課題文n-ro411 わたしはまだ La Revuo Orienta の3月号を受け取っていません。

解説
わたしはまだ受け取っていません: mi ankorau^ ne ricevis と言います。ricevas とした訳が応募の三分の一を占めましたが,これは誤りです。「受け取っていません」と言う日本語から,-as を使いたくなるのでしょうが,ricevi は点動詞ですから,1回きりの行為について現在形を使うことはできません。この説明は単純明快ですが,何となく納得できない方は次のように考えてみてください。
「まだ受け取っていません」(否定文)の反対は「もう受け取りました」(肯定文)ですが,これはエスペラントでは jam ricevis と言います。さて,ここで中学校で習った英語の「次の文を否定文に書き換えなさい」と言う練習問題を思い出してほしいのですが,否定文に書き換えるときに時制(現在形,過去形,未来形など)を変えることはしませんでしたね。つまり,現在形の肯定文は現在形の否定文に,過去形の肯定文は過去形の否定文にしましたね。同じように jam ricevis を否定文にするときは,時制を変えないで ankorau^ ne ricevis となり,これが日本語の「まだ受け取っていません」に当たる表現なのです。
この文は英語では現在完了形を使って言いますが,英語の現在完了形はエスペラントでは過去形で表されます。ただし,行為や状態が発話の時点以降も継続する場合には,エスペラントでは現在形を使って表します。

参考:
I haven't finished my work.= Mi ankorau^ ne finis mian laboron.
(わたしはまだ仕事を終えていません。)
I have lived here for ten years.= Mi log^as c^i tie dum dek jaroj.
(わたしはここに10年間住んでいます。)

この課題文の「受け取る」に akceptis を使うのはよくありません。akcepti は akcepti proponon(提案を受け入れる), akcepti donacon(贈り物を受け取る), akcepti inviton(招待に応じる)などのように使われる語です。

La Revuo Orienta の3月号を: la martan numeron de La Revuo Orienta と言います。la martan eldonon, la volumon Marto, la martan eldonkvanton, la trian, numeron tri はいずれも誤りです。

訳例
Mi ankorau^ ne ricevis la martan numeron de La Revuo Orienta.


課題文n-ro412 委員会はまだ始まっていませんか。

解説
委員会: la komitat-kunsido, la komitata kunsido, la kunsido de la komitato などのように言います。la komitatokunsido は誤りではありませんが,一般的に言ってあまり長い単語は好まれません。冠詞を付けるのは聞き手には分かっている委員会を指しているからです。ここでは「委員で構成される組織」を指しているのではなく,「委員で構成される組織の会議」を指しているのですから,komitato ではなく,上に挙げたように言います。日本語では komitata kunsido も komitato も「委員会」と呼ぶので,このふたつを混同しないように注意しましょう。「会議」には kunveno ではなく kunsido を使います。

まだ始まっていません: ankorau^ ne komencig^is または ankorau^ ne malfermig^is と言います。komencig^as を使うのは謝りです。点動詞は1回きりの行為について現在形を使うことはできないことは,前回の解説で詳しく説明してあるので読み返してみてください。下の用例で komencig^i が -as になっているのは,1回きりではなく反復される行為について述べているからです。

参考:
La kunsido de la komitato komencig^as je la deka en la mateno c^iulunde.(委員会は毎週月曜日の午前10時から始まります。)

komenci は「始まる」ではなく「始める」ですから,kunsido を主語にして ankorau^ ne komencis と言うのは誤りです。
この文は訳例に挙げたような語順ではなく,C^u ankorau^ ne komencig^is la komitata kunsido? と言う語順もよく使われます。

訳例
C^u la komitata kunsido ankorau^ ne komencig^is?


