観劇記 「夏の夜の夢」  (2002/04/06,2002/04/07)

■はじめにおことわり
  2回公演を見た記憶を頼りに書いていますので、細かいところが違っている可能性があります。というか必ずどこか違ってます。何かお気づきの点ありましたらご指摘いただければと思います。また台詞についてはうろ覚えの部分を福田恆存訳の新潮文庫で補ってありますので、実際の台詞と多少違う部分があります。

■会場
  会場は日大芸術学部校舎内の特設会場。スタジオのような教室(映画学科の教室だそうです)内に鉄パイプで組んだ骨組みに並べた椅子が客席になります。かなり傾斜があって、どこの席でもよく見えると思います(ベンチシートの2列目はちょっとつらいかな)。後でわかったのですが、この席の下が楽屋になっています。背後からいきなり清水さんの発声練習風の声とか聞こえてきて、かなりぎょっとしてしまいました(笑)

■舞台装置
  舞台装置らしいものは殆どないシンプルな舞台。舞台とその奥を仕切るのは黒く塗られた複数の扉で、登場人物は基本的にはこの扉から舞台に出入りします。(幕がないので暗転も多いのですが)この扉はぴったりつけて一枚の壁にもなり、一部を除けて間を広げ、舞台奥の空間を舞台につなげたりという役目も果たします。
  舞台中央右よりに長方形の池、やや離れて左寄りには小さな正方形の池。上演が始まる前に最前列の観客には「少々水がかかりますので」とビニールシートが渡されていました。思わず「・・・コクーン歌舞伎ですか」と突っ込みたくなりましたが、コクーン歌舞伎は串田和美さんなんですよね、そういえば。どうでもよいのですが、あの水、入浴剤でも入っているのでしょうか。水が飛び散るシーンでそんな匂いがするんですよ(笑)

■衣装
  若者4人組とパックはごく普通のルーズな感じの服。職人達はそれなりにちょっと舞台っぽく。妖精たちは黒い下着にガーターベルト。オーガンジーのストール、とかなりセクシーに(笑)ヒポリタ、ティターニアの二役を演じる國井麻理亜さんは、ティターニアの時には黒の下着にブーツ。ヒポリタ役ではその上にクリーム色の薄地のロングコート(こちらはぴっちり前を止めて)。シーシアス、オーベロンの二役の清水さんは、ルーズなパンツに上半身は裸。その上に直接、シーシアスの時には燕尾服、オーベロンの時にはトレンチコートをはおっていました。
  このオーベロン役の裸にトレンチがかっこよくってね・・・(しみじみ)でも一番素敵だったのは、上半身裸の上にバスタオルを引っ掛けて出てきたシーンだったんですけれどもね(原作でいう3幕2場)
  原作を読んだ時に、私が頭の中で上演したのはBBS製作のシェイクスピア劇場風、脳内BGMはメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」という超クラシカルなものでしたので、シンプルな舞台でラフな服装の役者さんたちで繰り広げられる「夏の夜の夢」はとても斬新で楽しいものでした。


  In the Sight of the Audience − 観客の見解

■見所
  今回の『夏の夜の夢』の一番の特徴は、原作の戯曲をシャッフル、リピートで再構築した構成です。パックの登場シーンは都合3回繰り返され、原作では婚礼の出し物として演じられる職人達の芝居は、本来かくあるべきという完全バージョン、幾つかのお稽古バージョン、そして各人の口上・名乗りが入り乱れて滅茶苦茶になってしまう実際の上演バージョンと様々な形で繰り返し演じられます。そして『夏の夜の夢』のテーマを現わすような、ヘレナの「恋は程を知らないから」に始まるモノローグが2回繰り返されます。
  原作との最大の違いは、原作の5幕(シーシアスの宮廷での婚礼祝いの席で上演される職人達の芝居のシーン)をすっぱり切って、若者達4人、そしてロバの頭を取り外されたボトムが眠りから覚めて森を去るところで幕が下りるという点です。(しかし、この構成で見てみるとシーシアスはまさに「宙乗りの神」以外の何者でもないですな)構成としてはこの方が絶対に美しいと思うので、お見事!というところですが、ややわかりにくいかと思ったのは「ピラマスとシスビー」という芝居がいつ、何の為に誰によって演じられたのかというのがはっきりしないという点です。原作を知っている人が見るのを前提とした作品なのかもしれませんが。
  ただ「夏の夜の夢」が結婚式に上演される祝祭劇という性質上あのような構成をとっているとするならば(これはどうも仮説の一つに過ぎないようですが)、「ピラマスとシスビー」がシーシアスの婚礼祝いの為に職人達の演じた素人芝居であるという要素は本質的には重要ではないという考え方もあります。実際、私は原作を読んでやや間延びした印象を受けました。唯一残念なのは、劇中劇にシーシアスが突っ込むシーンを清水さんで見たかったということでしょうか(笑)あと4幕のシーシアスの台詞にはよい台詞が多いので聞いてみたかったなというのはあります。

