* * * 新年!コロナに負けずに怪談しよう!  * * *

特設・きさらぎ駅考:2021+

  

地元だからこそイジリたい!
 (オマージュとレスペクトでやってます)



  • Chap.1 --- ” きさらぎ駅 ”とは!?

  • Chap.2 --- ツッコミどころ!(地元の言い分)

  • Chap.3 --- 仮説1・掛川発・” 酔っちゃった! ”編

  • Chap.4 --- 仮説2・豊橋発・” アホの子 ”編

  • Chap.5 --- 仮説3・磐田発・” 幻の私鉄 ”編

  • Chap.6 --- 仮説4・浜松発・” 幽玄の支線 ”編



     Chap.1:きさらぎ駅とは 

     ”きさらぎ駅”というのは、、
     2004年1月に”2ちゃんねる”に投稿された実況様式のオカルト噺で、
     浜松市を走る私鉄の”遠州鉄道”が舞台となっている

     乗車中の電車が謎の駅:”きさらぎ駅”に停車してしまい
     そこで降りてしまった女の子の恐怖体験が実況様式でカキコミされたもの

     私がこの”きさらぎ駅”を”読んだ”のは、実際の書き込みから数年近くたってからで
     ネット上の”怖い話のまとめサイト”にあった”当時のログ”でした

     初めて読んだときは、それはそれは面白かった!
     ”本人”から掲示版への書き込みだけでなく、掲示板を見ている”ネット民”の反応なども含めて
     ”不思議な出来事がライブで起きている”ことのドキドキ感を追体験できた!

     こうした様式の怪談(?)は未体験だったのでとても新鮮で楽しかった

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     この”お話”は今でもネット上に”ログ”があるので、一度読んでみることをお勧めしたい

     ただ、、編集(改編)されていることもあるので、できるだけオリジナルを読んでほしい!

      → 恐怖の泉(別サイト)

     参考までに、、”WIKI”にも”きさらぎ駅”の項目があったりする

      → きさらぎ駅(Wikiペディア)




     Chap.2:ツッコミどころ!(地元の言い分) 

     夢中で読んだ”きさらぎ駅”の話も、冷静に読み返してみると幾つかツッコミたくなる!

     物語に登場する”遠州鉄道”の沿線に住んでいる地元民としては
     ”そこ変じゃない??変だよね!?”、、と思ってしまう箇所が幾つかある

     ツッコミ・その1 >> 遠鉄には”特急”も”快速”も存在しない

     乗車中の電車がなかなか停車しないことについて、掲示板(チャット)で、
     ”特急”に”乗り間違えたんじゃないか?”、と尋ねられて、
     ”乗り間違えた可能性があるかもしれませんね!?”、と応答している!

     普段から遠鉄を利用している”地元民”であれば、
     この路線には”各駅停車しかない”ことは当然知っているはずなのに、、、

     ツッコミ・その2 >> ”5分から7,8分も走行する”区間は存在しない

     遠鉄は各駅間の距離が短く、駅間の乗車時間は3分程度しかかからない!
     ”普段は5分程度、長くても7,8分しか(駅間は)かからない”、とのコメントもおかしい?!

     因みに”遠鉄”で”始発の新浜松駅”から8分間乗車すると、5駅先の”曳馬駅”まで到達する
     小刻みに停車&発車を繰り返す遠鉄で、駅間を”5分”も走るなんてことはありえない!

     ツッコミ・その3 >> ”終電車なのに降りるの?!?”

     新浜松発”23:40の電車は遠鉄の最終電車”
     これに乗り遅れると数千円〜数万円を払ってタクシーで帰ることになってしまう
     (または家人に街中まで迎えに来てもらう)

     だから終電車を逃してしまった地元民の ヤバイ感はハンパない!
     その終電車から簡単に降りてしまう行動は、地元民じゃ考えられない!

     ”ハスミ、、恐ろしい子!”

     ツッコミ・その4 >> 平日なのに終電帰宅??

     事件のあった2004年1月8日は平日の木曜日

     普通のOL(学生?)が帰宅する時間としては遅すぎないだろうか??

     → ”新年会”でもあったのでしょうか?

     → ”美容師さん”とかでお店のクローズ当番だったとか?

     新浜松発23:40の終電だと自宅に着くのは午前零時を過ぎるのは確定的
     なにか特別な事情があるかもしれないけれど、帰るの遅すぎない??

