いやあ、ひさしぶりにすごいゲームを長時間に渡りやってしまって、おかげで、 冬休みはほとんど潰れたし、ホームページの他の部分のメンテ更新もしっかり 遅れてしまったんですが、これも全部 YU-NOが悪い!!これほどはまるゲーム とは、、。
一応、マップは100%達成したし、異世界編はもちろん全部やったし、音楽室 にも行ったし、ってことで、攻略も多少含めて、感想やらいろいろと書きたい ですね。
あ、注意ですけれど、ゲームを全部やった人以外は見ないほうがいいです。ネ タバレ多いし。
そもそも、elf 系のアドベンチャーゲームは、非常にかったるい。サターン版 同級生if も面倒すぎて、5時間程度で止めてしまったし。「遺作」のPC98版 は数人で一緒にプレイして、鬼畜エンドまで見たけれど、そりゃあすごいけれ ど、あまりにも面倒な部分が多くて、いろいろやる気になりませんでした。も ちろん、同級生2のWin95版なども人と一緒にプレイしたけれど、なんか攻略 がわかないとかったるいゲームって感じでした。
ところが、YU-NO はすごいですね。たしかに面倒なゲームですが、のめりこま
せるだけのすごさがありました。まずストーリーが、サスペンスものであり、
かつ、そのストーリーの根底にある並行世界の概念が、ゲームシステムそのも
のであり、さらにそれが謎としてストーリーの根底にながれているあたりがす
ごい。登場する人物もなかなか個性的で、萌え系統じゃあないけれど、最後の
最後に正体がつかめた絵里子先生なんて、なかなか好きです。とくにちょっと
ドジなところ。
#でも、絵里子先生が、銀河査察官セイレーンだったら
#萌え萌えだったのに。結構最後のスーツ姿は、ミサキ
#ちゃんに似てたし。
さーて、そんなわけで、まあ、いろいろとうんざりしたところもあったんです が、最後まで絶対にやりたい、、と思わせるだけ惹き付ける要素がふんだんに あったので、年末年始をぶっとおし、、って感じでやってしまったわけです。
さて、いくらサスペンス系とはいえ、美少女ゲーではあるわけですから、一応 女の子萌えがあると嬉しいのですが、ちょっと萌えがないですね。その意味で は、リーフ系の雫、痕、ToHeartのようなもう涙が出るほどの萌えっていうの は、ちょっと期待できないかなって感じ。あと、キャラクターデザインの問題 も。つまり、状況で人の顔が違いすぎ。とくに、ラブラブシーン(サターン版 ではHシーンではあるまい)の亜由美さんや、死ぬ間際の神奈ちゃんあたりが 顔が違いすぎるのです。ちょっとキャラデザの統一性に問題あり。結局顔は、 髪の毛の色や髪型、服装で判別するような感じになっていますね。だから、あ のあたり、もし、リーフ系であったら、もっとすごそうなんですが、、。 とはいえ、とにかく、私がこんだけはまったんだから、まあすごいゲームでしょ う。
サターン版は、Hシーンがほとんどないこともあって(あれはラブラブシーン とでも呼ぼう)、声優さんの名前は、かなり出ています。豪華声優陣でして、、。 まあ、ライナーノーツには、メインの人の声しか出てませんが、エンディング では全部出てきます。やっぱり父親は、碇ゲンドウですね。はまりすぎ、、。 立木さん。香織の声が、三石琴乃さんじゃあないかと思ったら、違いました。 やっぱり、聞きなれた声っていうと、絵里子先生の久川さんかな。亜由美さん の井上さんもいいですね。これだから萌えかな。美月さんの佐久間さん、あん まり佐久間さんらしくない声ですが、やっぱりおねいさま系統。豊富さんは、 テレビ版ラヴァですね。で、神奈ちゃんの声は、はやりの「あやなみ系キャラ」 な声になっています。で、私の知っているところでは、今井さんは、ウテナな 若葉ちゃんなんですが、たしかにあの声です。ちょっと鼻にかかった声。澪は、 冬馬さんですが、ポリリーナ様ともシフフィールの中間程度の声。基本的に結 構いけています。ユーノの声が、なんかちょっち、違うんじゃあないかと思っ てしまった。あ、新人さんですか、なるほど。
なお、神奈ちゃんのグッドエンドですけれど、あんな感じかな。甘いエンディ ング。OLとして活躍する神奈ちゃんとたくやの生活。いいですけど、、でもね、 神奈ちゃんはたくやの娘ですよ、、。それに3/4はデラ・グラントなんですね。 これって、き○し○そ○か○じゃあないかな、、。まあいいけれど。
さて、亜由美さんグッドエンドは、まあ、あんなものかな。日本の法律じゃあ 結婚できないそうで、。まあどうでもよろしいけど、でも、ほのぼのエンドで した。やっぱり、グッドエンドはもう少し、濃い目(変な意味じゃあなくて) だったらいいのに、グラフィックも一枚だけだし。
彼女とのグッドエンドですが、やっぱり相変わらずですね。たくやが反抗して、 たばこ吸わないってあたりもなかなかグッド。えりりんは口調も変わらず、やっ ぱりえりりんなのでした。なにやら、二人で押し入れなど狭いところでってい うのが好きらしい。そーゆーもんかあぁ?
