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<お勧めは何?>の巻
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雄二(以下Y)「う〜む、悩んじゃうよなぁ〜。」 マコちゃん(以下M)「これは悩むわよぉ〜。」 あき(以下A)「まあ、真剣なのはいいんだけど、あんまり日本で公開ないから分からなくて当然なのよ。 お遊び気分でやらなきゃ。」 Y 「だって、当たったらプレゼントだよね。」 A 「そうだけど、プチ・プチ・プチプレゼントなのよ。だからぁ〜、お遊び感覚でね。」 M 「まあ、そうよね。お遊びお遊び。アタシはこれで決まり。」 Y 「何にしたの?作品賞。」 M 「本当はね、<スラムドッグ$ミリオネア>にしたかったんだけどさぁ、 アカデミー会員に嫌われそうな映画じゃない。だから、あえて<ベンジャミン・バトン〜数奇な運命> にしたのよ。雄二は何にしたのかしら?」 Y 「俺はぁ〜・・・、やっぱり<ミルク>。結構穴なんだけど。」 A 「そうね、それは穴だわ。でも、可能性は有ると思うのよ。ほら、これ見て、作品賞と監督賞。」 M 「あらぁ〜、ぜ〜んぶ一緒じゃないのぉ。」 Y 「本当だね。」 A 「って言う事は、夫々に獲得する可能性が有るって訳よ。」 Y 「なるほどね。じゃあ、俺の予想した<ミルク>もありなんだぁ。」 A 「そうよ。」 M 「で、アキちゃんはどんな予想なの?」 A 「そうね。アッシの予想は、作品賞が<愛を読む人>、監督賞が <フロスト・/ニクソン>のロン・ハワード、助演男優が<ダークナイト>のヒース・レジャー、 女優が<ザ・レスラー>のマリサ・トメイ、で、 外国語映画賞がカンヌ映画祭のパルムドールを獲ったフランス映画<The Class>ね。」 Y 「前に言ってたのと変わったよねぇ。」 A 「そうなのよ。色々な記事とか読んでたらねぇ〜。心情的には違うんだけど、予想をしたらね、 やっぱりこうかな、って。」 M 「でもさ〜、主演の予想がなかったのが残念よねぇ〜。アタシ、 主演の予想だったら自信があったんだけどね〜。」 Y 「本当かなぁ〜?じゃあ、主演だったら誰選んだの?」 M 「男がね、<ミルク>のショーン・ペン。で、女が<チェンジリング>のアンジェリナ・ジョリー。 これ絶対よぉ〜。」 Y 「アキさんだったら?」 A 「えぇ〜〜〜?主演でしょ。アッシだったら男優がぁ地味なんだけど<フロスト/ニクソン> のフランク・アンジェラね、で女優は<愛を読む人>のケイト・ウィンスレットかなぁ〜。」 Y 「なんかアキさん、ちょっと人と違ってるよねぇ。まるで見てるみたいじゃないの。」 A 「だから、さっきも言ったじゃない。色々雑誌の記事とかTVのアカデミー賞関連番組とかで考えたらさ、 こうなっちゃったのよ。」 M 「な〜んか、面白くなりそうねぇ〜。」 A 「でもね、アッシが今年のアカデミー賞で一番期待しているのは、ショー自体の演出なのよ。」 Y 「何で?」 A 「去年がアカデミー賞としては視聴率が最悪だったから、 今年は復活を掛けて凄く力が入っていると思うのね。で、ショーの演出を映画<ドリームガールズ>の監督、 ビル・コンドンが務めるのよ。それに司会がヒュー・ジャックマン。」 M 「いやだぁ〜、ヒュー・ジャックマンなのぉ〜?歌も歌えるし、格好良いし、それだけでもいいわよねぇ〜。」 A 「でしょ、でしょ、でしょう〜。前にトニー賞の司会もやってるじゃない、彼って。 だからきっと面白くなると思うのよね。それに、プレゼンターも事前に発表がないんだって。」 Y 「って言う事は、ドキッとさせられちゃうかも知れないんだよね。楽しみだよ、それも。」 A 「そでしょ。アカデミー賞って本当に素敵よね。」 M 「ところでさぁ〜、お芝居の方は何かないの?」 Y 「俺も気になってるんだよね。春になると結構多くなるじゃん、お芝居も。何か観たいなって。」 A 「そうよね。アッシもさ、2月は確定申告で忙しいじゃない。だから今月が一番お芝居を観ない月なのよ。 だから申告が終わったら観まくらなきゃぁ〜。」 M 「で、お勧めあったら教えてよぉ〜。」 A 「そうねぇ〜。まずは今やってる<夜の来訪者>かな。」 Y 「この前ここにポスター貼ってたよね。あれかぁ〜。渡辺えりとか段田安則とかキャストが面白そうだよね。」 A 「キャストだけじゃなくて、芝居自体が面白いと思うのよ。 オリジナルはイギリスのP・J・プリーストリー作の<インスペクター・コールズ>ってやつなんだけど、 それを基に舞台を日本に移して書かれた芝居なのよ。もうず〜〜っと前から何度も上演されているんだけど、 今回はキャストが魅力的な事もあって、チケットは既に完売みたい。