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     これらのローカルな事情に整合しない違和感から、、
     ハスミさん(或いは創作者)は、”浜松っ子とは思えない”



     Chap.3:仮説1・掛川発・ ”酔っちゃった!” 編 

     いろいろとツッコミ入れたけれど、創作だと切り捨ててしまっては”つまらない”!
     せっかく”面白い噺”なのだから、足りないところは空想と推理で補ってみたいと考えた!

     ここからは”理系的屁理屈を展開”してみたいと思う(→条件を設定して特殊解を求める)

     で、、まず考えたのが、” 掛川駅発説 ”

     ”ハスミさん”は、”新浜松発の遠州鉄道に乗った”、と言っているのだけれど、、
     この証言を”チカラ技(後述)”で”掛川駅発の天竜浜名湖線に乗った”と置き換えてみる!
     そうすると、、幾つかの不整合だった部分が少し合致するようになってくる

     天竜浜名湖鉄道は掛川駅を始発とする私鉄で、遠州鉄道の終点(西鹿島駅)と接続している
     ”天浜線”の沿線は田園地帯や山あいを走る区間が多く、遠鉄よりも物語の状況に合致する
     また、複数のトンネルもあって秘境駅的な無人駅もいくつか存在している

     対して遠州鉄道は市街地と住宅街を走っていて、それらしい駅は存在しない
     ”さぎの宮駅がソコではないかとする説”があるのだけれど、沿線住人としては笑っちゃう!

     さぎの宮駅は住宅街の中にあって、島ホームのある遠鉄では大きな部類の駅
     ”さ””ぎ”の2文字があって”読みの雰囲気が似ている程度”でしかない

       
         → さぎの宮駅( Google ストリートビュー より)


     ここで ”チカラ技 ”の推理(状況設定)をしてみたのがコチラ!”

     設定1 → ハスミさんの家は遠州北部(下り電車で帰宅 → 旧浜北市、旧天竜市あたり?)
     設定2 → この日、彼女は催事などで浜松よりも東の街(東京、横浜など)へお出かけしていた
     設定3 → ハスミさんは結婚式などでお酒を少し飲んでいた!?

     新幹線(コダマ号)で戻ってきた彼女は、掛川駅から天竜浜名湖鉄道に乗ったのだけれど、、
     少し酔っていたせいで、日頃、通勤で使っている遠州鉄道に乗っていると”錯覚”してしまう

     いつもより駅間の距離が長いし、まわりの景色もいつもと違うので
     違和感を感じて停まった駅で降りてしまったのだけれど、そこは山あいの無人駅
     いろいろ混乱してしまい、、パニックになったのでは!?!

     仮説1では当該駅の候補を以下の駅としてみたい

     第一候補 : ”桜木”駅 → 田園の中の無人駅、なにより読みが”さくらぎ”で少し似てる
     (”さぎの宮 ”を似てるとするなら、コッチの方がよほど似てると思う)

      → 桜木駅(天浜線のサイト)

       
         → 桜木駅( Google ストリートビュー より)

     第二候補 : ”円田”駅 → 山の中でトンネルも近く、駅正面に鳥居があって、夜は真っ暗
     (情景的にはかなり合致するけれど、駅前には多少の民家もあったりする、、)

      → 円田駅(天浜線のサイト)

       
         → 円田駅( Google ストリートビュー より)

     それっぽい駅はあるのだけれど、、イマイチ感も否めない!?

     NG1 → ”天浜線”だとしても”20分もどこにも停車しない”ということはあり得ない!

     NG2 → ”天浜線”の最終列車(電車ではない!)は22時台で時間が符合しない

     ”天浜線説”は少々苦しいかもしれない、、>>> 次へ行ってみよう!

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     このルート >> 自分も東京出張の帰りに利用することがある

     通常ルート → 東京 >新幹線> 浜松 >遠鉄線(下り)> 浜北

     天浜ルート → 東京 >新幹線> 掛川 >天浜線> 天竜 >遠鉄線(上り)> 浜北

     少々時間がかかるけれど、景色が良くて小旅行気分が楽しめる



      Chap.4:仮説2・豊橋発・”アホの子”編 

     次に考えたのが、”豊橋駅発説”

     こんどは”ハスミさん”は、  ”豊橋駅からJR飯田線に乗った”と置き換えてみる!

     超強引だけれど、どうしてもソレを主張したい理由がある!

     その理由がコレ! → JR飯田線にある”相月(あいずき)駅”!!!

     物語の状況にドンピシャな駅!

