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ツーリング報告

5月3,4,5日京都の日本海側、丹後半島と瀬戸内、四国、関西方面を巡ってきました。


一日目

今年は絶対、この三日間に皆さんの移動が集中すると予想して、朝の4時に木場IC集合。4時半に海老名に集まったのは3台。実は余分に休みが取れた大平氏は前日からの静岡方面入りで、浜名湖あたりを見て回っておりました。
ほぼ時間通りに集合できたので、海老名をそそくさと出発。その後大渋滞だったらしいことは夜のニュースで知りました。

順調に新東名を走り、浜松で大平氏と合流。今回は4台で走ってきました。浜松で8時。名古屋をかすめて琵琶湖の東側を北上し、岐阜の養老町でちょうどお昼。そこからさらに北上し、日本海側へ。福井の三方五湖、舞鶴を通過し、向かったのは京都の日本海側に位置する丹後半島。


丹後半島の付け根には、日本三景のひとつ、天橋立がありますが、そこは横目で見ながら通過してしまう罰当たり。そして、私が是非見てみたかった伊根町に到着したのは5時前でした。

伊根町は丹後半島の突端に近い漁師町。古い町並みとリアス式海岸沿いに、舟屋と呼ばれる漁船をそのまま自宅に収納できる、珍しい作りの家屋が見られるところ。若い女性グループなどもたくさん訪れている静かで綺麗な場所。

私の大好きな二時間ドラマなどでは、「京都で華道の家元が殺され、その第一容疑者で、行方が分からなくなってしまった2番弟子の出身地。刈谷警部が現地に捜査に赴くと、次の日に、その容疑者が漁港に浮かんで発見。」なんて設定がありがちな場所。



写真を撮ったり休憩してから伊根を出発。薄暗くなりかけた丹後半島を一回りします。海に沈む夕日を見ながら空いている田舎道を走るのは楽しいですね。この辺りは京都出身の十河氏にとって、かつての庭。全てお任せ。

丹後半島を一周し、この日は兵庫県豊岡市に宿泊。城崎温泉の近くですが、情緒とはほぼ無縁の駅近ビジネスホテル。
この日の走行700km。




二日目

日本海に近い豊岡市から姫路方面に向かいます。朝8時出発。
国道312号を南下。高速無料区間もあり、ハイペースで進みます。途中「竹田城跡」の看板を発見。あたりを見回してみると、山のあなたの空遠く、最近評判の「天空の城」が見えました。しかし、「あの写真」を撮るには反対側の山に朝早く登らないと撮れないと思います。





姫路まで出て、本日のチェックポイント明石海峡大橋を見学。いったん高速を降り、海浜公園からでないと全体は見えません。橋の下の展望室も見学。瀬戸内のスケール感に圧倒されます。






橋を渡るため高速に戻って淡路島に上陸。橋の上や、渡ってすぐの所にある道の駅は大混雑。その辺は素通りし、島の中心地と思われる洲本とは反対側の西海岸沿いを南下。淡路島って大きいんですね。もっと小さい島を想像していたので大きな町にびっくり。つい最近まで陸続きで無かったのが信じられない。

ちょうどお昼時になったので、魚の食べられそうなところを物色。GSのお兄ちゃんに教えてもらった最近評判のお店に寄ってみる。皆さんは海鮮丼、私は限定10食のサワラ丼を注文。サワラなんて粕漬や西京漬けくらいしか食べたことのない足の早い魚。刺身用のサワラは東京のスーパーでは見たこともないので興味津々。思いのほかしっかりした歯ごたえで、ほんのり甘く、とても上品なお味。帰ってきてから偶然テレビで見たのですが、サワラは瀬戸内の名物なんですね。しかも魚編に春と書くくらいなので、正に今が旬。現地でしかお目にかかれない珍しいものが食べられて良かったです。




お昼を済ませ、淡路島で一番南のICから高速。今度は鳴門海峡をまたぎます。渦潮の展望台はものすごい混み具合だったので横からチラ見して退散。降りた地は四国徳島です。



少し山間を走りながら讃岐を目指します。頭の中は、もちろん、うどんでいっぱい。


しかし時間が悪かった。3時ころで、「うどんでおやつ」の予定だったのですが、立ち寄ったお店が軒並み休憩時間。スマホで検索して、やっていそうなお店に向かってみると大渋滞。ちょっと嫌な予感。30分位で駐車場へ入れたものの、そこからさらに1時間待ちとおっしゃる。
何より、ちょっとがっかりなのは綺麗で大きな店構えと県外ナンバーで埋まる広大な駐車場。まあ、まずいうどんが出てくるとは思わないのですが、「これじゃあ丸亀製麺だよね。」で皆の意見が一致。残念ですが、今回はそのまま退散。



実は今回の四国上陸の目的はうどんとこちら。明るいうちに見ておきたかったので、うどんを諦めて行ってきました讃岐の国は十河(そごう)城跡。うちのメンバーの十河(とがわ)氏のルーツをたどる旅。
十河家は長曾我部軍と戦ったりした時代のお家。後に廃城になり、現在はお寺さんとなっております。今も一帯の道路標示などにたくさん名前が出てきたり、十河公民館などという看板も見かけました。うちの十河氏の家もひいおじいちゃんまでは四国の人だったらしいです。歴史をたどれる家ってうらやましい。私も「村上水軍の末裔」とでもほら吹いてみようかしら。

