<第80回アカデミー賞大予想>の巻

山ちゃん(以下Y)「な〜んか気持ち悪くなっちゃってさ、途中で。」

スターちゃん(以下S)「それはそうでしょうね、血が飛び散りますから。」

昇(のぼる、以下N)「でもさ、いかにも作りましたっていう血だったじゃない。」

あき(以下A)「そうよね。何か粘土で作った体って感じだったもんね。」

Y 「でも、それでも主演男優賞でしょぉ〜、ゴールデングローブ賞の。」

A 「まあ、作品の気持ち悪さと俳優の演技は違うからね。あのジョニー・デップ、 本当に良かったわよ。」

N 「そうそう。そう言えばアカデミー賞はやるの?」

S 「そう言えば、脚本家協会のストライキでゴールデングローブ賞も発表だけで終わりましたよねぇ。」

Y 「大丈夫みたいよ、アカデミーは。」

A 「折り合いがついてストライキは中止になったって。だってそうよね、アカデミー賞よ。 もし、アカデミー賞が脚本家のストライキで中止にでもなったら、もう国民が許さないでしょうね、 脚本家達を。」

N 「そうだよね、国民的行事だし。」

S 「そうですよ。中止になったら脚本家が今度は批判の的になっちゃいますからね。」

Y 「そうだよなぁ〜。」

S 「それだったら予想してみませんか?今年のアカデミー賞。」

A 「今年は80回目だからね。ショーも豪華になるんじゃないかしら。」

Y 「また昔の受賞者達が沢山出るのかもね。」

N 「えっ!そんな事あったの?」

A 「何時だったっけ?70回か75回かだったわよね。」

Y 「そうだと思うけど、もう忘れちゃったよねぇ〜。これも歳?な〜んちゃって、 ははは・・・。」

S 「まあ、それはいいとして、始めましょう、予想を。で、アキちゃん、 今年は何を当てるんだっけ?」

A 「今年はね、作品、主演の男女、助演の男女と計5部門ね。」

Y 「あれだったよね、投票はペンギンのホームページからだったよね。」

A 「でね、それだとさイマイチなのよ、投票数が。で、 今年からはお店でも投票できる様にしようとおもってね。・・・はい、これ見て。」

N 「ちゃんと作ったんだ投票用紙。」

A 「そうなの。で、○を付けるだけだから本当に簡単だし、投票し易いじゃない。」

Y 「どうせ上映している作品が少ないんだから、当てずっぽうでもね、 ○付けるだけだったら。」

A 「でしょ。まあ、事前に情報を集めてちゃんと予想するのも面白いんだけどね。まあ、 お遊びだしさ。皆も投票してよ。」

S 「その前に座談会といきましょうよ。あっと、 その前にドリンクのお代わり御願いしてもいいですか。」

A 「勿論よぉ。ジン・ソーダでいいのかしら?」

S 「御願いします。今度はレモンじゃなくてライムで。」

Y 「それじゃ、俺もビールもう一本。」

N 「それじゃぁ〜、オイラも・・・。う〜む、今月のお勧めにしようっと。」

A 「<カルーソーのように>ね。・・・・は〜い、みなさん、お待たせ。」

S 「さぁ、始めましょう。まずは助演賞からいきます?」

N 「助演賞にノミネートされているのは、男優がケイシー・アフレック、ハビエル・バルデム、 フィリップ・シーモア・ホフマン、ハル・ホルブルック、それに、トム・ウィルキンソンか。」

S 「まずは男優からいきましょう。私は、絶対にハビエル・バルデムですね。」

A 「アッシも。この人<海を飛ぶ夢>っていう映画の主演だったんだけど、 今度はコーエン兄弟の<ノーカントリー>って言う映画で殺人鬼の役をやるのね。全く違う役で、 もうこれぞ役者って感じなのよ。でもさ、他の人達もツワモノ揃いじゃない。難しいわよね〜。」

N 「ケイシー・アフレックはどうかな?彼ってベン・アフレックの弟なんだよね、確か。」

A 「あら、そうなんだ。確か何かの賞を獲っているはずよ。でもさ、 完全に水をあけられちゃったわwよね、兄貴の方は。」

Y  「あ〜、マット・デイモンにだよね。あっちはさ、 ハリウッドで一番稼ぐ男の一人になったのにね。ここで兄貴の敵討ちって事で、 俺はベン・アフレックにしようっと。」

S 「次は女優ですね。ノミネートは、ケイト・ブランシェット、ルビー・ディー、 セルシャ・ローナン、エイミー・ライアン、それにティルダ・スウィントンだね。」

A 「前哨戦のだけでみると、<アメリカン・ギャングスター>のルビー・ディーと <アイム・ノット・ゼア>のケイト・ブランシェット、<つぐない> のセルシャ・ローナンが獲っているという大混戦なのよね。でも、アッシはケイト・ブランシェット。」

