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<泡がぁ〜!>の巻
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ジュン(以下J)「もう馬鹿馬鹿しくてぇ〜、本当に。」 あき(以下A)「ホントね。お馬鹿映画、久しぶりに観たわ。」 バンちゃん(以下B)「そんなに。俺も観てみたくなたよ。で、どんな映画?」 J 「タイムマシンでバブル時代にいくんですよ、バブルが崩壊しないようにするために。」 B 「バブルね。懐かしいよね、アキちゃん。あの頃は俺もペイペイでさ。でも給料はすごくあったな。 基本給じゃなくて、他の支給がやたらとあったよ。タクシーチケットもばんばんくれたし。今じゃな〜・・・。」 A 「本当よね。あの頃、アッシの店みたいに小さい所はそんなに恩恵を受けなかったけど、 大きなお店は凄かったわよね。」 B 「丁度俺が遊びに出だした頃だったかな。何処行ってもいっぱいでさ。 ペンギンに来るとホッとしたもんんね。」 A 「あら、それじゃ、まるでうちが超ヒマだったみたいじゃないのよ!ははは・・・・。」 B 「そんな事はなかったけどぉ・・・・。」 J 「僕は全く覚えてないんですよね。小学校か中学校の時代ですから。」 B 「で、バブル時代に行って?」 J 「大蔵省の職員(阿部寛)が電気製品の開発をしていて、たまたまタイムマシンを発明してしまった彼の同級生 (薬師丸ひろ子)にバブル時代に行って<土地関連融資の抑制について>という金融引き締め策を当時の大蔵省銀行局長が」 発表するのを阻止させようとするんですよ。」 B 「でも、あれだよな。そんな事したって今がある訳だろ、この現代がさ。」 A 「そうなのよね。で、変えられちゃうのかっていう所が見所といえば見所なんだけどね。」 J 「で、僕なんかは知らない世界だから、バブルの時代がそんなんだったんだ、って、 結構面白く観ましたけどね。」 B 「まあ、あの頃、さっきも言ったけど、金に関する感覚が全くに近いくらい無くなっちゃった時代だったよな。 タクシーの奪い合い、ディスコで明け方まで踊り狂って。シャンパンもバンバン空けちゃって。携帯電話なんて、 こ〜んなに大きかったんだからさ。」 A 「そうそう。バブルねぇ〜。うちでも恩恵を受けたかったわね。ははは・・・・。」 B 「俺もタイムマシンに乗って過去の時代に行ってみたいよ。」 J 「それが、もし、その映画での話しだとすればバンさんは無理なんですよ。」 B 「何でだよ。俺じゃ選ばれないって?」 A 「そうじゃないのよ。条件があるのよね、ジュン。」 J 「そうなんですよ。体重とか身長とか。まずバンさんは体重制限に引っかかりますね。ははは・・・・。」 B 「重いと駄目なんだ。」 A 「まあ、そう言う事ね。ははは・・・・。まあ、アッシも駄目だけど。」 B 「で、首尾は?」 J 「色々危ない目にもあったんですけど、結局は発表を阻止できるんですよ。で、・・・」 B 「帰れなくなっちゃって、かな?」 J 「違いますよ。ちゃんと帰れるんですけど、帰ってみると今が変わっちゃってるんですよ。」 B 「それじゃ、歴史を変えちゃったって事か。」 A 「だからお馬鹿映画だったって言うのよ。歴史を変えちゃって良いんだったら、 もっとず〜っと過去へ行って最初から変えちゃえばいい訳でしょ。そしたらバブル自体が起きなかった可能性もある訳だし。 でも、どっちにしたって、過去の歴史を変えちゃいけないわよ。まあ、人間は愚かだからさ、 過去を参考にしようっていう頭が無いからね。だから何時までたっても争い事は無くならないでしょ。」 B 「そうだよな。何時も何処かで戦争起こっているもんな。」 A 「でもさ、時にはこういった映画も必要よね。