99年12月25 (4) |
前半最後の曲。橋幸夫の「恋をするなら」のカバーだった。その曲の後半が「ジングル ベル」のアレンジになって、伍佰自身が小さなトランペットを吹いた。芸達者だなあ。 翌日の新聞には高校生の頃、ブラスバンドに参加していたと書かれていた。なるほど! 中盤のスローバラードのとき、ステージ中央の画面には赤やピンクの薔薇のアニメー ションが展開される。バイオリンの一団が登場して、きれいなメロディーを奏で、 スクリーンには今度は星と月が...。 このへんの演出が面白くて「苦手」なバラードもちっとも気にならないどころかじっくり聴くことができた。 ところがこのあたりで、私はかなり疲れて来ていた。足も痛い。だんだん蛍光棒をふる力がなくなってくる。 みわたすと、周囲の人たちも蛍光棒をあまり振らなくなってきた。目の前の男子など じっと仁王立ちでびくともしない。しかしステージ前の支柱の内側はあいかわらず光の 海がきれいだ。気合の入れ方の問題か? 数曲目から、脱落していく人は跡を絶たなかった。何時間も並んでこのラッシュアワー なみの混雑。具合が悪くなったり離脱したくなるのも無理はない。 途中のMCは、寡黙な伍佰にしてみれば、たくさんしゃべったのだという。 「今日は”最後”のコンサート。この感覚、すきです。」 「始まる前、みんなが「伍佰」と叫んでくれた声は、舞台裏にも聞えていたんだ」というと、 またまた「伍佰!伍佰!」という怒涛のような歓声がわきおこる。 5本の指をぱっとひろげて突き出すのは、500を表しているということに途中で気付いた。 そうか!蛍光棒をもたない手はみんなそんなふうにしていた! 後半はまたノリのよいロック。途中でゲストに楊乃文が登場した。歌い始めたその声は なんと伍佰よりもドスがきいている。まさかマイクの調整をまちがったんじゃ..?? それにしても、すごい迫力だった。伍佰を食ってしまう女性ヴォーカルなんてそうそう いやしない。 そうこうしているうちに、「時間がたつのは早いもので、最後の曲です」という。 2時間半くらいのところだった。えーっ、もう終わっちゃう?てことは陳昇のゲストも なし???????? まあ仕方ない。これだけ堪能したコンサートなんだから、これ以上欲張っても 罰があたるというもの..。 最後の曲のとき、スクリーンには昔の伍佰たちの写真がうつしだされていた。 歌い終わると、会場全体から「アンコール!アンコール!」の声。 しばらくして、再度、伍佰たちが登場し、アンコールのパートへ。 そして... 「ある人が来ています。彼は俺のことを1万年愛すると言った...」 え”〜〜〜〜〜〜〜〜うっそーぉぉぉ。まさかっ!!!??? 会場を出て、タクシーをやっとひろって円山駅へ。 ==END== |
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