N 「その映画、全く知らないんだけどぉ・・・。」

A 「え〜とね、<アイム・ノット・ゼア>っていう映画はね、 ボブ・ディランって言う歌手がいるじゃない。そのディランを6人の役者が、 彼の色々な面を演じていくのね。で、ケイト・ブランシェットはボブ・ディランそっくりなのよ。 ちょっと本筋からは離れるんだけどね、この映画に先日亡くなったヒース・レジャーも出てるのよ。 彼はね、ボブ・ディランの「性」というか、女性関係を演じてるみたいなのね。」

N 「残念だったよね。薬の調合ミスなんだよね、確か。それじゃ、 この映画が遺作になるのかな?」

A 「遺作はね、<バットマン>みたいよ。」

S 「あっそう。でも、これからだったのに、本当に残念ですねぇ。」

A 「ごめん、ごめん。本題に戻りましょ。」

Y 「俺はやっぱりルビー・ディーだなぁ〜。良かったよ、彼女。 デンゼル・ワシントンも良かったけど、彼はノミネートされてないしね。彼女で決まり!」

S 「私は、セルシャ・ローナンですね。今回のノミネート見ていると、 <血>が多そうじゃないですか。でも、この映画は純然たる純文学でしょ。 そういうものが獲らなきゃね、やっぱり。」

N 「う〜む、それじゃ、オイラはアキさんにのって、ケイト・ブランシェットで。」

S 「それじゃ、主演に行きましょう。ノミネートは、男優がジョージ・クルーニー、 ダニエル・デイ・ルイス、ジョニー・デップ、トミー・リー・ジョーンズ、それに、 ウィゴ・モーテンセンですね。何か凄いメンツだね、これは。 女優がまたまたケイト・ブランシェット、ジュリー・クリスティー、マリオン・コティアール、 ローラ・リニー、それにエレン・ページですね。」

Y 「エレン・ページ? それってエヴィータとかキャッツのグリザベラとかやったイギリスのミュージカル女優だったっけ?」

A 「違うわよ。全く別人。彼女はね、16歳で妊娠しちゃう役でね、 <ジュノ>っていう映画に出ている今20歳の女優よ。これね、 最初は全米で6〜7館での公開だったのが、今1000館以上に拡大公開されているんだって。」

N 「へ〜、凄いね〜。じゃあ、オイラは、女優がエレン・ページで、 男優がやっぱりジョニー・デップかな。」

S 「私は女優はピアフのマリオン・コティヤールで男優は<ロード・オブ・ザ・リング> で格好良かったからウィゴ・モーテンセンですね。」

Y 「スターちゃんは趣味できましたね。それじゃ、俺は男優がジョージ・クルーニー、で、 女優がケイト・ブランシェット。エリザベス女王役だろ。彼女のために有る様な映画だったもんね、 前作は。きっとこれだよ〜。」

A 「まあ、結局山ちゃんも男優は趣味なんでしょ。ははは・・・。で、アッシはね、 主演男優がダニエル・デイ・ルイス。心情的にはジョニー・デップにあげたいんだけどね、 ダニエル・デイ・ルイスが本当に素晴らしいらしいのよ。アッシもさ、 ちょっとだけ予告編を観ただけなんだけど、本当に良かったの。で、女優はというと、 懐かしさもあって、ジュリー・クリスティーね。」

S 「懐かしいですよね、彼女。確かぁ〜<ドクトル・ジバゴ>でしたっけ?」

A 「そうそう。ねぇ、綺麗だったわよね、彼女。で、ちょっとだけ、これも予告編で観たんだけど、 今度は痴呆症の役なのよ。アカデミー賞の性格から言えば、獲れる可能性は大だと思うんだけどね。」

N 「何か、アキさん、予告編観すぎですよ、ははは・・・。それじゃ、 とうとう作品賞だよね。」

S 「作品賞は、<つぐない>、<ジュノ>、<フィクサー>、<ノーカントリー>、 それと<ゼア・ウィル・ビー・ブラッド>ですね。」

N 「でも全く分からないよ、観てないし。」

Y 「というより、上映してないでしょ。」

A 「そうね。じゃあ、少し説明しちゃおうかしら。まず<つぐない>ね。 これは小説家志望の妹が恋をするのね。でも、その相手が身分違いの男なわけ。 で彼が恋しているのは彼女の姉なのよ。で、妹はふとした事で嘘をつく訳。 それが原因で姉とその男は厳しい状況に身を置かなければならなくなるのね。 この<つぐない>っていうのは、妹の贖罪な訳よ。」