課題文n-ro413 Manjo はまだ眠っていません。

解説
まだ眠っていません: ankorau^ ne dormas と言います。「寝付く」と言う意味の endormig^i を使って ankorau^ ne endormig^is(まだ寝付いていません) と言ってもよいでしょう。dormi が -as で,endormig^i が -is になっているのは,dormi は線動詞,endormig^i は点動詞であるからです。
線動詞,点動詞については,ここをクリックして解説をお読みください。『エスペラント日本語辞典』では,ほとんどすべての動詞に「線動詞」,「点動詞」の表示が付けられています。
dormig^is を使った訳が2例寄せられました。sidi(座っている) --> sidig^i(座る,腰を下ろす)のように,-ig^i には線動詞を点動詞に変える機能がありますから,dormi(眠っている)から dormig^i(寝入る)を導くのは理論的には可能なのですが,実際には dormig^i と言う語は使われていないようで,わたしは目にしたことがありません。

訳例
Manjo ankorau^ ne dormas.
Manjo ankorau^ ne endormig^is.


課題文n-ro414 あなたたちの中に,参加申込書を受け取っていない人はいますか。

解説
あなたたちの中に: inter vi または el vi を使って言います。en vi は誤りです。人について言う場合,集団を対象とするときは en を使って言うことができますが,その集団から個々の人を抽出して対象とするときは,inter か el を使って言います。したがって,en のあとに単数形の名詞,代名詞を置くことはできますが,inter や el のあとに単数形の名詞,代名詞が置かれることはなく,必ず複数形の名詞,代名詞が置かれます。「の中で」と言うときは el inter が使われることもあります。

参考:
Anna estas la plej juna en ilia grupo.(彼らのグループの中で Annaがいちばん若い)
Anna estas la plej juna el ili.(彼らの中で Annaがいちばん若い)

参加申込書を: la alig^ilon と言います。冠詞を付けるのは,聞き手には何の申込書であるかが分かっているからです。

受け取っていない人: ここでは複数形を使って tiuj, kiuj ne ricevis のように言うのがよいでしょう。単数形で言うと,受け取っていない人はひとりしかいないと決め付けている感じを与えます。ne ricevis の前に ankorau^ を入れると,「まだ受け取っていない人」と言う意味になります。誤りではありませんが,ここでは ankorau^ を入れる必要はありません。nericevinto を使って言うこともできます。oni は,人が誰であるかを明示する必要のない場合に,構文上必要な主語として使われる語ですから,oni, kiu ankorau^ ne ricevis のようには言わないのが普通です。

iuj el vi, kiuj ne ricevis や persono inter vi, kiu ne ricevis などのように,kiu が修飾する語(この例では iuj, persono)と離れていると,直前の語(vi)を修飾するように聞こえて一瞬の戸惑いを引き起こす恐れがあるので,訳例のような語順にするのがよいでしょう。
この課題文の「いますか」に ekzistas は重すぎます。ekzisti は「存在する」に近い語感を伴います。

参考:
C^u vi pensas ke dio ekzistas?(あなたは神が存在すると思いますか)

訳例
C^u inter vi trovig^as tiuj, kiuj ne ricevis la alig^ilon?


課題文n-ro415 わたしたちの中にタバコを吸う人はいません。

解説
わたしたちの中に: inter ni または el ni ですが,いつもどちらを使っても同じと言うわけではなく,次項で取り上げる「タバコを吸う人はいません」をどう言い表すかによって,el ni を使うほうがよい場合もあります。

タバコを吸う人はいません: 直訳すれば,ne trovig^as tiuj, kiuj fumas で,これでもよいのですが,「タバコを吸う人」は,fumanto と言う1語で表すことができます。「タバコを吸う」は上に挙げた訳のように,fumi だけで言うことができます。fumi cigaredon は誤りではありませんが,この表現では cigaro(葉巻)を吸う人やパイプでタバコを吸う人を含まないことになります。tabako は「(キセルやパイプを使って吸う)巻いてないタバコ」を指し,cigaredo や cigaro を含まないので,ここでは不適当です。「いません」は neniu を使って言うことができますが,Neniu fumas inter ni のように言うと,inter には「〜の中の」と言う集団の中からの抽出の意味だけでなく,「〜の間で」と言う空間的な意味もあるので,「わたしたちがいる場所では,誰もタバコを吸わない(喫煙の習慣のある人も遠慮して吸わない)」と言う意味に取ることもできます。これは Neniu inter ni fumas と言う語順にしても同じです。これに対して Neniu el ni fumas と言えば,「わたしたちの中には喫煙の習慣のある人はいない」と言う意味以外に取られることはありません。El ni trovigxas neniu, kiu havas kutimon fumi は,kutimon に冠詞を付けるのがよいでしょう。neniu に kiu で導かれる節を付けてもよいかどうかで迷われた方がおられましたが,neniu は tiu などと同じように kiu ... を付けて言うことができます。

