Column8  私的 プロレス 2007年 MVP ・ ベストバウト 他  H19 12/28執筆


当サイトでのこのコーナーは2年振りです!

さあ早速、今年の熱闘、激闘を振り返りつつ、
私的 MVP ・ ベストバウト 等を書いてみようと思います!

賞名 受賞対象 選定理由&コメント
MVP
(最高殊勲選手)
森嶋 猛
初受賞
12月の小橋復帰まで、小橋不在のNOAHのヘビー級戦線を引っ張っていたのは
間違い無くこの人、森嶋。
1月に三沢のGHCに挑戦するも敗退。
ここで腐らずに海外で伸び伸びと好ファイトを展開し
経験を詰み一回りも二回りもレスラーとして成長したように思う。
実績面でもROHの世界王座20度の防衛は見事。
日米を又にかけて短期間でこの防衛数を重ねた事も評価したい。
説明不要で見るものを圧倒するパワー、大型なのに受け身も良し。
今や金の取れる技となったラリアットにバックドロップ。
来年も更なる飛躍が期待される。
殊勲賞 三沢光晴 本家のプロレス大賞MVPはこの人三沢光晴!
当サイトでも殊勲賞としました。
年齢的なもの、そして多忙なNOAHの社長業をこなしながらの防衛ロード。
1月には森嶋に記憶を飛ばされながらも勝利。
4月に佐野、6月にバイソンの挑戦を退け、
7月には田上に容赦の無い急角度エメラルドを決め勝利。
9月には丸藤を、10月にはサモア・ジョーを退けた。
11月にはROHでKENTAを相手に防衛戦。これを勝利。
試合内容が伴わない防衛戦もあったが、終わってみれば年内王座を保持して越年。
「小橋が戻ってくるまで、俺がやらなければ!」という確固たる決意を感じずにはいられなかった。
12月の小橋の復帰戦でも、現王者として帰ってきた小橋の攻撃を受け止め、
雪崩式エメラルドフロウジョンという最高の技で小橋へ復帰祝いをして見せた。
敢闘賞
カムバック賞
小橋建太 12月2日、日本武道館。
自分も、会場の皆も涙しながら小橋コールの大絶叫。ゲートから現れる小橋建太。
夢を見ているようだった。
『小橋、腎臓に腫瘍が見つかる』の報を聞いた昨年のあの時、目の前が真っ暗になった。
それと同時にこの世には神様なんて居ないんだな、と絶望した。
なんで小橋が、なんで小橋なんだと自問自答しても答え等見つからない日々が続いた。
でも去年の12月の武道館で小橋が会場で復帰を目指す!と挨拶をした姿を見て
もしかしたら・・・でも・・・と、かすかな希望が見えたような。
でも無理はして欲しくない。そんな気持ちだった。
復帰に向けて少しずつ歩み出す小橋の情報をメディア等で知り、
小橋の人生だから後悔の無い様に、そして全てが上手く行ってくれる様に願う日々でした。
でも、自分の中で葛藤は決して消えないで・・・
10月27日、復帰を決めた小橋が復帰戦のカードを伝えに再び僕らの前に姿を見せる。
力強い言葉で復帰を宣言してくれた事と、プロレス誌(紙)などのインタビューで
「ファンの皆も自分の決めた道を迷わずに付いて来て欲しい!」
この言葉でもう自分の迷いも完全に消えた。一日一日と少しずつその日が近づいてきて、
遂に12月2日。小橋は小橋建太のままで戻って来てくれた。
生きるという事、諦めないと言う事、どんなに辛くても前に突き進んでゆく事。
他にも色々な・・・沢山のものを小橋建太から、また新たに教えてもらった。
復帰戦はいきなり第一線での激しい戦いに身を投じた形となったが・・・
今は兎に角1歩ずつ着実に。これからが始まりだよね!
技能賞 真壁刀義 NOAHの選手ばっかりってのも・・・
という事で技能賞は真壁選手にしました。
新日本プロレスの中で今年一番奮闘し、殻を破ったのがこの選手。
冴えない中堅から完全に脱却し、ヒールだがいい試合をしている印象がある。
技能的かといえばちょっと違和感があるけど・・・
でも、ヒールは技術が無きゃ生き抜けないですしね!
ぶっちゃけ、棚橋や中邑よりもこの人に早くIWGPを巻かせた方がよっぽど面白いでしょ。
最優秀
タッグチーム
該当チーム無し イマイチこれだ!と1年に渡り活躍したチームが無いので無し。
秋山&力皇が長期政権を築ければこのチームだったろうなぁ・・・
ベストバウト 小橋建太 復帰戦

三沢・秋山
vs
小橋&高山

12・2 日本武道館
大河ドラマの如く、プロレスは続いて行く。
点じゃなくて線。それぞれが歩んで来た激闘の数だけ重みのある歴史がある。
この試合はそんな一つの通過点。でも、凄まじい輝きを見せてくれた試合でした。
絶望の淵から執念の炎で這い上がって来たレスラーと、その仲間達が見せた生き様。
試合までのプロセス、会場での一体感、盛り上がり。
感動と興奮と涙。
今でも心に強く刻まれる、素晴らしい一時でした。
ベストテクニック 小橋建太
復活のムーンサルト
秋山をボディスラムした小橋。青春の握り拳!コーナーへ向かう小橋。
ああ、この人は本当に・・・
宙を鮮やかに舞いムーンサルトプレス。武道館のボルテージが最高潮になった瞬間でした。
やや飛びすぎて当たりがズレたムーンサルト。だがそれが、いい。
ベスト興行 NOHA
12・2 日本武道館大会
ここの項目も12月2日の武道館大会です。
小橋1人が戻ってくるだけで、ノアのムードが全然違うのだと改めて痛感しました。
第一試合から超満員の会場で既に出来上がっている観客。いい空間でした。
こんな武道館大会は過去、思い出しても数回あったか無かったか。
やっぱり満員の武道館って最高だよね!
武道館から帰ろうとする人の波、皆が幸せそうな表情でした。
ベストマイク
パフォーマンス
小橋建太
10・27 日本武道館
「プロレスラー小橋建太として、リングに帰ってきます!」
強力な決意表明。鉄人が、絶対王者がリングへの帰還を宣言したこのマイクが今年のベスト。
最高実況賞 矢島 学
日本テレビ アナウンサー
勝手に決め付けては失礼なのかもしれないが、
小橋建太 復帰戦での実況はまさに神がかり的で、
彼のプロレスアナウンサー人生で最高の実況だったのではないだろうか。

小橋が入場してくる時のフレーズ。
「おめでとう、お帰りなさい、ありがとう。
そんな全ての思いをこめて、私達はこう叫びますっ!」

ムーンサルトプレスを決めた後の場面で
「腎臓癌を克服し・・・ここまで帰ってきた!
俺は、死ぬのかな・・そう思ったときから1年半!」

試合後、花道を退場して行く小橋へ
「強いと言うことは、こういう事だっ!!」

夢のような、感動の渦の中に居たような武道館から帰宅して、
録画したG+の生中継の模様を見た時、出るわ出るわの神実況。
もう殿堂入りです。矢島さん、お前最高だよ!



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