Diary 26 Feb. 2001

2001年2月26日

ついに、今日は、ドイツから、パリへ戻る日。 朝食をホテルで食べてから、すぐに駅で、午後2時発のパリ行きの、Thalys特急を予約できた。で、そのときの、カウンターのおねえちゃんが、私がユーレイルパスをみせなかったので、憮然とした態度で、「なんでそれをいわないのー!」みたいに怒られた。怖かった。 まあ、こっちが悪いのだが。 予約してから、すぐに、大聖堂までいったら、開いているラッキー! じゃあ、あとからゆっくり見ようとおもって、いったん、宿に戻り、荷造りしてから、チェックアウト、それから、荷物を宿の荷物置き場に入れて、さて、大聖堂、といってみたら、「もうだめ。カーニバルだから。今日は無し」といわれて、はいったものの、追い出された。うーむ、やっぱりついてない。 結局、今日も一日カーニバルで、そこら中、大騒ぎ。やっぱり市内のどこもかしこも、お休み。博物館もお休み。今日は月曜なのに。しかも、博物館の前がカーニバルの通り道で、博物館の扉なんか、木でバリケードっていうか、そういうのまでつくってあって、絶対に入れないようになっている。凶悪。
やっぱり大聖堂の前はまだこの調子。
インデアン風ファッションがなんとも可愛い女の子。楽隊のおじさんに囲まれている。
こちらもやっぱり楽隊のおじさんたちに囲まれているピエロ姿の子供。男の子か女の子かはわからない。
というわけで、一応、あっちこっち歩いてみて、で、なんにも見れない、入れない、ということを確認して、また、大聖堂もしまっているのを確認しようとおもったら、大聖堂の扉で、タチションの親父がいた。だから、大聖堂の出入り口って臭いのですね。
一応、こういうところに歩いていってみたのだが。
カーニバルがおよんでいない場所もないことはない。
馬の行列。これもカーニバルの一環か。
なかなかかっこいい服装で馬にのっているもの。
ああ、大聖堂入りたかった。雪をかぶって、ゴシック建築はまた面白い雰囲気になる。
なんとなく近代建築のアートっぽい雰囲気の場所があったので撮影。
駅前はまだこんなかんじ。
大聖堂脇の、お土産物屋も今日はちゃんとは開いていない。
駅の中もカーニバルな人達でごったがえしている。
大聖堂の大きさを感じさせる一枚
暇だったので、ケルン中央駅の反対側に出てみたら、案外さっぷうけい。
で、結局、二時間かそこら歩いて、それから、12時前に、駅の中の食い物屋でソーセージとビールを飲む。それから、大聖堂の前でやっぱりソーセージを食べる。で、1時前くらいに、ホテルに戻り、ホテルのカフェで、ちょっとコーヒー飲んで一休み。 それから、荷物を取り戻そうとすると、なんと、私の荷物は、おくのほうで、取り出せない。うーむ。 で、前にあるのを全部だして、で、自分のをゲットして、そして、また、荷物を戻すと。

で、結局、そのままホテルを出て、駅のホームへ。まだ電車が来るまでに時間がある。

駅のホームに上がってみたところ。
それぞれのホームの列車ごとの、列車構成図がある。自分の立っているところが、どの列車の何号車あたりなのかが一応わかる。
なんか、ぜんぜん言葉のわからないおっちゃんがはなしかけてきて、ロシア人だという。英語もフランス語もドイツ語もなにもわからず、私に切符を見せる。なにをいっているのかわからないが、ホームにきている電車に乗ってしまってよいか?というようなことらしいので、違うといった。まだあんたのは来てないといいたくても、ロシア語なー。シトーエータ、エータクニーガ、ハラショーくらいしかしらないぞー。

ということでまあ、なんとか通じたみたいだったけど。ほんとかな。

と思ったら、ホームに、Thalys特急が入ってくる。ドイツ、オランダ、ベルギー、フランスをつなぐ超特急。形は、ユーロスターとTGVのまぜたような感じで、最新のICEにも似ている。あー、ICEの最新のやつ、すっごいかっこよかったけど、乗れなかった。でも、なんどかみかけた。

さて、Thalysにのってみると、中はどうやらフランス製の車両らしい。フランス語と英語とオランダ語とドイツ語でいろいろかかれているけれど、中のものが、フランス製とある。