参考:
El via parencaro estas neniu, kiu estas nomata per tiu nomo. (あなたの親類には,そういう名のついた人はだれもいません。ルカ伝 1:61, 訳文は日本聖書協会刊の共同訳による)

訳例
Neniu el ni fumas.
Inter ni ne trovig^as tiuj, kiuj fumas.


課題文n-ro416 あのサークルは,わたしたちのサークルよりも,会員数がずっと多い。

解説
この文をエスペラントで書くには,次のふたつの構文のどちらかを使います。
(1)あのサークルは,わたしたちのサークルよりもずっと多い会員を持っている。
(2)あのサークルの会員数は,わたしたちのサークルの会員数よりもずっと多い。

構文(1)の場合
あのサークルは: tiu rondo と言うのがよいのですが,「サークル」を広い意味に取れば rondo の代わりに grupo, klubo を使うこともできます。すでに話題になっているサークルについて言うのなら,la rondo と言うこともできます。
わたしたちのサークルよりもずっと多い会員を: multe pli multajn membrojn ol nia rondo としてもよいのですが,最後の rondo は省略することができます。その場合 nia に冠詞を付けて la nia とすることがありますが,この冠詞は必ず付けなくてはならないものではありません。pli の前の multe は,会員数の差が大きいことを表す語ですから,ここでは必要なのですが,この multe の付いていない訳がありました。multe pli multe da membroj ol (la) nia と言うこともできますが,pli da だけでも pli multe da と同じ意味を表すことができるので,multe の繰り返しを避けて multe pli da membroj ol (la) nia と言うほうがスマートな表現になります。multajn membrojn も pli da membroj も,ここでは「持っている(havas)」の目的語ですが,前者には -n が付いていて後者には付いていないことに注意してください。da の後にはいつも主格(-n が付いていない形)が置かれます。
「ずっと」の意味で tre や ege を使うのは誤りです。pli ol nia は誤りです。pli ol は数量を表す語の前に置いて「〜以上」を表す表現です。

構文(2)の場合
あのサークルの会員数は: la nombro de la membroj de tiu rondo と言います。nombro にも membroj にも冠詞を付けます。会員数は変動するものですが,発話の時点の会員数は特定されるので,単数形の nombro に冠詞を付け,「会員数」と言うときは「そのサークル会員の全員」を指すので,冠詞を付けて la membroj と言います。無冠詞の membroj は kelkaj el la membroj(会員のうちの幾人か)を指すことになります。
わたしたちのサークルの会員数よりもずっと多い: multe pli granda ol tiu de (la) nia と言います。nombro を修飾するときは multa ではなく granda を使います。日本語では「会員数が多い」と言いますが,これをそのまま la nombro de la membroj estas multa とするのは誤りで,la nombro de la membroj estas granda としなければなりません。

訳例
Tiu rondo havas multe pli da membroj ol la nia.
La nombro de la membroj de tiu rondo estas multe pli granda ol la nia.