■舞台における清水紘治
  私が清水さんの舞台を生で観るのは今回が初めてです。(清水紘治を語る資格なしですか。わかってます・・・(涙)) 感想を簡潔に言いますと「最高!」の一言に尽きますな。・・・馬鹿ですか、私は。いや、ミーハー的な意味とそうでない意味と両方で、本当にかっこよかったです。「清水紘治は『舞台の人』」というイメージがあったのですが、それを実感した思いです。
  串田さんとのやりとりで出るくだけた口調もよいのですが、何と言っても魅力的だったのはモノローグ(もしくはモノローグ風の台詞)。あの低くて深い声が朗々と響くモノローグには独特の雰囲気があります。ティターニアの瞼に花の露を塗るシーンでは、花の露ではなくオーベロンの言葉の方に魔力があるのではと思わせるような力がありました。あの声で「天井桟敷の人々」のラスネールのラストの台詞が聴きたい・・・!というよりも寧ろ清水さんがラスネールを演じた「天井桟敷の人々」が観たいです。寿命10年と引き換えにしてもいいですから!・・・「天井桟敷」で10年「雨のハムレット」で10年だったら20年寿命が縮んでしまうな(笑)

■オーベロンとパック
  この公演の白眉はなんといっても串田和美さん演じるパックと清水さん演じるオーベロンのやりとりだと思います。「もし私の見間違いでなければ、あなたはロビン・グッドフェローじゃない?」と指摘されてものすごく困った顔をして、おどおどと名乗りをあげる串田さんパックの登場シーンを見て意外な感じを持ったのですが、オーベロンと出会った途端にしばらく離れていた主人にじゃれつく犬のようなものすごいハイテンションに(笑)飛んだり跳ねたりする串田さんに清水さんは「お、身軽だね」。その後も「久しぶりなぁ、おい」と声をかけながら頭をわしわしと撫でたり(?)、なんとも可愛らしかったです。
  この2人のシーンにはアドリブ(脚本にはあるけれども原作にはないセリフ、というのはアドリブとは言わないかも。言葉を知らなくてすみません)が多くて、テレビではあまり見ることのない清水さんのお茶目な演技を堪能しました。原作を読んでオーベロンとパックのシーンでこんなに笑うなんて思ってもみなかったです。いかにも気心の知れた同士の息の合った演技、と思ったのですが、「KUSHIDA WORKING」オフィシャルページの清水さんのコメントに「30年ぶりの串田さんと、初めて出会う若い人たちとの芝居作り。」とあったので驚きました。

■職人達の素人芝居
  原作を読んだ時には「これ、下手するとあまり笑えないのではないでしょうか、シェイクスピア先生」と思った職人達の素人芝居のシーンですが、アレンジが入って笑い所が満載。毎回「次は何かな」と期待してしまうくらい楽しいシーンでした。特に常にノリノリなボトム役の小松和重さん、シスビー役の時の女声が色っぽい(笑)草光純太さん、稽古中に「芝居をなめるな!」と怒り出すクインス役の内田紳一郎さんが印象的でした。ちなみに一番最初の「ピラマスとシスビー」完全バージョンはなかなかかっこよいのですよ。

