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2月14日から19日の6日間、マラグーティジャポーネさん主催の現地工場視察ツアーに参加してきました。

成田からローマまで12時間、さらに国内線を乗り継いで1時間。丸一日かけた行程の後、到着したのがイタリア北部の中央に位置するボローニャという街。イタリアでも有数の工業都市で、マラーグーティ、ドカティ、ランボルギーニ、フェラーリなどを有する、エミリアと呼ばれる地方にある都市です。



何百年も前の回廊や教会が有名で、今でも立派な現役。他のヨーロッパ地域と同じく外観はまったく昔のまま壊すことを禁じ、建物の中だけを改築しながら現在に至っています。我々が泊まったホテルの前の通りを撮ったのが下の写真。



あの中田英寿が初めてヨーロッパチームへ移籍した時のチームの本拠地がここのサッカースタジアム。


噂どおり、街中を走っているのはハイホイールと呼ばれる大径スクーターがほとんど。しかも皆さん大きなスクリーンとトップケース付き。通勤や普段の足として定着しているようで女の子からオバサンまで寒い小雨の中でも颯爽と走ってました。










ボローニャの中心部から車で30分ほど走った工業団地の中に、マラグーティの本社工場があります。左の紙袋を持ったおじいちゃんが会長さん。そして右がその息子さんで、現在の社長さん。お名前はもちろんマラグーティ氏。


イタリアは元々、部品をかき集めて一台のバイクを作り上げるアッセンブルメーカーが多いお土地柄。日本も昔はそうでした。すべて自前でゼロから作り上げるメーカーの方が珍しく、マラーグーティもそんな文化を反映した会社。ピアジオやキムコなど他社のエンジンをうまくアレンジして使ってます。

ただ、大変失礼ながら私の認識不足。マラグーティも小さな新興メーカーのひとつだと勘違いしておりました。自転車、モペッドから始めて現在まで80年も歴史を持つメーカーなんだそうです。ホンダより長い歴史を持っていたのです。

金型成型が得意で、自前のプラスチックパーツを設計から行い、仕上げてます。女性も多い工場は明るい雰囲気。皆さん作業台の上にラジカセを置いて音楽を流しながら作業してます。ちょっと日本や台湾の工場とは違う雰囲気。お国柄ですね。


写真だけを見てお気づきのあなたは鋭い。そうですここではあのY車のバイクも組み立ててます。

実際、街中でもたくさん走ってましたチェントロ。



日本でも人気のブログというモデル。現在コイツに屋根をつけるプロジェクト進行中。現行車両にも後から取り付けることが出来るような設計になっています。モーターサイクルショーになんとか間に合わせたいそうです。

実際に試乗させてもらいました。思ったよりも重量が軽く仕上がっているようで、ほとんど違和感なく乗ることが出来ました。左右に振ってみてもスクリーンの存在を気にすることなく、なかなかの出来栄え。通勤スペシャルには最適かもしれません。


私も含め、日本人の多くの人達が持っていたであろう疑問。「マラグーティって何者?大丈夫なの?」を今回のイタリア旅行で完全に払拭することが出来ました。実際街中でもたくさん走っていたマラグーティのバイク。スクーター専門メーカーなので日本に紹介されることがなかっただけだったようです。

会長のお話で、「今まで日本人は誰も買いに来なかった。」という言葉が印象的でした。






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