さて、彼女のグッドエンドは、まあ、あんなものでしょう。たくやが尻にしか れているって感じ。でも、澪もなかなかチャーミングに振舞っておるようです。 別に私はどーでもいいけど。
さて、グッドエンドですが、なにやら、龍蔵寺が行方不明になった関係で、結 局ばーさんの供養までしている二人でした。彼女結局歴史研究者になったとい うことで、たくやと一緒に、ってあたりでは、澪エンドと結構似たものになっ ています。
香織グッドエンドですが、人気キャスターが高校生と、、ってことで、ずいぶ
んと騒がれたって話になっており、たくやも有名人になってしまいましたね。
で、結局、表向きはたくやもマスコミ系統を狙って大学で勉強中。シーンとし
ては、あの本編での淡白なものとうってかわって、情熱的でした。どうやら、
たくやも産業スパイを裏では目指しているらしいです。しかも、リフレクター
使って。
#あくよーするかふつー。
いやあ、通い詰めれば良いこともあるものです。ゲームを進めている段階で、 亜由美シナリオで、守衛さんのところに足繁くいっていると、さいごの分岐が なぜか、真里奈エンドになってしまうわけですが、あの守衛さんの詰所で、主 人公が隠れているあたり、、相変わらず真里奈さんは、仕事さぼっています。
で、彼女のグッドエンドですけれど、(ああ、いやだあ、やめろー)。やめと きます。
以上、若干の妄想も入っているので、本気にしないよーに。
まず、空間に時間の軸を加えた四次元時空を考えて、そこにさらに因果律によ る第五の軸を入れて、並行する世界を扱うってあたりはなかなかすごいですね。 まあ、リーフの「痕」をやったころから自分でもこういうの考えていたんだけ れど。で、この並行世界それぞれが互いに無矛盾な関係にあるようにするには、っ てあたりに、因果律を持ってくるあたりで脱帽。まあ、そりゃそうなんだけれ ど。
さて、絵里子先生が、龍蔵寺の土蔵の中で、主人公がワープする直前に、「レ イノルズ数が、、」ってなことを口走ったときに、「また、適当な物理用語を もってきて、、」と思ったんですが、デラ・グラントでのエリィクワッドゥロ ウ(もっと面倒な綴りだが省略)が、「事象素子のながれを流体力学で扱い、 その渦が輪廻のような繰り返す現象だ」といったときに、「ををを、すごいぞ!」 と思ってしまいました。その段階で、「レイノルズ数」とは、いわば、事象の 粘性に対する、変化速度のような形でのつまり、レイノルズ数と同じ意味をも つのだ、、ということになりますね。ミノフスキー粒子よりはずっとずっと意 味のある単語でした。
もっとも疑問もないわけではありません。タイムマシンのパラドクスはおいと いても、たくやが適当な時空に移動したときに、その時空にいたたくやはどう なるんだろうかという疑問。消滅するのかしらん。そこんところの説明がどう もなかったような気がするんですよね。
ま、ともあれ、あの並行世界の理論は、結構すごい内容で、まさに、こういう ところから、新しい物理学の芽が生まれるんじゃあないかとすら思ってしまう ほど、なかなかしっかりとできた理論でした。
とはいえ、たんに小説を読ませて、必要なところで、分岐が発生するリーフの ビジュアルノベルのような系統のほうが、ゲームを進める上では楽です。サス ペンスドラマそのものを多重並行世界の上で展開するという意味では、煩わし いマップ移動形式よりも、ビジュアルノベル系統のほうがよさげですね。まあ、 これは個人的感想ですけれど。
でも、洞窟の中の移動やアイテムを使ったストーリー展開というあたりは、やっ ぱり面白い。ゲーム性があって、楽しめます。とくに、洞窟の中の棺桶のボタ ンのパターンについては、自分で解いたけれど、なかなかパズルとして面白かっ たです。あれが、回転対称な図形ってことに気がつくのに時間がかかりました が、、、。あれって、プログラミングで解かせれば最高に楽しいですね。時間 があったら、その辺もやってみたいですけれど。
まあ、そんなわけで、マップ移動のゲームとしては、これまでのelf のものに くらべると、非常に簡単になっていて、その上で、ADMSによる面白さも加わり、 非常によくできたゲームという印象でした。
主人公「有馬たくや」の父「広大」は歴史学の研究者で、1月ほど前に旅先で 死んだとされています。主人公の母「恵子」は主人公が幼い時に死んだという ことで、現在は、父の友人の「龍蔵寺」の教え子だった「亜由美」が、主人公 の継母として登場します。彼女は広大が死ぬ半年前に結婚し、主人公の継母と なったのですが、すぐに未亡人となってしまったわけです。父の死の後、たく やが荒れていたころ、自分自身も満たされぬ心を持つ、美月という女性がたく やを慰めました。この女性、龍蔵寺の秘書でもあります。
