Men&Fitness 2001年11月号

|Back|

 
【垣間見える本当の自分】
 
  

翻訳:Shaniceさん

 
ここのところは仕事がびっしりという小齊(任賢齊の愛称)。あまりの忙しさに
一息つく暇もない彼だが、本誌インタビュー時には疲れなどかけらも見せず、
いつも通りの太陽の光をたたえたような表情を見せてくれた。彼のこの真摯な
態度には、現場にいたスタッフ全員が感銘を受けたほど。

以前からスポーツ好きな小齊に、今回はスポーツ、ライフスタイル、
そして彼自身について聞いてみた。
 
本当の自分を反映

小齊の最新アルバム『飛鳥』には写真集がついていて、その中には小齊が上半身裸で水上スポーツをしている写真もあるのだとか。なるほど、このアルバムが発売と同時に売り切れたというのも頷ける。

新作がこれほどの成績を収めたことに関して、小齊はファンと自分を支持してくれた友達に感謝しているそうだ。また、小齊はこの写真集を写真集だとは考えておらず、ただ自分の普段の生活とスポーツをしているところの写真を集めたものだと思っているそう。

「ロケ地は台湾・宜蘭の福隆っていう、サーフィンにもってこいの場所なんだ。毎年自分も2〜3回は行ってるよ。福隆は景色がきれいな上、砂がとても細かくて波も大きすぎないし、海の中には大きな石もゴミもないから、ダイビングやサーフィン、水上スキーなんかの水上スポーツには最適なんだ。泳ぎに来る人も多いね。

あの写真を撮った時は実は自分では休暇のつもりだったんだけど、レコード会社が写真を撮りたいっていうからついでに撮ったんだ。写真を撮る前は化粧もしなかったし、いつも通りにサーフィンや他のスポーツをしたから、出来上がりがより自然で、より僕の日常生活に近いものになった。

だからあれは写真集っていうよりは、普段の自分の生活とスポーツしてる様子の記録だね」。

福隆以外の小齊のオススメは、台南の墾丁。ここも水上スポーツのメッカで、一度行ってみる価値はあるそうだ。

写真集で大部分を占めているのはスポーツをしている写真。つまり、小齊は日常生活でもとてもスポーツが好きだということの現れ。

「スポーツは本当に好きだね。以前は体育系を専攻していたこともあって、いつも何か新しいスポーツがないか気にかけているんだ。前はバイクに乗ることが多かったけど、この2年はサーフィンが多い。

今度はスカイダイビングをやってみたいと思ってるんだ。でも、まだ習うのにいい場所が見つからなくて。本当はアメリカで習おうと思ってたんだけど、アメリカは今まだすごく緊張した状態にあるし、この計画は遅らせるしかないね」。

というわけで、この新作アルバムの写真集の中には水上スポーツの写真以外に、バイクに載っている姿も見られるというわけ。カッコ良すぎる!

小齊が一番好きなスポーツと言えば、当然サーフィン。「台湾はどのビーチもサーフィンに向いてるんだよ。ただボードを持って行くだけで思う存分遊べる。僕は
時々、飼っている犬を連れてって一緒にサーフィンしたりしてるよ!

サーフィン以外なら水上スキーが好きだけど、水上スキーは自分一人だけではなくて、ボートや他の人の協力がないとできない。自分だけじゃなくて周囲の友達もみんな忙しいから、一緒に遊びに行くのは難しい。だから自分が一番好きなのはやっぱりサーフィンだね」。

読者のみんなも、もし台湾旅行に行く機会があったら、福隆に行って運試ししてみては?小齊と一緒にサーフィンできるなんてことがあるかも。

 
面白いエピソード
 
これまで福隆に行くのはほとんどが休暇だったけれど、今回は仕事も兼ねることになってしまったという小齊。そこで起こった面白いエピソードを、小齊が読者のために話してくれた。

「福隆のビーチの片隅に小さなレストランがあって、いつもサーフィンした後はそこで食事をとるんだけど、今回は僕がそこに座ってオーナーと話している時に、突然たくさんの子供達がやってきて『一緒に遊ぼ〜!』ってせがまれてね。だから一緒に三輪車に乗ったりして遊んで、すごく楽しかったよ。写真集の中にも子供達と一緒に遊んでいる写真があるけど、彼らはすごく活発で、純真で、スタッフ全員が楽しい気分にさせられたよ!」。

この話を聞くと小齊が「思いやり」に満ちた人だというのがよくわかる。最近、小齊は香港骨髄捐贈基金のために10万ドル以上を集めるのに協力したばかりで、この恩恵を受けたガン患者は少なくない。少し前になる台湾の災害の時にも、小齊は台湾に戻った後、休まずチャリティー活動に参加し、彼の暖かい歌声で被害を受けた人々の心の痛みを和らげていた。

  
逆の立場で
 
デビュー以来忙しく、休む時間がない小齊。いつもインタビューを受けて写真を撮られている彼だが、逆に自分がカメラマンとなって自分の創作アイデアを発揮しようと思ったことはないだろうか。

「学生の時はカメラに触れたこともあるけど、あくまでアマチュアの域。この世界に入ってからは、時々カメラを持って外に出てもいつも忙しすぎて使わず終いになってしまうんだ。

ファンとの集いの時も、いつもはファンに写真を撮られてばかりだから、今度は僕がカメラを持って行ってファン達と一緒に記念写真を撮るのもいいね。うん、これはなかなかいいアイデアだ!」。これは小齊のファンにとってはビッグニュースに違いない!

今回の表紙を撮影している間、小齊は手にした特別仕様のカメラに興味があるようだと思っていたら、実は小齊も見た目が面白いカメラを集めるのが趣味だとか。

「毎回旅行に行ったら、面白いコレクションはないかと注意してるんだ。家にも形が独特な骨董品のカメラが沢山あるよ。大抵どこの国でも繁華街に行けばこういうカメラを売っていて、実際に使えるものも多い。でも現代のフィルムは使えないんだ。

店のオーナーは改造すれば使えるようになるって言ってたけど、僕はそういう必要はないと思う。改造すればそれは僕の欲しいものではないし、元来それが持つ特性を残しておくほうがいいから」。

小齊の一番のお気に入りは外国のものではなく、中国で買った「海鴎牌」のカメラだそう。

最新情報
   
小齊は現在、東南アジアでのアルバムプロモーションの真っ最中。小齊によると、ファンの人には「我的路上只有我和イ尓」を注目してほしいとか。というのも、この歌は小齊が特別にファンのために収録した曲なのだそう。

また、今年の年末までは映画の撮影で忙しい小齊。最後に筆者が多くのファンのために今度の香港ソロコンサートはいつ?と聞くと、現時点では来年の予定だと話してくれたが、小齊としては、現段階ではさらに多くのいい歌をファンに届け、次のコンサートをもっと完璧なものにしたいそうだ。
 
***