「PC home」 2000年4月 No.50  

COVER STAR 任賢齊 笑傲人生】  
(任賢齊へのインタビューの裏話。実際のインタビューはPC homeのサイトに映像で掲載されたもよう)

   任賢齊の登場を待ち望んでいたのは、彼が今期の表紙を飾る人物だからというばかりでなく、
私の友人が彼の大ファンで(正直な話、私は最初、彼女が何故彼をそんなに好きなのか理解
できなかったのですが)、このとき彼女はまさに、心千々に乱れるおももちで待っていました...。

   スタジオの準備をしていると、レコード会社から、撮影開始時間がしばらく遅れるとの電話連絡を
受け、写真撮影とインタビューが予定時間内に終わるか不安になってきました。
心配しているそのときにドアのベルが鳴り...。

  任賢齊が数名のスタッフに伴われて現われると、みんなは瞬間的に不安を頭からおいはらって
歓迎しました。しかし、彼を一目見たとき、「なんて風采の上がらない、表情もぱっとしない人なんだ
ろう...でも楽しげで、生気にあふれる写真をとらなきゃならないのよね」と憂鬱に思ってしまった
のです。ところが、本当はそんな心配は全く不要だったのでした。

                                                            

  用意した衣装に着替えた後、カメラの前に立った任賢齊は、みるみるうちに元気いっぱいとなり
表情に生気が満ちてきたのです! カメラマンが2,3言いえば、すぐに軽快な音楽のリズムに
あわせて、スマートに自由自在にいろいろなポーズをとってくれました。笑顔になるときは、彼の
一重瞼の目は線のようになってしまうけれど、傍らで見ていても微笑んでしまうほど、とても
かわいいのです!

   突然、「(「星願」の)秋男と別れたあと、「洋葱頭」が興奮して病院の廊下を、うれしさのあまり
満面の笑顔でくるくるまわりながら走り、出会う人ごとにその嬉しい気分を伝染させる..」という
シーンを思い出しました。私は「洋葱頭」が生き生きとして目の前にいるような気分になりました。
カメラの前の任賢齊はまさに嘘のない笑顔で、全身から輝きと活力をふりまく隣のお兄ちゃん
でした。(もちろんこの生「洋葱頭」は視力は正常で、人を引きつける声を持っています)

  リハーサルか本番かにかかわらず、彼の一挙一投足は、人々の注目をあつめずにはいられ
ませんでした。彼がたまたまかっこいい表情をしたとき、その場にいた女性たち(筆者も含む)が
きゃあきゃあ叫ぶと、さらに得意満面になったのでした!(ごめんなさい。実際ちょっと失礼
だったかもしれないのですが、彼の魅力にはあらがうことができませんでした。)

  撮影の終了が近づくと、ずっと流れていたBGMが突然止まって、軽快な「對面的女孩看過来」に
変わりました。任賢齊の目がきらりと光り、期せずして少々恥じらいながらも小躍りしたのでした。
彼のこの反応を目にして、その場はしばらく騒然となりました。

  最後には、カメラマンを含むスタジオのスタッフたちも、小齊との記念写真をとりたいと叫ぶ始末。
小齊がどれほどの魅力をもっているか、まだ説明する必要があるでしょうか。


   任賢齊とのインタビューは、確かに楽しいものでした。インタビューによって彼の秘密やニュースを
知ることができたからというだけでなく、彼が一生懸命広東語で自分を表現しようとするので、
インタビューアを大切にしているという気持が伝わってきたからです。

   全てのプロセスのなかで、真剣なまなざしと、注意深く耳を傾け、誠実に答える態度には、全く
感動してしまいました。まさに彼の「心」を持った応対は、本来の型通りのインタビューを
友人同志のカジュアルな会話に変化させたのでした。最も大きな収穫は、彼が個々の質問に
協力的に答えてくれたことで、今日の仕事が順調に終わったことだけでなく、最も大切なのは
彼の真心と誠意でした。

   今回の撮影とインタビューは完成しました。そして、いつのまにか私のアイドルリストに
新しい名前がひとつ増えていました。彼の名は−−−小齊! ああ、小齊、大好きよ!
参考url: PC homeのサイト
http://www.pchome.com.hk/
「PC home」は香港のパソコン雑誌。
(資料提供:Shaniceさん)