■ここで突然「喜劇について」あるいは「悲劇について」
  悲劇を悲劇として成立させるものは形式というか定型だと思います。例えば親と子が殺しあう、恋人達が結ばれずに死んでしまう、主人公が非業の最期を遂げる、これは劇を見て涙が出なくても「悲劇」です。でも喜劇は違います。喜劇は定型、形式だけでは喜劇にはならない、劇を見て笑えるのが喜劇だという固定観念があります(←独断と偏見に基づく完全な私見)。だから喜劇を成功させるのは悲劇を成功させるより難しいと思います。今回の「夏の夜の夢」は大成功だと思います。「夏の夜の夢」を見てこんなに笑うとは正直言って予想していませんでした。もっともシェイクスピアの喜劇って戯曲を読んで笑えるようにはできていないんですよね。アレンジを加えて、役者の肉体を与えられないと笑えないような気がします。それとも私の想像力が足りないのか。その点、悲劇は戯曲を読んでも充分文学として楽しめると思うのですよ。

■ハーミアとライサンダー、ヘレナとディミトリアス
  4人の若者達の恋を巡るドタバタは、原作で読んだ時よりもずっといい感じでした。本当に若い役者さん達の溌剌とした演技があってこそ、恋にのぼせ上がった若者達のシーンが生きるんだなぁ、と妙に感心しました。罵りあって喧嘩をして、取っ組み合いになって、泣き喚いてもすごく可愛いんですよね。特に女の子2人のかわいいこと(成瀬@年寄モード全開)オーベロン様も上手くまとめてやろうという気になろうというものです。ディミトリアスを追って来たヘレナが、彼に冷たくあしらわれ置き去りにされるシーンでは、二人のやりとりを聞くオーベロンの表情も見ものでした。ディミトリアスの暴言に顔をしかめたり、杖で頭を小突いたりとすっかりヘレナの味方になったオーベロン、一人になってわあわあ泣くヘレナにハンカチを差し出してやります。(オーベロンの姿は見えないことになっていますが、ハンカチが宙に浮いているように見えるのでしょうか。宝生舞さんのハーミアも清水さんの肩のバスタオルで涙を拭こうとぐいぐい引っ張っていたなぁ(笑))ハンカチで盛大に鼻をかんだ後、ディミトリアスの後を追うヘレナへの「さようなら、森の精」という言葉がとても優しく感じられました。

■水の効果は絶大でしたが・・・
  この4人が一堂に会しての大立ち回り(池にお互い突き飛ばしあうハーミアとヘレナ、それを止めようとするライサンダーとディミトリアスで舞台の上は水が飛び散って惨憺たる有様に)の後のオーベロンの台詞「大変な事になったな」は、3:7ぐらいで恋人達の混乱よりも舞台の惨状に向けられたようなニュアンス(笑)何しろ舞台奥から舞台に上がってきた串田さんがズルッと滑ってしまったくらいですから。(これはたぶん予定外。清水さん、一瞬素で笑っていたと思います。)ここで大きなスクイジーを使って舞台の上を片付け始める串田さんに向かって、決闘に向かった二人を止めてライサンダーの迷いを覚まし、4人を元の鞘に収まるよう命じる清水さん。しかし片付けはまだまだ終わらない。「おい、急いでくれよ」とせかされて、ついにスタッフの学生さんが駆り出されます(「おーい、××君。手伝って・・・」という串田さんの言葉には場内爆笑でした)その後、息を切らしながら見得を切るパックの台詞(「おいらはパック。野でも山でも怖いもの無し・・・」)、お見事でした(笑)
  普通だったらこのシーンでは幕を下ろして、幕の前でオーベロンとパックのシーン。その間に舞台の水を始末する、ということになるのだと思いますが、幕がないのでそれができないんですよね。それを逆手に取って、見せ場にしてしまうこの演出、さすがだと思いました。
  同じように演出の手腕、という意味で面白かったシーンを一つ。原作では5幕1場冒頭にあたるシーシアスとヒポリタの問答が4幕1場の前に挿入されています。シーシアスとヒポリタは客席に座ってしまっているし、ティターニアとヒポリタを二役でやっているので、この直後のボトムとティターニアのシーンにティターニアが登場できない。最初はティーターニアとボトムは人形で、次にボトム役は役者さんに移行、「もう人形は飽きたよ」というボトムは客席を見回して「奥さん、奥さん!」とヒポリタ役の國井麻理亜さんを舞台に引っ張り上げます。この後、「はーい、脱いで脱いで〜」というところで清水さんのシーシアスが「おいおいおい」と割って入ろうとするシーンにすごい既視感を憶えるのはなぜかしら。・・・『リゴレット』のチェプラーノ伯爵?違うな。