いた!これが、最新のICE。かっこいー!これに乗ってみたかった。
これが、Thalys特急の入ってきたところ。ぬるっとしたデザイン。なんとなく昆虫的な顔。
Thalys 特急の中。これは、一等車。赤を基調としたシート。雰囲気はやっぱりTGVに近いように思う。
テーブルの仕組みは、やっぱりこういう単純さはフランス風なのだろうか。
ウェルカムドリンクとして出てきた、ペリエ。さて、なんか変です。どこが変でしょうか?あれ?「ナチュラルミネラルウォーター」なんて書いてあります。原産国フランスとか、輸入者が、ネスレ日本だとか、どーして、ドイツからフランスに向かう特急列車の中で、日本輸出仕様のペリエが出てくるんだろうか。
走り出してみると、とろい。遅い。とろとろとろとろと、ベルギーまで。で、ブリュッセルで、なにやら自動???機が故障で、30分の遅れ。で、ところが、ところが、ブリュッセルを出発すると、本領発揮という感じで、ものすごい速度。これぞ時速300キロを越えるってことか。もっとも、やっぱりAVEよりは、ちょっと揺れる。それに、「すごい速度出しているぞー」というような振動と音が聞こえる。AVEはそういうの感じさせずに、なにげなく300キロ以上の速度をだしていたようなのに。

結局、今回、超特急として、フランスのTGV、スペインのAVE、ドイツのICE、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランスの合同のThalysなどにのってみたことになるが、専用の線路で、揺れず、高速で、という意味ではAVEが一番。ICEは、路線によっては、すごそうなのだが、とはいえ、平均速度になると、100キロを割っている区間もある。長距離での平均は120キロ程度か。で、いろいろ考えてみると、日本の新幹線、最高速度は、たぶん、TGVやAVE、ICEに負けるかもしれないが、東京大阪間の500キロ以上を2時間30分程度で結んでいるっていうのは、それなりにすごいことなのではないかと思った。

ようするに、フランスや、ドイツでも、線路の幅が、在来線と同じだから、結局、ICEもTGVも従来の線路を走ることが多くなる。そうすると、必然的に遅い。在来線と速度はそれほど変らないってこと。日本は、新幹線は、線路の幅が広いから在来線に乗り入れることがないかわりに、完全な専用路線なので、速い。東京、大阪、博多を、3時間を切る時間、トータルで5時間ちょっとでそれぞれつないでいるのは、世界的にもすごいことなのではないか。トータルで1千キロ以上あるのだから。

さて、車窓から見えた原子力発電所。
ベルギーの中に入ったところだと思う。ベルギーってこういう感じ。煉瓦作りの家が多い。
ブリュッセルに入るところ。いきなり町の裏っかわ、って感じの部分を見てしまった。
車窓から見える、ブリュッセルの夕暮れ。
大通りも見える。これがブリュッセルなのか、、。
さて、Thalys 特急のテーブルのランプ。なんかアビスとかいうSF映画の海の中の宇宙人だか宇宙船だかが、こんなような姿だったように思うのだが。
なるほど、オランダ語(ベルギーの公用語の一つ)では、番線のことを、spoor というらしい。voie は、フランス語(これもベルギーの公用語)。
機械系統のトラブルだかなんかで、ブリュッセル出発が30分以上遅れた。で、ようやく走り出したところ。もう太陽はかなり傾いていた。
ブリュッセルを過ぎると、列車は急に速度をあげて、たぶん、300キロくらいの速度で、がんがんはしっていた。その速度感をなんとか写真で、っておもったけど、結局こういうぶれまくりの写真で見せるしかないのかな。
車窓からの、夕暮れの写真
そして、パリ北駅到着。駅で、切符に穴をあけるパンチャーの上にカメラを置いて写真をとっている人がいたので、真似してとってみたら、結構いい構図になった。
さて、パリには、午後の6時半に到着。ホテルは、既に予約済みなので、まあ、ゆっくりと、パリ北駅から、東駅まで歩いてみる。パリの五区とはだいぶ違う雰囲気のところ。いろいろな人種がいるようで、なかなかなんともいえない。

チェックイン。一応、モデムが使えることをたしかめて、で、そのあと、ちょっと外にでて、普通のカフェで、食事。 ソーセージとフリット。そして、ビールと、洋ナシのタルト。

で、もどって、インターネット。うーむ、どういうわけか、メールが出せない。不思議。 あと、日本のサイトからの通信が遅い。しょうがないのかもしれないけれど。

以上、今日は早く寝るか。疲れた。


次の日の日記へ

目次に戻る