十河城に行く途中や讃岐の中心部に戻るときも、田んぼの中に突然現れる、私たち好みのうどん屋さんを何軒か覗いてみるものの、どちらも5時前で休憩中。夜は6時からの営業が多いようです。

あと一時間は待ってられないので今日の最終チェックポイントへ向かうことに。




ここも明るいうちに渡りたかった瀬戸大橋。デカイッ!!夕日の瀬戸内もとても綺麗です。





瀬戸大橋のパーキングで休憩と撮影していたら薄暗くなってきたので、そこからはまた高速で2日目の宿泊先、兵庫県赤穂に向かいます。ご存知、赤穂浪士の地元。その名も播州赤穂駅に隣接する東横インへチェックイン。讃岐うどんは次の機会へお預けです。夕飯は赤穂塩ラーメンと餃子。一応ご当地っぽいということでチョイス。
この日の走行は450km。

三日目
急用ができて、先に立った佐藤氏を見送ってから、3人で8時に出発。
この日は帰り道ですが、以前から見てみたかった姫路城の開く時間に合わせました。バイク置き場がなかなか見つからずお堀の中に入った時には9時を過ぎてしまい、すでに、ものすごい人出。

修復を終えたばかりの白鷺城はさすがに美しい。国宝にして世界遺産というのも納得。外から見た方がきれいなのはわかっていても、一時間ほど行列に並び、とりあえずは天守閣まで登ってみたい天晴野郎達。入場料¥1000で天守閣へ登る追加料金は無し。城の中は昔のままなので、思っていたより質素で重厚。豊臣家が滅亡したときに助け出された千姫も10年程暮らしたことがあるそうです。赤松氏と黒田官兵衛のお話でも出てきますね。ゆっくりと周辺を散策しても楽しそう。尚、松平健はここには住んでおりません。その辺からひょっこり出てきそうですけど。





姫路城を一回りしたら11時を過ぎてしまいました。急いで次の目的地へ向かいます。
神戸港の海洋博物館内にある川崎重工の博物館は常設展示。私たちにとってはバイクメーカーですが、実はバイクは部門の一つ。むしろ、造船とか鉄道のほうが主力の企業なのは皆さんご存知のとおり。歴代のワークスマシンや市販車はもちろん、大きな船や鉄道車両なども展示。なかなか興味深いところです。海浜公園の駐輪場に停めてしまえば中華街や街も散策できそうですね。

博物館見学を終え、中華街でお昼でも。と思っていたのですが、歩いていくには時間がかかりそう。バイクに乗ってしまうと駐車場所探しに苦労する大都会神戸。大阪に向かいながらどこかで食べましょうと、お店を物色しつつ走る。そして、港湾関係のトラックドライバーが立ち寄りそうな定食屋さんに落ち着く。ICも近いし。

食べ終わって出かける時の時間は3時半。「うーん、この時間で神戸か…。」突きつけられる現実にちょっと焦る。
そこからは高速を走るしかなく。大阪、名古屋を目指す。鈴鹿の上を通った時に6時近かったのを覚えています。

すでに距離の感覚が麻痺していると思いますが、長〜い、静岡を通って清水PAあたりで夕飯。残り200km台に入ると、「もうすぐじゃん。」と感じるようになってしまっています。海老名に着いた時には、もう帰ってきたような気になっているものの、さすがにフラフラ。日付が変わる直前。ここで皆さんとお別れで解散ということになりました。結局到着は一時過ぎ。
皆さんお疲れさまでした。
この日の走行650km。

まとめ
今回は3日間合計で1800km走ってきました。どこも高速が発達しているので、日本海から四国まで移動できましたが、冷静に考えるとかなりの弾丸ツアーです。使ったガソリンは¥13000位。あとから請求がくるETCカードは多分¥20000位だろうと予想しております。

最近の私たちの泊りツーリングの常として、ホテルは安いビジネスホテルが基本。今回も¥5000と¥5700の宿でした。どちらもちゃんとしたホテルだし、もちろん部屋だって綺麗で新しい。GWに朝食付きでこの金額では、ちょっと申し訳ない感じすらします。ただ、こういう所で、ちょっと困るのが夕飯。どちらも駅に近い場所でしたが、普通の地方都市なので、8時くらいになると店が皆閉まってしまうのです。一日目は「はま寿司」二日目は駅ビルの中のラーメン屋さんでした。そのラーメン屋さんも食べてる最中に「ラストオーダーです。」の声。

もう少し、じっくりと腰を据えて一か所を詳しく探索するという手もあるかと思いますが、「年に一回、遠くまで突っ走ろう。」という企画なので毎年こうなってしまいます。今回、私は伊根町と丹後半島。十河氏が四国のルーツ探訪。大平氏が明石のカワサキ博物館のリクエストでした。年齢的にも結構きつくなってきておりますが。行ったことのない場所へバイクで行ける幸せは格別であります。もちろん、帰ってきてからの3日間くらいは死んでますが。




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