第七回 空想の森映画祭 2002年6月23日 場所:新得(北海道)
  

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豊之進劇場への案内板。

とても静かで木の葉の音だけが聞こえる道路をとぼとぼ歩いていると途中にこんな案内板がありました。

↓右:農機具を収めるガレージのような建物が”豊之進劇場”でした。入り口前には焚き火が燃え、
戦国時代ののぼりがはためくばかりで、ここもまたスタッフも誰もいません・・・・・・・。
ここまでくると不思議ワールドも極まってきました。
一体私はどこにいるんでしょー?

しばらくして三々五々、スタッフや観客が集まってきて、まったりと上映開始。
 
ここで見たアニメーションは、残念ながら今ひとつ面白くなくて、内容もよく憶えていません。 

 スクリーンは、右の写真の入り口と反対側の壁面にあったのですが、上映終了後、そのスクリーンのある壁が、外に向かってせり上がり、それまで真っ暗だった会場に光が射し、一面の牧草地↓が目の前に広がる・・という演出はこの会場ならではのものでした。 
この後、新内ホールに戻り、チェコのアニメーションの現状などについて、チェコからわざわざ来日した作家さんによるティーチインを聞きました。

今回見たチェコのアニメーションの多くは作品のテーマが曖昧で俗っぽくスケールが小さいような気がしてならなりませんでした。
 
 それというのも、政府からの援助が打ち切られ、経済的なことを気にせず自由に贅沢に時間を使って作品作りに打ち込める環境がなくなってしまったことが大きく響いているようです。 
 また、社会状況が”自由”になって、政治的に言論が規制される締め付けがあった時代に比べて”表現”することへの飢餓感が薄くなっているのではないか。 
 一部の作品だけでは断言できませんし、どんなジャンルでも突き抜けて優れた作品は全体のごく少数にすぎないものですが、こういった状況下でこれからチェコのアニメーションはどうなっていくのでしょう。 ***