課題文n-ro417 あなたの財布は,わたしのよりずっと多くの紙幣が入ります。

解説
あなたの財布は(〜が)入ります: via monujo povas enteni 〜 のように言うのがよいでしょう。enteni は enhavi とすることもできますが,enmeti, enporti, akcepti, stori はいずれもよくありません。enmeti は「(〜の中へ)入れる」と言う意味ですから,via monujo povas enmeti とすると,「あなたの財布の中へ(紙幣を)入れることができる」と言う意味ではなくて,「あなたの財布は(紙幣をほかの入れ物の中へ)入れることができる」と言う意味不明の文になります。enporti は「運び込む」と言う意味で,en+porti と言う合成語ですが,importi(輸入する)や,英語の import,フランス語の importer などと同じく,ラテン語の importare を語源とする語です。akcepti は「(贈り物などを)受け取る」と言う意味ですし,stori は「(データを)記憶装置に入れる」と言うコンピュータ用語です。
Via monujo eblas enteni は誤りです。例えば Eblas enteni multe da monbiletoj と言うことはできますが,この文の主語は teni で,「多くの紙幣を入れておくことができる」と言う意味ですから,この文の前に Via monujo を置くと,何を言っているのか分からない文になります。en via monujo と言う副詞句を入れて, Eblas enteni multe pli da monbiletoj en via monujo ol en la mia と言えば,課題文の内容を表すことができます。同じことは Via monujo eblas enhavi ... についても言うことができます。

わたしのより: ol mia または ol la mia と言います。

ずっと多くの紙幣が: ここでは「ずっと多くの紙幣を」と言う意味で使いますが,multe pli da monbiletoj のように da を使って言うときは monbiletoj に -n を付けないことに注意してください。da は前置詞で,後に対格(-n)が置かれることはありません。ただし,位置を示す前置詞は,移動の方向を表すときに en c^ambron(部屋の中へ)のように,対格の名詞の前に置かれます。
「紙幣」に papermonoj を使って訳が多く寄せられましたが,これは誤りです。三宅小辞典やエス日辞典では, monpapero=papermono と示されていますが,これは誤りです。monpapero は紙幣の1枚を指す語ですから,複数形で使うことができますが,papermono は支払いの手段としての「紙の貨幣全体」を指す集合名詞で,複数形で使われることはありません。papermono は papera mono のことです。mono を複数形で使わないことはよく知られているのですが,papermono の形になると,うっかり複数形で使ってしまうのでしょうか。papermono と単数形で使われた訳が2例ありました。これは正しいのですが,実際には papermono はほとんど使われない語で,monpapero も一般的でないと言ってもよいでしょう。手もとのいくつかの辞書にも載っていません。普通は monbileto か bankbileto を使って言うのがよいでしょう。文脈で紙幣を指すことが明らかな場合には,bileto だけでも十分です。

訳例
Via monujo povas enteni multe pli da monbiletoj ol mia.


課題文n-ro418 この封筒の中へ,札で3千円入れてください。

解説
この封筒の中へ入れてください: Bonvolu enmeti en c^i tiun koverton または Enmetu en c^i tiun koverton のように言えばよいでしょう。en c^i tiun koverton は文末に置くこともできますが,上のように言うほうが分かりやすいでしょう。tiun と koverton には -n を付けます。-n を付けずに en c^i tiu koverto とすると,「この封筒の中で」と言う意味になります。

参考:
En la c^ambro kuris infanoj.(部屋の中では,子どもたちが走っていました)
Infanoj kuris en la c^ambron.(子どもたちが部屋の中へ走りこんで行きました)

Bonvolu enmeti al c^i tiu koverto のように,al を使って言うのはよくありません。

札で: per monbiletoj または en monbiletoj と言うのがよいでしょう。「札で3千円(を)」を tri mil enojn da monbiletoj と da を使った訳が多く寄せられましたが,これはよくありません。「千円札を3枚」と言う意味の tri mil-enajn biletojn は,誤りではありませんが,trimil-enajn biletojn(三千円札を)のように聞こえて,聞き手が一瞬戸惑うことになりそうですから,下の訳例のように言うのがよいでしょう。per tri milenaj biletoj は per tri mil-enaj biletoj(千円札3枚で) のようにハイフンを入れて書けば正しい表記になりますが,これも per trimil-enaj biletoj(三千円札で)のように聞こえるので,避けたほうがよいですね。日本人なら三千円札がないことを知っていますが,外国人にはそれが分からないので,Pardonon! Mi ne havas trimil-enajn biletojn c^e mi. C^u vi akceptas mil-enajn biletojn?(ごめんなさい。三千円札は持ち合わせていないので,千円札でよろしいでしょうか)と尋ねるかもしれません。monbiletojn de tri mil enoj は trimil-enajn monbiletojn と同じで「三千円札を」と言う意味です。
per のところに el や je を使うのはよくありません。「円」は jeno(複数形は jenoj)を使う人もいます。英語の yen は単数形も複数形も yen ですが,エスペラントの eno は ほかの名詞と同じように -j を付けた複数形を持っています。

訳例
Enmetu en c^i tiun koverton tri mil enojn per biletoj.