■オーベロンとティターニア
  原作では、これでいたずらはお終い、という風情だったティターニアにかけた魔法を解いてやるシーン。「元のお前に戻るがいい。元通りに見るがいい」「さあ、ティターニア、目を覚ませ。愛しい妃」というオーベロンの台詞がありますが、この台詞に込められた情感にどきっとしました。私が今回の「夏の夜の夢」で一番印象に残ったのはオーベロンのこの台詞です。ちなみにこの直前にオーベロンがティターニアを抱えて舞台の上に上がるシーンがあります。上半身裸の上にトレンチコートを羽織った清水さんが黒の下着姿の國井麻理亜さんを抱き上げるというドキドキするような色っぽいシチュエーションなのですが、ここで、重くてなかなか上がれない、という仕草で笑いを取る清水さん(笑)あの台詞の前にこれですか、と突っ込まずにはいられない演技の幅を見せられた思いです。この後、目覚めたティターニアとオベロンが抱き合うシーンがまたよいのです。花の露を瞼に塗って、じっと妃の目覚めを待つオーベロン役の清水さんの雰囲気に呑まれるのかもしれません。これまでのことを忘れたティターニアは当たり前のことのようにオーベロンに抱きつきます。でもティターニアを抱きしめるオーベロンは違う。大事なはねっかえりの妃が帰ってきたという思いがあの抱擁に込められていると思うのです。実を言うとここが私の一番好きなシーンです。この後、ロバの頭のボトムを見て悲鳴を上げるティターニアをなだめてやりながら「おい、パック、早く外してやれ」という台詞もティターニアが怖がるから、というのが滲んでいてよいです。

■「宙乗りの神」シーシアス
  「はっはっはっはっは」とご機嫌な高笑いで登場するシーシアス。ライサンダーにお裁きを、とまくしたてるイジーアスを制して「ここは私の意向を通させてもらうぞ」と突如、理解ある君主ぶりを見せつけます。なぜならば大公様の威光をもって事を収めなければ、話が収まるところに収まらないからですね(笑)原作と違って1幕、5幕で名君ぶりを見せてくれないのでやや唐突だったかも(笑)5幕冒頭の哲学的な台詞は別の場所で使われたんですけれどもね。これで、目の覚めた4人はシーシアス、ヒポリタと共に式を挙げるため、アテネに帰り、めでたしめでたし。元に戻ったボトムは「前代未聞のとんでもない夢を見た」と語ります。

■パックの口上
  串田和美さんのパックは、勿論全篇通して素晴らしかったのですが、一番光ったのはこの口上だったと思います。何しろ実際、演出・構成も兼ねている串田さんの台詞ですから効果抜群ですよね。


  in the Sight of the Fan − ファンの見解

■シーシアスって・・・
  開幕前、観客席後ろや舞台脇に入ってきた役者さんたちに、す、と手を上げて合図を送る仕草が何ともかっこいい清水さんですが、「さぁ、美しいヒポリタ」という第一声と共に舞台の上に現れた清水さんの鼻の下にはクルンとカールした髭が・・・!(笑) (二日目には、客席脇でスタンバっていた清水さんのその顔を間近に見てしまいました。ちょっと・・・笑ってしまった(笑))この第一声がもう甘々なんですよ。婚礼間近なのでいちゃいちゃしていてもそれはそれなのですが、ヒポリタを舞台の上に押し倒して迫るシーシアスという展開になろうとは。分別のあるナイスミドルなジェントルマンという私のシーシアスのイメージが・・・(笑)しかも、娘が許婚との結婚を承知しないのです、どうぞお裁きを!というイージアスの訴えを聞き流してヒポリタに構ってばかりだわ、ハーミアを諭す名セリフもハーミアにちょっかいを出しながら、と冒頭から弾けてます。清水さん、これなら『アベノ橋☆魔法商店街』のパパン役もありですよ!と言いたくなるほどのお茶目っぷりでした。(『アベノ橋』なんて誰も知りませんかね・・・)ちなみに最後の早変わり(オーベロン、ティターニアが引っ込んですぐにシーシアスとヒポリタが出てきます)の時にはさすがに髭がありませんでした(笑)