さて、ある日、たくやは小包を受けとります。それは、死んだはずの父からの 小包で、中には、並行世界を自由に動き回ることのできるリフレクターデバイ スが入っていました。父からの手紙には、「この装置をもって、今夜10時に 剣ノ岬へ来い」と書かれていたのでした。剣ノ岬、通称三角山は、妙なとんがっ た塔のような山のある岬で、そこには社があり、なにかイミアリゲな場所です。
たくやは、そこに死んだはずの父が現れるものと考え、早速行ってみますと、 そこには、金髪の美しい全裸の少女がいて、やがてその少女は息絶え、そのま ま消えます。そして次に現れたのは、龍蔵寺と亜由美、そして、クラスメート の神奈でした。龍蔵寺は、たくやに対してピストルを向けて、リフレクターデ バイスをよこせといいます。そこで、なにかが起こり、たくやは気がつくと社 のところで、気がつくというわけです。それがストーリーの始まり。
さて、自宅にもどったたくやは、自分の部屋でもう一度父の手紙を読み、そし て、三角山でいなくなった、亜由美を探そうとするわけです。さらにたくやは 机の中から並行宇宙に関する論文とリフレクターの使い方に関する書類を発見 し、そして翌日、後輩の「結城」からのモーニングコールで起こされます。
彼は必死で亜由美を探し、学校や海岸にいきますが、見つからず、自宅に戻っ たときに、父の書斎で掃除をしている彼女に出合います。そして、彼女は昨夜 のことを何も知らなかった。もちろん、学校でであった龍蔵寺も昨夜のことを 知らない様子。結局ここにきて、たくやは、自分が本来の自分の世界ではない 別の並行世界にいることに気がつき、そして、リフレクターデバイスとともに、 時間、空間、並行世界をとびまわりながら、謎を解こうとするわけです。
さて、亜由美の勤める会社、ジオ・テクニクス社は、三角山の近くの海岸でな にやら大規模な調査をしています。そして、たくやの担任でもある学校の保健 医の絵里子は、つねに謎めいた行動をしています。さらに、最近転校してきた クラスメートの神奈は、しとやかで静かな少女なのに、中年男性複数との交際 などの噂が絶えません。学校近くの古い武家屋敷には、人喰い獣の事件の噂も あります。クラスメートの澪は、歴史学マニアで、しょっちゅう三角山の社で なにやら調べ物としています。彼女はたくやにはつんけんしていますが、本当 は好きらしい。龍蔵寺はたくやの学校の学長でもあるが、テレビのニュースキャ スターの香織となにやらいつも密談をしていて、妖しい行動。さらにその秘書 の美月は、最近龍蔵寺が変わってしまったとたくやに持ちかける。後輩の結城 はたくやにいろいろな情報や噂をもってきます。継母の亜由美は会社の極秘の プロジェクトの責任者らしいが、その部下の豊富は、なにやら謎めいた行動で、 亜由美にいいよっている様子。
このような謎が謎を呼ぶ中で、主人公のたくやは、リフレクターデバイスを用 いて、つぎつぎと謎を解いていくわけです。そして、最後に概ね謎が分かった ところで、たくやは初めて父「広大」の手記を読み、そして導かれるまま、異 世界、デラ・グラントへ足を踏み入れる。そこで、言葉の話せない少女セーレ スに出合い、そして、ユーノという女の子を授かります。セーレスはやがて死 に、ユーノとも分かれ、たくやはデラ・グラントでさ迷い続けながら、最後に 自分の本当の世界を知り、そして、再開して大人になったユーノとともに、世 界の果てへと赴くのでした。
サスペンス部分は、なかなか複雑で面白いし、そして、一本道ストーリーのデ ラ・グラント異世界編は、なんとなく、ハイラインの「宇宙の孤児」みたいな 感じのストーリーで、面白いですね。
つぎに、亜由美シナリオあたりか、澪シナリオで、必要アイテムを揃えて、そ れで神奈シナリオでいよいよ、親父の書斎へのカギを手に入れる、ってあたり で、もうかなりストーリーの謎は見えてきます。
まあ、具体的攻略方法は、あっちこっちのホームページにありそうだから、そ の辺を参考にしてもらうとしても、結構一人でやっていくのは面倒なことが多 いですね。ただ、私でも、最後の最後の時計の謎以外は全部自分でやったから、 まあ、それほど難しいゲームではありません。
そういう場合は、宝玉でセーブして、一旦セーブ、最初に戻ってから、宝玉ロー ドで進めるのが良さげです。これで結構進んだりするから妙。やっぱりバグだ と思いますよ。
これは、結局Cディスクの澪、亜由美シナリオから学校前の龍蔵寺、結城との イベントに入り、そこから、保健室にいくようにしないといけません。それ以 外では、龍蔵寺の屋敷前で老婆に会うイベントになってしまいます。また、老 婆に会うイベントの近辺では宝玉でのセーブがちょっと変。つまり、老婆と会っ ても、座標位置が変化しないってことなんです。
なお、この澪シナリオへ戻るのは、美月、龍蔵寺のシナリオでなんらかのエン ディングを向かえていると、異世界編を見たあとでないとこの経路は開かない そうです。