     → トンネルのすぐ傍ら
     → 深い山あいにある
     → 周辺に民家がほとんどない

     そしてなにより、、”相月”という駅名文字!
     ”きさらぎ”、、って読んでしまいそうだと思いませんか!?

     そこでココでも”チカラ技”の推理(状況設定)を展開してみた、、

     設定1 → ハスミさんは漢字が苦手なちょっと残念な子(→アホの子)
     設定2 → この日、彼女は浜松よりも西の街(名古屋など)へお出かけしていた
     設定3 → ハスミさんは出先で少しお酒を飲んで酔っていた!?

     名鉄(!)で戻ってきた彼女は、豊橋で東海道線に乗換えるつもりで誤って飯田線に乗ってしまう
     東海道線と飯田線の車両は同じ見た目(オレンジ/緑の2色)の場合がときどきある!
     (名古屋−浜松の移動では豊橋で 名鉄←→JR を乗り換えるパターンが実際に多い)
     酔っていた彼女は列車に揺られているうちに、”いつもの遠鉄に乗っていると錯覚”してしまう、、

     いつもより駅間の距離が長いし、まわりの景色もいつもと違う山あいのそれ
     違和感を感じて慌てて停まった駅で降りてしまったのだけれど、そこは山あいの無人駅
     いろいろ混乱してしまい、、パニックになったのでは!?!

     仮説2では前述のとおりきさらぎ駅候補は”相月駅”の一択!

     ”相月駅” → 山間部のトンネル出口の直ぐ近くにある寂しい駅
     (”きさらぎ”と読んでしまっても不思議ではないと思える駅名)

      → 相月駅(Wikiペディア)

       
         → 相月駅( Google ストリートビュー より)

     ロケーションや情景がこれほどマッチする駅は他にはないと思う!?

     因みに、豊橋発の飯田線の最終列車は23:44発(現在)となっている
     本仮説では電車に乗った時間的にも齟齬が無いように思える

     情景的には絶妙だとは思うけれど、、幾つか疑問も残ってしまう、、

     NG1 → ”浜松で遠鉄に乗る” と ”豊橋で飯田線に乗る” を錯覚するのは相当アホの子!?!

     NG2 → ”相月駅”でもさすがに駅前に電話BOXくらいはある(と思う)

     情景はバッチリだけど”乗り違え”の部分がかなり苦しい >> 次に行ってみよう!

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     、、因みに、、、これを言ったら身も蓋もないのだけれど、、

     ”きさらぎ駅”が”創作”であった場合、、”相月駅”がモデルなのだと確信する!

     創作者は飯田線の車窓から見た”相月”を”きさらぎ”と読み違えた経験があるのかも?!



     Chap.5:仮説3・磐田発・”幻の私鉄”編 

     その次に考えたのは、”磐田発・光明電鉄説”!

     ココからは超常現象的な展開も想定した仮説を組み立ててみた!
     超常現象とは言え ”ある程度の客観的な視点” も意識してやってみる!
     本説は既に他者様が提唱している説で、自分はソレを拡張補完してみたいと思う!

     実はその昔、、現在の磐田市から旧天竜市まで電車(!)が走っていたことがある
     その名を”光明電気鉄道”といい、昭和一桁台の数年間だけ運転されていた幻の鉄道

      → 光明電気鉄道(Wikiペディア)

     そもそも光明電気鉄道の存在は一部の廃鉄マニアくらいにしか知られていない
     だから、きさらぎ駅の話を最初に光明電鉄に絡めて考えたヒトはスゴイと思う

     さて、、本題の仮説構築についてだが、、当の”光明電鉄”はとっくに無くなっていて
     ”現存しない鉄道に乗ること” はもはや ”乗り間違え とは別次元のありえなさ” になってしまう
     しかし、、そこは無理やり目をつぶって検証を強行した(Let's ユークリッド・ジャンプ!)

     ”光明電鉄”はすでに現存しないので、各駅の様子を考察することはできない!
     仕方がないので往時の路線にあった駅で”きさらぎ”を連想できそうな駅名がないかを調べてみた

     以下が”光明電鉄”にあった駅(停車場)の名前( WIKI より)
     新中泉駅(起点:現在の磐田駅)> 中泉二之宮駅 > 遠州見付駅 > 川原駅 > 加茂東駅 >
      > 三ツ入駅 > 遠州岩田駅 > 匂坂駅 > 入下駅 > 寺谷駅 > 掛下駅 > 平松駅 > 神増駅 >
       > 上神増駅 > 田川駅 > 上野部駅 > 神田公園前駅 > 二俣口駅 > 二俣町駅(終点:現在の天竜二俣駅)

     うう〜ん、、ソレらしい駅名”が見あたらない!?、、行き詰り???