思いっきりお馬鹿になれるような。」 B 「そうかもなぁ〜。」 J 「面白い事は面白いですからね。」 B 「そういう時も人間には必要だよ。何も考えないで居られる空間ってのもね。」 J 「まさにペンギンは打って付けじゃないですか。」 A 「あらら、お世辞なんか言わなくてもいいのよ。」 J 「はい、お世辞です。ははは・・・・。」 A 「まあ、ジュンたら憎らしいわねぇ〜、ははは・・・。」 B 「所で芝居は観てないのかな?ここ最近。」 A 「そうね。3月は少ないのよ。その代わり4月はやたらと行くけど。」 J 「その少ない中でも何かあったでしょ良いのが、アキさんの事ですから。」 A 「そうね。期待してなかったからかも知れないけど、劇団光座の第一回公演のミュージカル <ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド>が良かったわね。」 B 「新しいミュージカルかい?」 A 「12年前にオフ・ブロードウェイで上演されたミュージカルなのよ。」 B 「俺、結構ミュージカル好きだけど、知らなかったなぁ。アキちゃんは観てるの?」 A 「アッシも観てないのよね。でも、このミュージカルを作ったジェーソン・ロバート・ブラウンが4年後に <パレード>っていうミュージカルを作ったのよ。それは観たけどね。」 J 「その題名聞いたことありますよ。アキさん、前にホームページに書いてませんでしたっけ?」 A 「あら、良く覚えてたわね。そうなのよ。それで今回観に行こうって思ったわけよね。」 B 「で、どうだった?結構良かったって言ってたけど。」 A「まず飽きなかったわね。90分休みなしだったんだけど、全く飽きなかったのよ。」 J 「それは良かった証拠ですよね。役者連中も上手かったんだ。」 A 「それはそうとも言えないんだけどね。まあ、一所懸命やってたって言うかね。 気になる所は沢山あったのよね。声の出し方とか、間とかね。でも、 演出がしっかりしてたから実力以上に良い舞台になったと思うんだけどね。」 B 「どんな内容なんだ?」 A 「16のエピソードをオムニバス形式で綴っていくのよ。色々な時代や場所で起こった出来事。 それは人々の喜びや悲しみ。悩みや怒りなどを表現していくんだけど、それを観ている私達が、 そこから新しい世界を見つけていくという志向なのよ。」 B 「へ〜。それじゃ、ミュージカルを観た人たちそれぞれが感じるものを大切にしているって事なんだね。」 A 「その通り。今を改めて考えるテキストってな感じかしらね。」 J 「それじゃ、予言みたいな感じなんですか?」 B 「おいおい、それじゃ、宗教っぽくなっちゃうじゃないか。」 A 「そうね。ある種の宗教かな。でも、それって各個人個人の物。特定のものじゃなくて、 それを宗教と呼ぶなら、個人の中に在る個人の為の宗教ね。」 B 「ちょっと日本人の感覚では難しいかもね。」 A 「そんなに難しく考える必要はないと思うのよね。その人、それぞれが感じた事で良いんじゃないの?」 J 「なるほどぉ〜。所で、さっき4月は沢山観る物があるって言ってましたけど、お勧めあれば教えてくださいよ。」 B 「そうだな。俺も年度が変わるから少しは時間も取れるだろうし。何かある?」 A 「そうねぇ〜。 まず今月後半から始まるんだけど、<エンジェルズ・オブ・アメリカ>かな?」 J 「あ〜、この前TVでやってましたよ。アル・パチーノが出てたやつですよね。あれって舞台だったんですか。」 A 「そうよ。トニー賞も獲ってる作品よ。まあ、日本では何度か舞台化されているけど、 今回は前回に引き続き一部と二部の連続上演も行われるのよね。」 B 「へ〜、それじゃ、相当長い芝居になりそうじゃん。」 A 「そうね。7〜8時間くらいかしら、休憩を入れてね。」 