課題文n-ro419 マサオは,いつも財布に1万円札を10枚くらい入れています。

解説
いつも入れています: c^iam entenas または c^iam havas などのように言うのがよいでしょう。「いつも」をゆるやかな意味に取れば kutime を使えますが,c^iam が「(例外なしに)いつも」を表すのに対して,kutime は「たいてい」と言う意味に近く,「入れていないときが絶対ないとは言い切れない」と言うニュアンスを伴います。konstante は「継続的に同じ状態が続いている」ことを言う表現なので,ここでは不適当です。

参考:
Ec^ guto malgranda, konstante frapante, traboras la monton granitan.(点滴石をうがつ,Proverbaro Esperanta)

「入れています」に enmetas を使うのはよくありません。enmeti は「(〜の中へ)入れる」と言う動作を表す語(点動詞)で,「(〜の中に)入れている」と言う状態を表すには,線動詞を使って enteni (en 〜) または havi (en 〜)と言います。enhavi を使うのは,ここでは誤りです。enhavi の意味は enteni の意味と重なる部分がありますが,enteni が teni interne de io, au^ de si(何かの中に持っている,またはその物自体の中に含んでいる)と言う意味であるのに対して,enhavi は havi en si(その物自体の中に含んでいる) と言う意味である違いがあります。つまり,A entenas B-n en C(AはCの中にBを入れている)と言う表現はありますが,A enhavas B-n en C と言うことはできないのです。(A enhavas B-n en si と言うことはできます。) 例を挙げてみますと,La nova teatro povas enteni tri mil personojn(新しい劇場は3千人収容できます)は,La nova teatro povas enhavi tri mil personojn と言い換えることができますが,Li entenas du kanariojn en kag^o.(彼はカナリアを二羽かごの中で飼っている)の entenas を enhavas と置き換えることはできません。

財布に: en sia monujo と言えばよいでしょう。en lia monujo は誤りです。

1万円札を10枚くらい: (「10枚くらいの1万円札を」と言い換えて) c^irkau^ dek monbiletojn de dek mil enoj と言うこともできますが,「10枚くらいの」と言う概数は deko da を使って表すことができますから,dekon da dekmil-enaj monbiletoj と言うほうが簡潔です。dekojn da とすると,「数十枚の(1万円札を)」と言う意味になってしまいます。10 biletojn da 10000 enoj, dek foliojn da dekmil enaj biletoj, dek biletojn per dek-mil-ena monbileto, 10obla de dekmil enoj, dek da dekmil-enaj biletoj はいずれも誤りです。folioj を使った訳がいくつかありましたが,「10枚」の「枚」は,日本語特有のものの数え方によるものですから,folioj を使うのは誤りです。 「10人のエスペランチスト」の「10人」を dek homoj と訳さないのと同じです。

訳例
Masao c^iam entenas en sia monujo dekon da dekmil-enaj monbiletoj.


課題文n-ro420 Petroは毎月本を10冊くらい読みます。

解説
毎月: c^iumonate または en c^iu monato と言います。置く位置は文頭,文末,legas の後など,かなり自由で,特に c^iumonate は en c^iu monato のように重くないので,Petro c^iumonate legas ... のようにも使えます。po unu monato は誤りです。

10冊くらい本を読みます: legas dekon da libroj または legas c^irkau^ dek librojn のように言うことができます。preskau^ 10 librojn は「10冊近く(8冊からせいぜい9冊)の本を」と言う意味で,8冊から12冊くらいまでを指す「10冊くらい」に比べて,少ない冊数を表します。「平均して(月に)10冊」と言う意味の dek librojn averag^e と言う表現も使えます。
dek-ekzempleron da libroj と言う表現は誤りです。

訳例
Petro legas dekon da libroj c^iumonate.