3日目 (晴れ/雪) 昨日より早めに起きたが、のんびりお茶など飲んでいたら遅くなった。北尾根の 五峰と六峰の朝焼けを見て出発。 |
八峰までは2年前に偵察に来ている(リーダー坂野は覚えていないと言っていたが…)。 天気は上々で、雪に埋まった涸沢の向こうに槍ヶ岳も見えた。景色を堪能した後、 目線を北尾根方向に移し、気を引き締めて先に進む。 |
最初はずっとトラバースしていく。割と急斜面で、雪面も固く緊張する。リーダー坂野の 後ろを遅れて付いて行き、1回くらいは交替して六峰の取り付きへ。 |
ロープを出してリーダー坂野が登り始める。下から見ていると分からなかったが、登って 行くと結構傾斜があり、凍った草付&岩。ピックを打ち込んで前爪を蹴り込み、セカンド でも怖かった。 2ピッチ目は雪壁の登高。雪質はピックががっちり打ち込めたり、サクッと切れてしまっ たりいろいろ。中間支点を取れないまま50m。3ピッチ目はあまりよく覚えていないが、 出だしは門のような岩の間を抜け、リーダー坂野のリードの順番には嫌なパートがくる なぁと思ったのは覚えているから、あまり良くなかったと思う。 4ピッチ目はまた雪壁を上がって六峰のピークに出て終了。 |
五・六のコルに下りて休憩。次の五峰はロープなしでいいでしょうとリーダー坂野。確かに ガイド本には「快適な岩稜歩き」などと書いてあったが、結構雪あるよなぁ〜。 |
五峰はナイフリッジの雪稜の連続。失敗できないから慎重に登る。変な脳内物質が出て いるのか、あまり恐怖心は起こらなかったが、高度を上げて岩と雪のミックスになってくる と「なんでこんな所、ロープなしで登らんといかんよ!」と少しキレる。1か所お助けスリング を出してもらって段差を越える。 |
四峰は岩の下まで登ってロープを出す。リーダー坂野が岩を回りこんで雪壁へと出る。 岩に移るところが雪も薄く微妙だった。2ピッチ目は1ピッチ目よりは雪が多い雪壁を 登る。ルートが岩を回り込んで90度左へ折れるので、短くピッチを切る。 3ピッチ目、これもよく覚えていないが、無理にピッチを伸ばさなくてよかったなぁ〜 でもわざとじゃないよと思ったくらいだからあまり良くなかったのだろう。 |
ロープの回収をリーダー坂野に任せて四峰の上に上がる。ガスが出てきていて、一瞬 三峰が見えたが、すぐにまた見えなくなってしまった。 三・四のコルに下りてテントの整地をする。リーダー坂野が雪ブロックを積んでいて、 そんなものが必要なほどの風には思わなかったが、同じように積む。雪が降り始めて いた。 テントに入っても疲れ切っていて、リーダー坂野も食欲がないというので、ジフィーズを 半分こしてみそ汁と一緒に夕食とする。 午後4時の気象通報に間に合わなかったので、夜の10時に起きて天気図を取る。等 圧線のたわみが夕方からの天気が悪い原因だろうかと考えるが、よく分からなかった。 3/31から気象通報は一日1回、午後4時からのみとなるとのお知らせが最後にあった。 (タイム) 6:20 テント場〜6:43 八峰〜7:52 六・七のコル〜11:30 六峰〜11:47 五・六のコル〜 13:32 四・五のコル〜16:33 三・四のコル |