N 「一つの嘘が引き起こす悲劇ってことかぁ。」

S 「アカデミー賞が好きな題材ですよね。でも、これ、イギリス映画ですよ。 その辺りがどうでしょうかね。」

A 「で、次の<ジュノ>だけど、これは16歳の少女の妊娠の話なの。で、深刻というよりは、 意外に面白く描いているのよね。さっきも言ったけど、数館から始まった上映が今や1000館以上でしょ。 一番の話題かもよ。」

Y 「若者の妊娠っていうと、俺の時代じゃ<3年B組金八先生>を思い出しちゃうよね。 ちょっと古すぎぃ〜?まあ、そっか。杉田かおるも鶴見辰吾ももういい歳だもんなぁ〜、 ははは・・・。」

N 「もう山さん、話を逸らさないで下さいよぉ。で、アキさん、次に行きましょ、次に。」

A 「え〜と。次は<フィクサー>ね。これは良さそうよ。弁護士事務所の話なんだけど、 その事務所、要は悪のほうの弁護をする事務所なわけよ。で、その職員の中に、 正義に目覚めちゃう人が現われるわけ。事務所側はそれじゃ大変という事で、 どうにかしようとジョージ・クルーニーにどうにかしろと命じるの。」

S 「面白そうですよね。ジョージ・クルーニーは獲ってるよね、アカデミー。」

A 「そうね。で、次の<ノーカントリー>。これ、前哨戦で凄く獲得しちゃってるのよ。 前に<ファーゴ>っていう映画でアカデミーを獲ったコーエン兄弟の作品なんだけど、 今度は殺人ロードムーヴィーって感じかしらね。」

Y 「ちょっと怖くない?それって。」

A 「内容はね、偶然麻薬組織の大金を手に入れた男と、その彼を追い詰める殺人鬼、 それに刑事がからんでいくのね。このアカデミー賞でも8部門ノミネートと、 今年の最多ノミネートの作品よ。」

N 「オイラ、好きなんですよね、コーエン兄弟の作品が。タイトル忘れちゃったけど、 ボウリングのやつとかさ。」

Y 「あった、あった、ボウリングのやつね。」

A 「最後に<ゼア・ウィル・ビー・ブラッド>ね。これは、20世紀初頭が舞台になっているのよ。 簡単に言っちゃうと石油採掘で大金持ちになった男の話。凄くアメリカっぽい話だわね。 この主役をやるダニエル・デイ・ルイスがもう素晴らしいったら。って、 予告だけしか観てないんだけどね。そんなところよ。さあ、どうかしら?」

Y 「俺は<フィクサー>だな。本当は<ノーカントリー>かとも思ったんだけど、ここ数年、 アカデミー賞見てると意外な作品が獲るじゃない。だから、俺はこれ。」

A 「なるほどね。確かに最近はそうよね。本命を押しのけて中くらいの作品が獲ってるもんね。 でも、アッシは<ノーカントリー>ね。コーエン兄弟に作品賞獲らせてあげた〜いからね。」

S 「私は、やっぱり<つぐない>でしょうね。今のハリウッドからはちょっと離れた作品という事でね。」

N 「あとはオイラだけですね。う〜む、悩んじゃうな〜。でもやっぱ好きだから<ノーカントリー>で。」

A 「やっと済んだわね。じゃあ、みんな○付けてよ。それから名前とメアドも必ず書いてね。 書いてないと無効だからね。早々、名前は分かればニックネームでもいいからね。」

Y 「じゃあ、アキちゃんこれ御願いね。ふ〜。それじゃ、今度はバーボンの水割りで。」

A 「あいよっ!」

N 「それじゃ、これ。で、オイラはそろそろ御いとましますね。お会計御願いします。」

S 「それじゃ、私もそろそろ。」

A 「そんな時間よね。それじゃ、有難うございます。昇が2100円です。スターちゃんは3500円です。 有難うございます。」

N 「それじゃ、みなさま、お先に失礼します。おやすみなさ〜い。」

A 「ありがとうね。おやすみ!」

S 「アキちゃん大きいのでいい?」

A 「大丈夫。お釣りだけは沢山用意してあるからね。・・・それじゃ、 1万円お預かりします。・・・はい、6500円のお返しです。有難うございました。」

S 「では、おやすみなさ〜い。」

A 「おやすみなさい!ありがとう。。」

Y 「じゃあ、アキちゃんも何か一杯どうぞ。」

A 「それじゃ、頂いちゃいますね。・・・それじゃ、山ちゃん、 アカデミークイズ当たる事祈って乾杯かな?」

Y 「そうだよね、それじゃ、かんぱ〜い!」

おわり


*みなさんも<第80回アカデミー賞・予想クイズ>に投票してみませんか?
投票はこのサイトのトップページから投票フォームに行ってウェブで投票するか、
もしくはペンギンで直接投票用紙に記入して投票するかのどちらかです。
みなさんの投票をお待ちしています。〆切は日本時間で2008年2月24日の24時(25日午前0時)です。
宜しく御願いします。
2008.2.16


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