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<何処から来たの?>の巻
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太郎(以下T)「あれ?これさ今度来日するミュージカルの曲だよね。」 あき(以下A)「そうそう。良く知ってたわね、太郎ちゃんたら。<プロデューサーズ>っていうミュージカルの中で歌われる<ヒットラーの春>っていうやつよ。」 オサム(以下O)「僕もこれ知ってます。先週BSで放送していた<アメリカ映画協会が選ぶ映画音楽ベスト100>っていう番組の中で確かありましたよ。」 A「あっそうなんだ。これがベスト100に入っているなんてね。まあ、日本では公開されなかった映画だから仕方ないけどさ。」 T「アキちゃんは勿論向うで観て来たんだよね。」 A「もちよ。面白かったたらありゃしなかったわね。ネイサン・レインにマシュー・ブローデリック。ベストコンビよね。」 O「来日公演にも勿論行くんでしょ?」 A「はい、行きますよ、初日に。」 T「初日、中日、楽日。好きだよね、その辺りが。」 A「そうね、やっぱり演じている方も違うと思うのよね、意気込みが。それに、ミュージカルの初日って、何て言うのかな、ドキドキ感みたいなものがあってさ、楽しいって言うのか、ワクワクするのね。」 O「そう言えば、今青山劇場でやってるミュージカルは観に行ったんですか?」 A「ああ、<ボーイ・フロム・オズ>ね。当然行きました。」 T「確か前に言ってたよな、物語りがチープだって。」 A「そうそう。太郎ちゃん良く覚えてるわね。」 T「ほら、ヒュー・ジャックマンが出たやつだろ。だからさ、覚えているのは。」 O「太郎さん、ヒュー・ジャックマン好きなんですか?」 T「まあね。」 A「何がまあねよ。太郎ちゃんたらマニアなのよ、本当は。写真からグッズから集めているんだわよね。」 T「まあいいから。お代わり、お代わり。」 A「あいよっ!黒ビールでいいのかしら?」 T「黒ビールで。」 A「はい、お待たせしました。」 O「で、日本の<ボーイ・フロム・オズ>はどうだったんですか?」 A「最初はね、ジャニーズ事務所でしょ、ちょっと躊躇してたんだけど、取り敢えず行ってみようかなって思って。でも、V6の坂本君は頑張っていたわよ。」 T「でも、ヒュー・ジャックマンほどじゃなかっただろうな、きっと。」 A「当り前じゃないのよ。エンタテナーという所から見ると、やっぱり劣っちゃうわね。でも、本当に頑張っていたのよ。もっと観客を引き込む何かがほしかったけどね。」 O「例えばどんな所ですか?」 A「例えばさ、観客に話し掛ける時なんかでも、さ〜、これから行くよぉ〜〜〜!みたいな所があるわけよ。そうすると、観客はもう身構えちゃうのよね。もうちょっと観客がドキッっとするような所があっても良かったんじゃないかなって。」 T「そりゃそうだよねぇ〜。まあ、ヒュー様にはかなわないって。」 O「他の役者さんはどうでした?」 A「そうね、アッシがいいな、って思ったのは、坂本君の演じたピーター・アレンの母親役、今陽子かしらね。ジュディー・ガーランドの鳳蘭は歌が下手になったなって、ものすごく感じたし、ライザ・ミネリを演じた紫吹淳は、もっとライザを物まねしちゃった方が良くない?って思うくらい中途半端だったしね。それに歌も下手だし。まあ、元々宝塚にいた頃から歌はね・・・。それからピーターの恋人を演じたIZAMはもう問題外。」 O「じゃあ丸っきりダメじゃないですか。」 A「でもね、坂本君の頑張りが舞台を台無しにはしなかったのね。まあ、ヒュー・ジャックマンと比べられると可愛そうだしね。とにかく頑張ってた事に拍手を送りたいわね。」 T「坂本だけじゃなくて、もっと違う所で気になったとか、良かったって所は無かったのかな?」 A「そうね、舞台が青山劇場じゃない。大きいでしょ、横に。それをオケを舞台上に乗せる事で見事にカバーしてたのには関心しちゃったわね。」 O「と言うと?」 A「元々セットに豪華なものが少ない舞台なのね。豪華だとすれば最後のショーの場面くらい。あとは、部屋のシーンが多いからね。でも、その最後のショーの場面のセットもブロードウェイの豪華さが全くなくて、とても残念だったのよ。」 T「向こうでは、ピアノの鍵盤が階段になっているんだっけ?」 A「流石ね。ファンは違うわね。観ていなくてもちゃんと知ってるんだからね。そうなのよ、らせん階段になっていたのよね。でも、今回の舞台はせり上がりだけでしょ。派手さがイマイチだったかな?まあ、踊りは良かったけど。」 O「そうなんですか。じゃあ行かなくてもいいですかね?」 A「観といた方がいいんじゃないの?また後で後悔するわよ。それよりも、席が有るかどうかが問題よね。アッシの行った昼の公演でも空席が4席だったからね。まあ、当日券も有るはずだから並んで取るのもいいかもね。」 O「じゃあ、そうしてみようかな?」 T「それはそうと、例のピアノマン。最近すっかりTVでも見なくなったよね。」 O「そう言えばそうですね。」 A「本当に見ないわね。