     ココで既出の光明電鉄説”を”地元ならではの情報で”補完”してみようと思う!

     実は・・・

     WIKI には載っていないけれど、光明電鉄の本当の終点は”二俣町駅”ではない!

     ”二俣町駅”の先に未開通区間があって、営業運転はされなかったが線路や駅が造られていた!
     ”二俣町駅”の先には”山東駅”と”船明駅”という二つの駅が完成していたらしい
     (駅だけでなく、この区間には2本のトンネルも実際に掘られていた) → ”山さ”サイコ〜!

      → ”山さ”(別サイト)

     そして、、、

     この未成区間の終点にある”船明駅”こそ本説のきさらぎ駅候補なのだ!!

     ”船明” → ”フナギラ”と読む!!!(すげー読み!)

     ここで考えてみてほしい!

     ”光明電鉄”が造られた時代 → 横書き文字はまだ右から左に表記する習慣があった
     ”フ ナ ギ ラ エ キ” は当時の表記では ”キ エ ラ ギ ナ フ” となる>
     現代人であるハスミさんは当然コレを”左から”読んでしまう

     さらに、、、

     当時、カタカナの ”エ” は ”ヱ” の文字が用いられることが多かった
     (ひらがなでいうところの ”え” と “ゑ” にあたる文字)

     これで”船明駅”を当時表記にしてみると → ”キ ヱ ラ ギ ナ フ”!!!

       ”ど〜ょォ!?”、、、読めそうだよ!   ”キ サ ラ ギ ” って!

     夜、暗いところで目が悪い現代っ子にはそう読めたかもしれないでしょ!?
     (注:解ってます → 駅名表記は”ひらがな”だし、”えき”の部分は表記しないって!)

     ”船明駅”は未開業駅だったので、当然、駅前にはなにも無いし、人もいない、、
     当時の駅前は夜になるとさぞや暗かったことでしょう、、
     ハスミさんの”実況”にかなり迫れるのではないかな!?

       
         → 船明駅跡の近傍( Google ストリートビュー より)

     、、ダガ・・シカシ・・・

     ”超常現象が起こったかも”と思わせる伏線がまったく見あたらない!

     超常現象説を押すには”ソレ”が起るかもと思わせる”背景”がないとダメだと思う

     そもそも現在の”磐田駅”はJRの駅しかなく、接続する別路線は存在していない!
     だから!”彼女が磐田駅に降立つ”はずがない

     ”光明電鉄説”は、、どうしても” きさらぎ駅 ”が見つけられないので、、
     昔、近隣に存在した”幻の路線”を持ち出してみた!?、ということでしかないように思う

     本説は超常現象が発生する背景が皆無であることが残念 >> そこで次の真説を提唱したい!

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     光明電気鉄道は、文字どおり”電車”だった!

     昭和3年(1928)当時、東京以外では鉄道の電化は殆どされていなかった
     そんな時代に”地方のド田舎”に電車を走らせてしまったた逸話は凄い!

     浜松市街を走る遠鉄も電化されていなかった頃、磐田の田んぼの中を電車が走っていたなんて

     光明電鉄の話は一読の価値があると思うので、遠州人は是非知っておいてほしい!
     (特に磐田の住人は郷土の誇りある歴史を知っておくべき)



     Chap.6:仮説4・浜松発・”幽玄の支線”編 

     最後になる本説が自分の”イチ押し”→ ”浜松発・遠州鉄道・旧宮口線”説!
     (実は、、コレを言いたくてコノHTMLを書いている)

     本説では超常現象的な展開をしつつ、ソレが起こる背景を担保する仮説を組み立てた!

     本説は数年前に”怖い話”に一部を”カキコミ”したので見かけた人もいるかもしれない
     ココではその時に省略した情報なども加味して、新たな”真説”として提唱してみたい

     本説はオリジナルの設定に戻って路線は遠州鉄道、新浜松駅発として考察した!