J 「え〜!そんなに長いんですか?」 A 「でも飽きないわよ。」 B 「他には?」 A 「これは大阪なんだけど、宝塚でやって以来凄い人気の<エリザベート>がウィーンから来日するのよね。 東京は装置の関係でコンサート形式になっちゃうからこのミュージカルのファンの人は是非大阪に行ってみるべきね。」 J 「アキさんは行くんですか?」 B 「当たり前じゃん。アキちゃんが行かない訳ないだろ。大阪だし。ね?」 A 「勿論、行ってきますよ。」 J 「まだまだ有りますか?チケット。」 A 「土日は難しいみたいよ。平日はまだ大丈夫みたいだけど。」 J 「そうかぁ〜。それは残念だなぁ〜。それじゃ東京で何か観ようっと。東京では他にあります?」 A 「だから沢山あるのよね。う〜む、そうね。新橋演舞場で藤山直美とジュリー(沢田研二)が<桂春団治> を演るでしょ、それから昔、西田敏行が演った<写楽考>を今度は堤真一が演るのよね。あと初演の評判が凄く良かった <現代能楽集・AOI/KOMACHI>、ジュリー・アンドリュースの映画をミュージカル化した<モダン・ミリー>、 ABBAファンには逃す事が出来そうもない<ABBA GOLD〜伝説のコンサート>。まあ、 これはABBAが出る訳じゃないんだけどね。そうそう、三谷幸喜の新作<コンフィダント・絆>もあるわね。」 J 「どれも興味あるなぁ〜。そんなにあると迷っちゃいますよ。」 B 「まだまだあるんでしょ、アキちゃんのことだから。」 A 「あるわよ、まだまだ。宝塚が<黒蜥蜴> を三島由紀夫の脚本じゃなくて江戸川乱歩の原作を基に新たに脚本を起こしての上演も楽しみだし、 歌舞伎は中村信二郎がなんと錦之介を襲名するし、・・・。」 B 「あきちゃん、ビールちょうだい!」 A 「あいよっ!」 J 「他にはあります?」 A 「あるわよ、まだまだ。昔ジャンジャンで中村伸郎が生涯演じた<授業> を東京乾電池が9人の教授役を立てて16通りの芝居をやるのも・・・。」 B 「アキちゃ〜ん!!!ビール、ビールぅ〜〜〜〜!!!!」 A 「あら、やぁ〜、こぼれちゃうぅ〜〜〜〜ぅ!」 J 「本当にバブル(泡)が溢れちゃいましたね。ははは・・・・。」 B 「話しに夢中になっちゃってるとね。アキちゃんも年だね、ははは・・・・・。」 A 「んもう〜。はははは・・・・・・。」 おわり *今回紹介した映画、お芝居は、 1) <バブルへGO!> 上映終了 2) <ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド> 上演終了 3) <エンジェルス・オブ・アメリカ> ベニサンピット 3/20〜4/8 4) <エリザベート>ウィーン版来日公演 梅田芸術劇場 3/28〜4/30 5) <桂春団治> 新橋演舞場 4/3〜27 6) <写楽考> シアターコクーン 4/5〜29 7) 現代能楽集<AOI/KOMACHI> 世田谷パブリックシアター 4/11〜15 8) <ABBA GOLD〜伝説のコンサート> 東京国際フォーラムC 4/14〜22 9) <モダン・ミリー> 新国立劇場中劇場 4/16〜29 10) <コンフィダント・絆> PARCO劇場 4/7〜5/6 11) <明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴> 東京宝塚劇場 4/6〜5/13 12) <中村信二郎改め中村錦之介襲名披露> 歌舞伎座 4/2〜26 13) 劇団東京乾電池<授業1980> OFF OFFシアター 4/20〜5/6 以上です。どうぞ足をお運び下さい。 2007.3.17
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