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2010年1月5日

■ フランス旅行記12 6日目/ノルマンディー ■

8:15ホテル発→サンラザール駅8:45発電車でドーヴィルへ→ドーヴィル、トゥルヴィル散策→バスでオンフルールへ→昼食(牡蠣、サーモン、トリップ)→サティ家休み→シードル屋さんでポモー酒、おみやげ→ドーヴィル→パリ 19:30ホテル寝る・・

本日の歩数:13606歩


 朝、まだ暗いうちにホテルをでる。今日も寒い。ホテルからサンラザール(St Lazare)駅まで、歩く。電車の出発時刻まであまり余裕がない。
駅の券売機で、パリの北、ノルマンディー地方のドーヴィル-トゥルヴィル(Deauville-Trouville)駅行きの往復切符を買う。ICチップ付Visaカードでチケットを買います。Masterカードでは買えませんでした。券売機で選べるのはEuroMasterと書いてあって少しロゴも私が持ってるMasterカードとは違ったので、買えなかったのでしょう。
 電車に乗り込む前に、駅のサンドイッチ屋さんで、サンドイッチを買う。たまには妻にもフランス語を話してもらおうと、妻に買ってもらいます。

サンドイッチを買い、電車に乗り込み、席でサンドイッチを食べながら、車窓の景色を楽しむ。これが、いいんです。

サン・ラザール駅
サン・ラザール駅

 窓の外の雪景色を眺めながら、2時間くらいで、ドーヴィル-トゥルヴィル(Deauville-Trouville)駅に着きました。
バスでオンフルール(Honfleur)に行く前に、折角、ドーヴィルとトゥルヴィルに電車が止まるので、2時間くらい、町を散策することにしました。
ドーヴィルは、映画「男と女」(1966年、仏、クロード・ルルーシュ)の舞台となったところです。ダーバーダー、ダバダバダ、ダバダバタ♪の音楽が頭に浮かびます。
また、トゥルヴィルは、ポスター画家のレイモン・サヴィニャックで有名な町です。

 駅を出て、左側がドーヴィルの町、右側がトゥルヴィルの町です。まず、駅を出て左側に向かいます。とりあえず、観光案内所(Office du Tourisme)に向かいますが、特別に休暇をとってますとの貼り紙があり、町の地図を入手する事は出来なかったので、とりあえず、海の方へ向かいます。ドーヴィルの海の向こうはイギリスです。天気の悪く、少し暗く、寂しい感じの砂浜で少し海を眺め、トゥルヴィル方面へ向かいます。
 夏は、この砂浜も人があふれているんだろうな。

ドーヴィル、海と馬
海と馬(ドーヴィル)
船(ドーヴィルにて)

 トゥルヴィルの町まで、港に停泊する船を見ながら、凍った道を歩きます。
サヴィニャックの絵は見れるのだろうか。まずは、トゥルヴィルの観光案内所を目指します。ここは開いているようだ。まず、地図をもらい、サヴィニャック関連のものがあるところまでどのくらい距離があるかを見ると結構遠そうだ。移動する時間はないので、また駅まで戻り、オンフルール行きのバスに乗ることにした。唯一、お月さんの絵が書かれた建物を見れたのが良かった。

トゥルヴィル
トゥルヴィル

 脇に雪の積もった道をバスは行く。そして、オンフルールに到着。

 オンフルールでは、まず食事。
店構え、メニューを数件見比べて選んだのは、「La grosse pomme」(ラ・グロッス・ポム:大きいリンゴの意味)です。

レストラン「ラ・グロッス・ポム」
レストラン

 私が頼んだのは、tripes(トリプ)。トリプって何だろう?キノコの名前だったっけ?キノコも悪くないなぁと頼んでみた。
妻が選んだのはサーモンです。あと、魚のスープ(Soupe de poisson),牡蠣(Huitres)とシードル(Cidre)酒も注文しました。
 私に出されたのは想像していたのとは違う料理。ん?これは、モツ系のヤツだ。蜂の巣のような外見のハチノスです。ハチノスの煮込みです。フランス風モツ煮込みといったところでしょうか。適度な塩味が良い。あまり臭みもない。これはうまい!

フランス風モツ煮込み 魚形のサーモン
トリップの煮込み 魚の形のサーモン

 食事の後は、観光案内所で町の地図をもらい、旧港の方、サティの家に向かった。観光案内所で無料の地図をもらって、町歩きにでるのは、いつものこと。地図を集めるのも楽しみの一つです。
あ、赤いかわいい灯台が見える。オンフルールをモチーフにした刺繍にもあの灯台を見た気がする。

オンフルールの赤い灯台
オンフルールの赤い灯台

 クラシック好きの妻が行きたいというので、サティ(音楽家)の生家に行ってみたが、休館。残念。

サティの生家
サティの生家

 旧港の方へ向かう。あら。すれ違う日本人さん、お散歩ですか?古い建物が並び、沢山のヨットが並ぶ。この旧港の眺めは良い。沢山写真を撮りました。
旧港の様子は、じぇむふらんすの別コーナー"地方別案内"に載せますので、まずは、数枚ご覧下さい。

旧港
旧港とヨット
旧港
旧港

 旧市街を歩き、寒いので、お酒屋さんに立ち寄る。
ノルマンディーは、シードルやカルヴァドス(Carvados)といったリンゴのお酒が特産です。シードルは、日本の酒メーカーが作っているのとは桁違いの美味しさです。落ち着いた大人の味のする炭酸のリンゴ酒です。アルコール度数は低い。対して、カルヴァドスはブランデーで、アルコール度数は高く、強い。フランスのブランデーといえば、コニャックが有名ですが、このカルヴァドスも有名です。リンゴの香りが強くするこのブランデーは好きです。

 さて、お酒屋さんの中には、色んな種類があります。Pommeau de Normandie(ポモー・ド・ノルマンディー)という、初めて見るものを見つけました。
 店員さんに尋ねる。少しでも分からない事は聞く、そうしないとフランス語の勉強にならない。
ポモー酒は、アルコール度20度くらいのリンゴ酒で、食前酒として飲まれることが多いそうだ。「味見します?」と聞くので、もちろん味見させてもらう。
甘い!甘すぎる、あまり好みではない。「好きですか?」と店員さんに聞かれる。好きじゃないけど、はっきり好きじゃないって言うのもどうかなぁ、と、とりあえず、「うぅーーん」と微妙な表情で、好きじゃないことを示した。店員さんが「パティキュリエールですからね」と言った。そうか、そう言って断れば良いのか。(ちょっと個性的というような意味です。)次からはそう言う事にしよう。

 あまり好きじゃないと言いながらも、お菓子作りには良さそうだなぁと小さいボトルを1本買いました。

お土産屋、カルヴァドス お土産屋、人形
お土産にカルヴァドス? お人形さんも?
凍った芝生
凍った芝生

 帰りは、バスで一旦ドーヴィルへ戻り、電車を乗り継ぎ、パリのサンラザール駅に戻ります。
帰りの電車は、コンパートメントタイプ、車両が仕切られて小さな部屋に別れているやつです。個室感覚でゆっくり眠れました。眠っていたので、パリにはあっと言う間に着いた感じです。

 いやぁ、オンフルールの港は良かったなぁ。

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