     現在、遠州鉄道は浜松エリアを南北に走る1路線のみを運航している
     しかし、かつては3本の支線が存在していたことがある

     第一の支線 → ”奥山線”は廃止年度が比較的新しいこともあってかなり有名
     第二の支線 → ”笠井線”も地元ではそこそこ知られている、、、

     、、、だけど、、、

     第三の支線 → ”宮口線”のことはほとんど知られていない

     その”宮口線”が、、かなりヤバイです!(←ペコリーヌの声で)

     ”宮口線” = ”西遠軌道”は、大正時代に遠州鉄道の途中駅である浜北駅から
     北西へ4kmほど展開していた”軽便鉄道”で昭和初期に廃線になっている

      → 西遠軌道(Wikiペディア)

     かつて存在した廃止路線を持ち出してくる切り口は”仮説3”と同じだけれど
     ”本説には濃厚な背景が存在する”ことから、イチ押しの真説としたい!

     まず、、

     支線の起点となる浜北駅は、昔は”貴布祢駅”という名称だったのだが
     その由来は現駅から300M程度の処に鎮座する”正一位・貴布祢神社”による
     ”字”は異なるけれど”貴船神社”の系統でもあるらしく、格式のある立派な神社さんである

       
         → 貴布祢神社( Google ストリートビュー より)

     そして、、、

     かつての終点”宮口駅”の存在した宮口地区は昔は”宮ノ口”とも呼ばれていた
     ”宮ノ口”とは”神様がおいでられる幽玄の領域”への入口ということらしい
     (因みに、現在、ココには東西に走る天浜線の宮口駅↓もある)

       
         → 天浜線の宮口駅( Google ストリートビュー より)


     更に!、、

     この宮口地区の昔の字(あざ)は”麁玉”という → 麁玉(あらたま)と読む!

     ”麁玉地区”の北側は直ぐに山が迫っており、その山中に小さな宮社が多数点在している

     起点には”正一位の大きな社” ← → 終点は”幽玄の入口”とされ、その字も”あらたま”

     これだけの情報でも、”ムズムズ”、としてこないだろうか?!

     〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

     ここまでが”状況に関する情報”
     ここからは、地元ならではのローカルなサイドストーリーを紹介してゆきたい

     証言1:地元の郷土史書の伝承寓話にあった話・・・

     ”麁玉線”では、ときおり”きつね駅”なるものが現れる
     夜、”麁玉線”に乗ると途中で見知らぬ駅に停まることがある
     ススキの原にホームだけがある停車場で、周りにはなにもないとのこと
     その”きつね駅”で降りると、帰ってこれなくなると言われていた・・・

     (↑ 以前、コノ話を”怖い話”にカキコミしたことがある!)

     証言2:地元の造り酒屋で働いていたというジイ様の話・・・

     ジイ様は若いころ”宮口駅”の近くにある造り酒屋で働いていたという
     (実際に宮口駅の近くには“花の舞酒造”という酒屋があるのでおそらくソコのこと)
     ”酒の仕込み”は夜通し仕事で、その時に先輩から”オバケ列車”の話を訊かされたそうだ

     月に一、二度、真夜中に”宮口線”の列車の音が聞こえてくることがあった、、
     不思議に思い、線路まで見にいってみても、そこには”何もいない”、というもの

     また、、この話にはオマケの話がある

     地元だけの超マイナーな怪談噺で”鬼列車”とうやつがあったらしい
     ”昔あった宮口線には、深夜に”鬼”が運転する”鬼列車”が出現した”
     ”鬼列車”に出くわした者は”あの世”へ連れていかれてしまう!”、、というもの

     だが!!ジジ様曰く、”その話は、そうじゃねえ!”、、とのことで

     ”音だけでそこにおらぬ列車” → ”おらぬ列車” → ”おぬ列車” → ”おに列車” → ”鬼列車”!

     、ということで、、”鬼”のくだりは後付けらしい、、

     証言3:地元在住85年(聞取り当時)のババ様の話・・・

     ババ様が年上の従妹から聞いたという話
     姉様(→従妹)が”麁玉村”の親戚へお使いに出された時の事

     姉様が用事を済ませ、宮口駅で貴布祢行の発車を待っていると
     列車にそれはそれは美麗な神職(男性)の方が乗ってきた
     彼のあまりの美麗さに姉様が見とれていると、彼様から、、
     ”自分は貴布祢神社に向かうのだが、この汽車はそこにゆくか?”と尋ねられた
     姉様は”自分は貴布祢に帰る者です”と応え、貴布祢到着後に神社まで彼様をご案内した

     後日、姉様は彼(→超イケメン)にもう一度会いたくて貴布祢神社を尋ねたが、、
     社務所では、”そのような(若い)者はいない”、と言われてしまった、、とのこと