日本人って飽きっぽいからね。」 O「でも、何か気になりません?それからどうなったのかって。」 T「ほら、このチラシ。これ、凄い宣伝になったんだよな、確か。あのピアノマンのおかげで連日満席だって言うじゃん。」 A「ああ、この映画ね、<ラヴェンダーの咲く庭で>。こっちはヴァイオリニストだけどね。」 O「聞いた事ありますよ。この映画の為のヤラセじゃないかって。」 A「馬鹿な事言わないでよ。この映画、日本での公開は今月からだけど、向うでは去年の作品なのよ。わざわざ日本公開に合わせてそんな話題作る訳ないじょないの。」 T「はははは・・・・。そうだよな。」 O「そうですよね。随分上手く出来た話だな、とは思っていたんですけど。」 T「こっちの話はどうなったんだい?」 O「僕なんかも知りたいですけどね。ピアノマンもこの映画の通りになっちゃったりしたら面白いんですけどね。」 T「この映画でも発見されるんだよね、最初は。」 A「そうそう。嵐の後に海岸に打ち上げられているのよね。」 O「ちょっと聞かせて下さいよ。」 A「まあ、ほんのちょっとね。まだ見てない人や、これから見ようとしている人には最後をバラせないしね。」 T「まあ、いいや、途中までで。」 A「イギリスの南西部にコーンウォールという小さな港町があるんだけど、そこで起きた話なのね。」 O「コーンウォールですか?知らないですね。」 A「アッシだって初めて聞くわよ、そんな町。」 T「で?」 A「まあ、そこに老姉妹が住んでいるんだけど、さっきも言ったように、嵐の翌日、海岸に打ち上げられている青年を発見するのよ。」 O「その二人の姉妹っていうのが、この二人なんですか?どこかで見た気がするんですけどね。」 T「それはそうだよ。片や007、片やハリーポッターだもんな。」 O「あっ、そうかぁ。」 A「両方ともデイムの称号を持った大女優よね。」 T「で、それから先は?」 A「でね、まだ息があるんで町の人達に家に運んでもらうんだけど、喋れないのよ、英語が。」 O「やっぱり似ていますよね、ピアノマンと。」 A「あれは記憶喪失でしょ。こっちは違うのよ。喋れないのよ、英語が。」 T「って言う事は、外国人だったんだ。」 A「そうなのね。色々している内に、どうもポーランド人だって分かってくるのよ、ドイツ語なら分かるね。」 O「ポーランドだったらショパンですよね。やっぱりピアノマンだったりして。」 A「さっきも言ったじゃない、ヴァイオリニストだって。まあ、それも後からわかるんだけど。」 T「で?」 A「姉妹がその青年に好意を抱くようになるのね。特に妹の方が。なんて言うのかしらん、初恋のような。」 O「えっ?!それって、老いらくの恋ですか?」 A「彼女にとっての初恋ね。お姉さんは一度結婚して夫を亡くしているのね。で、その妹の視線がとってもいいのよ。」 T「なんか戸惑っている感じとか、嫉妬の目で見ている感じとか?」 A「そうそう。太郎ちゃん、流石ですね。見ていないのに。時々カメラがその妹の視線で見ているのよ。」 O「何か、オシャレじゃありません?」 A「で、そこにドイツ語を話すロシアの画家が現れた事で、その姉妹の心の中がザワザワしてくるのね。おまけに、時は第二次世界大戦中だから、スパイ疑惑まで出てきちゃってね。」 T「で?」 A「でもこれ以上は言えないわ。見て頂戴よ。アッシはお勧めね。最近のハリウッド映画のドンパチもいいけど、たまにはこういった、大人の鑑賞に堪えうる映画も見てほしいわよね。」 T「まあ、そうだな。それに役者もいいしねな。ジュディー・ディンチにマギー・スミス、それに最近すごい人気のダニエル・ブリュール。」 A「何時も脇役でキラっと光っているミリアム・マーゴリーズも出てるし、デイヴィッド・ワーナーも出てるしね。」 O「たまにはそういう映画も良いかもしれませんね。僕なんか、何時もハリウッド映画ばっかりだからな。」 A「そうよ。見終わった後に、映画観たな〜!って気分にしてくれる映画よ。」 O「このチラシ、もらっていってもいいですか?」 A「どうぞ。単館ロードショーで、かつ自由定員制だから時間をちゃんとみて行ってね。夜の方が空いているみたいよ。」 O「そうですか。有難うございます。それじゃ、僕はこの辺りで帰ります、電車が無くなっちゃいますからね。」 A「あいよっ!有難うね。オサムは、今日は二杯だから、2100円いただきますね。」 O「はい、じゃあ、これで。・・・おやすみなさ〜い。」 A「ありがとう!おやすみぃ〜!」 T「おいおい、アキちゃん、オサムってさ、電車が無くなっちゃうって言ってたよな。もうとっくに無いよ、電車。」 A「えっ?!あらら、本当だわ。もう終電が無くなってから一時間以上たってるわね。じゃあ・・・。」 T「あいつって、何処からきたんだぁ〜?!」 おわり *登場人物は全て仮名です。 *今回紹介したお芝居などは、 1)プロデューサーズ来日公演 7/6〜24 新宿厚生年金会館 2)ボーイ・フロム。オズ 6/27まで 青山劇場 3)ラヴェンダーの咲く庭で 渋谷 ル・シネマで上映中以上です。どうぞ足をお運び下さい。なお、プロデューサーズは8月に国内キャストでも上演されます。 |