■いい席
  6日に私が座ったのは中央通路脇の前の方で、まぁ有体に言えば大変よい席でした。しかしこの席には予想外のボーナスポイントが!(何のポイントだよ)「月の晩に悪い出会いだな、高慢なティターニア」という台詞と共にオーベロンが登場したのは中央通路後部。そのまま杖を突いて階段を下りて舞台に上がるわけですが、つまり、私のすぐ脇、本当に触れるくらい近くを下りていったわけですよ、清水紘治が!・・・いや、ファンとしてはやはり嬉しいです、そういうの(笑)

■舞台とテレビ
  テレビや映画ではカメラが固定されているわけですが、舞台ではどこを見ようと私の勝手です。つまり、(偶に)ストーリーの中心でない時も私は清水さんを見ていられるということなんですが(笑)せっかくハーミアとディミトリアスが口論しているのに、ティターニアとボトムの写真を見て(あれ本当に写っているのかなぁ)溜息をついている清水さんを一生懸命見ていたりするわけです。

■アクシデント
  パックの間違いでディミトリアスにヘレナを追わせる予定がすっかり狂っていることを知ったオーベロンがパックを叱りつけるシーン。清水さんが無言でじーっと串田さんを見て、おもむろにシェービングクリームをブラシに取り串田さんの顔に飛ばします。これを数回繰り返した後、「全くお前は・・・」と台詞が入るのですが、7日の公演ではうまく泡が飛ばず、清水さん「あれ?」という感じで苦笑。所定の回数が終わっても「もっと」と促す串田さんに更に泡を飛ばし続けましたが、「もういい、もういい」と串田さんが止めに入ってようやく話が進みました。こういうちょっとしたアクシデントを見ると何となく得をした感じがします(笑)ちなみにこのシーンの清水さんは上半身裸の上にバスタオルを引っ掛けただけという格好でしたが、これがかっこいいんですよ(惚)
  清水さんの朗々としたモノローグ(「行け、ロビン。風より速く・・・」)の間、「百万人に一人」という自分のセリフの中の確率計算に夢中になって、最前列の観客に話し掛けている串田さん。それに気づいた清水さん、「・・・風より速く」とパックを促します。場内笑いが起きる中、「風より速く!・・・風より速く!」とバスタオルを振り回す清水さんに「よ、かっこいい!惚れ惚れするね」と声をかけて串田さん退場(笑)ちなみにこのセリフは6日の昼公演にはありませんでした。
  清水さんとは関係ないのですが、もう一つアクシデントがありました。寝ている若者達4人をハーミアとライサンダー、ヘレナとディミトリアスの二組に分けるところでおもちゃの光線銃を使うのですが、7日の公演では串田さんが引き金を引いても、光らないし音も鳴らない。・・・電池切れです(笑)しかたなく串田さんは口で効果音を出して4人を動かす羽目に。これは本当におかしかったです。

■清水ファンの心の琴線
  全然関係ないことですが、パックの名乗りの「オーベロン様の笑顔を引き出す道化役」という言葉に萌えてしまいましたよ。素敵♪・・・バカだ。

■食べ物
  ティターニアにかけた魔法を解く前に、オーベロンとパックが語り合うシーン。パック役の串田さんが缶ビールとおつまみを差し出して、飲みかつ食べながらのやりとりがあります。清水さんが物を食べているシーンというのはレアな感じでした。(映画でもドラマでも物を食べるシーンというのがあまり印象にないんですよね。「世紀末の詩」で海岸でスイカをかじるシーンが逆に珍しくて印象に残っているくらいで)口をもごもごさせながら「俺は・・・」と切り出す清水さんというのはすごい斬新でした(笑)