     どうやら、かつての宮口線には”何かの不思議”が関わっていたようだ

     そして、ババ様の話とリンクするような話も見つけた(郷土の民話本より)
     この地がまだ未開地であった頃(江戸?)の言い伝えで下記のようなモノがあった

     ある馬子(馬で荷物を運ぶ職業)が麁玉村へ向かう途中でのこと
     荒地の中でこの地に似つかわしくない”貴人”に出くわした
     その”貴人”は高貴な身なりで美しい顔立ちの若者であったという
     ”貴人”は馬子に”貴布祢村”の方角を尋ね、その方角へ立ち去っていった
     荒地の中にあっても”彼の人”の身なりには微塵の汚れもなかった、、というもの

     なるほど、、何処かで聞いたことあるパターンだ!?

     ”貴布祢 ← → 麁玉” のルートは昔から ” 特別な路 ” だったのかもしれない?!

     〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

     さて、少し話が逸れるけれど、、、

     一般的な神社においては神様は社に”常駐”していないことをご存知だろうか!?

     多くの神様は、神様の世界(高天原?)から毎日この人界に出勤してこられている
     通常は昼間だけこちらで業務して、退勤時間(16時らしい)になると神界へ帰られる
     (大きな社では16時以降でも神様が在臨(当直)されている処もあるらしい)

     大きな神社(基幹店)では、基本的に連日、正規スタッフが出勤してくるのだが
     地方の小さな支店には、毎日担当者を送ることができないらしい

     そのような支店では、重要な機会(正月や四季の祭事)にだけ正規スタッフが出場し、
     その他は地元の業者(土地神様)に業務委託する、、ということがあるらしい(←超要約)

     という話を踏まえ、これを前述の伝承などになぞらえてみると、、

     麁玉の神様が、貴布祢神社へ、ヘルプ出張されていた可能性が見えてこないだろうか!?

     "麁玉 ← → 貴布祢”のルートは”麁玉の山神様の通い路”だった(のかも)!、、ということ

     ”宮口線”は、その”御神路”の上を走っていた訳だから、
     そりゃあ、いろいろな不思議が起こっても仕方ない! → 来るぜ!超常現象!!

     〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

     かなり話が逸れてしまったが、これらを踏まえて改めて検証をやってみようと思う

     ココからは”チカラ技”全開で推理(妄想?)していく!)

      設定1 → ハスミさんは北遠の旧家の血筋で巫女の素質がある(霊感がある!)
      設定2 → 1月8日は正月のヘルプ業務が終了した麁玉の神様がお山へ帰る夜であった!
      設定3 → ハスミさんは出先で少しお酒を飲んで酔っていた!?


     終電に乗ったハスミさんは、お酒のせいで無意識に巫女モードを発動してしまう!
     幽体離脱状態になった彼女には他の乗客は寝ている(微動何しない)ように見える

     そして・・・

     彼女を乗せた終電車が浜北駅に到着するのはちょうど午前零時!(←ココ重要)!

     それは・・・

     日付が変わるタイミングであり、まさに麁玉の神様がお山へと戻られるその時!

     偶然・・・

     お山へ帰る麁玉の神様が、貴布祢から麁玉への門(ゲート)を開いたその時、、、
     ハスミさんは幽体離脱した状態でその場に居合わせてしまったのです!

     不運・・・

     彼女は麁玉の神様が開いた”幽玄世界への門”に巻き込まれてしまいました
     その先(駅の外)はもう常世ではありません、、

     因みに”浜北駅”はあちらの世界では当然、”貴布祢駅”と表記されるでしょう!

     彼女はコレを ” 貴{き}布{さら} 祢{ぎ} ” と読んでしまうかもしれません!


     〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜


     ところで・・・”麁玉の神様” って、 ”何方だろう?”、

     麁玉(宮口)の北側山麓の”MAP”を確認してみると、、、

       
         → 宮口駅北側マップ( Google マップ より)

     おいでられるよ、、”それらしい神様”がっ!

     ”アラハバキ神社!!”

     ”アラハバキ神!” → ”客人(まれびと)の神” だぞ!!!

      → アラハバキ(Wikiペディア)

     コレって、かなり”ムズムズ”するよね?!?



     >>>>>>>>>> ま と め <<<<<<<<<<<

     少々?強引だったけれど、それなりにまとまったように思う

     ということで、”きさらぎ駅”は、”遠州鉄道の貴布祢駅”、としたい!

       
         → 浜北駅( Google ストリートビュー より)

       あなたはどう思いますか・・・!?

        


     <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<< オ シ マ イ !




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