だけが深々と心を痛めている
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