当日券に望みを掛けるしかないかもね。」 M 「あら〜、観たかったのよぉ〜、その芝居。でも当日券並ぶのってねぇ〜。ちょっとシンドイわよぉ〜。」 Y 「まあ、マコさんもう歳ですからね、キツイと思いますよ。お察しします。」 M 「ちょっと!!!雄二、ただじゃおかないわよぉ〜!」 Y 「お〜、怖!」 M 「ははは・・・。まだやってないやつで無いの?何か。」 A 「それだったらこの週末から始まる<ストーン夫人のローマの春>ってのはどうかしら?」 Y 「それは?」 A 「トイレにも貼ってあるんだけど、テネシー・ウィリアムズの作品で、映画にはなってるんだけど、 戯曲として舞台に上がるのは今回が初めてなのよ。」 M 「それって、世界初演って事かしら?」 A 「そうそう。2回映画化されているんだけど、最初がビビアン・リーで、で、 2回目がヘレン・ミレンでなんだけどね。 今回の舞台は2回目の映画を監督したアッカーマンが演出を務めるのよ。キャストも元女優に麻美れい、 伯爵夫人に江波杏子と火花が相当散りそうな布陣。面白そうよ。」 M 「パルコ劇場なのねぇ〜。あそこだったら何処でも良く見えるから、これからチケット取っても良さそうねぇ。」 Y 「あの大きさは良いよね。中々ないからね、適度にいい大きさの劇場。そういえば、 シアター・トップスが終わっちゃうって聞いたんだけど、本当なの?」 A 「そうなのよ。3月いっぱい。さよなら企画もあるんだけど、 今やってて3月半ばまでやってるポツドールの<愛の渦>もお勧めね。」 Y 「どんなやつ?」 A 「乱交パーティーに集まった人々の本音っていうのかな、 今の若者の深層心理を鋭く突いた数年前に岸田戯曲賞を獲った作品なのよ。」 M 「あら、乱交パーティーだって。雄二にピッタリね。」 Y 「何言ってるのぉ〜。失礼だなぁ〜。あっそうかぁ。マコさんはもう歳だから、 そんなパーティーに行けないんですよね。可哀相だなぁ〜。」 M 「ま〜、口の減らない子だわね、ははは・・・。」 A 「まあまあ。」 Y 「これも面白そうだよね。まあ、そこにいるのは男と女だから、俺にはイマイチ興味がないけど、 ちょっと可愛い男の子がいるかもしれないし、行ってみようかなぁ〜。」 M 「あ〜んた、やっぱり不純な動機なのね。」 Y 「ほっといて下さいよ。じゃあ、凄く真面目な芝居でお勧めお願いしますよ、アキさん。」 A 「え〜、凄く真面目な芝居?・・・それだったら劇団民芸と無名塾の共同公演 <ドライビング・ミス・デイジー>なんかどうかしら。」 M 「あの映画になったやつねぇ。あれは良いわよね。もう映画を観た時は涙が止まらなかったものぉ。 アキちゃんも当然観てるでしょ。」 A 「当然よぉ。あの二人の心が繋がっていく様がもう感動以外の何物でもなかったわよね。 今回も奈良岡朋子と仲代達矢のコンビ。期待大よ。」 Y 「あ〜、もっと聞きたいけど、時間が無くなってきちゃったなぁ〜。アキさん、 大急ぎであと少し勧めてよぉ。」 A 「大急ぎなのね。分かったわ。それじゃ、大急ぎでいくわよ。ミュージカルだったら<回転木馬>ね。 これ古いミュージカルなんだけど、曲もいいし、話もいいしね。これお勧め。 あとミュージカルと言って良いのかどうかわからないんだけど、渡辺プロダクションを作った晋、 みさ夫婦の物語<ザ・ヒットパレード〜ショーと私を愛した夫>もいいわよ。初演を観た時、 期待してなかっただけに、観終わった時の感動が大きくて。これもお勧め。」 Y 「あ〜、間に合わな〜〜い。チェック早く!」 A 「アイヨッ!え〜と、雄二は2100円です。」 M 「ちょっと雄二、アタシも帰るから少し待ってなさいよ。新宿まで車で送ってあげるから。」 Y 「えっ?そうなの?それじゃ、終電に間に合う様に送ってくれる?」 M 「勿論よぉ。アキちゃん、チェックしてアタシも。」 A 「はい、それじゃあ、マコちゃんはソフトドリンクが2杯だったから2100円ね。 有難うございました。」 Y 「はい、これで。」 A 「丁度お預かりします。有難うございました。」 M 「それじゃ、アキちゃん、5000円でお願い。」 A 「はい、それじゃ、2900円のお返しね。有難うございます。」 Y&M 「ご馳走様。おやすみねぇ〜。」 A 「有難う!おやすみぃ〜〜〜!」 おわり *今回紹介したお芝居は、 1) <夜の来訪者> 紀伊国屋ホール 上演中〜3月15日まで 2) <ストーン夫人のローマの春> PARCO劇場 2/28〜3/22 3) ポツドール<愛の渦> Theatre TOPS 上演中〜3月15日まで 4) <ドライビング・ミス・デイジー> 東京芸術劇場中ホール 3/11〜22 5) ミュージカル<回転木馬> 銀河劇場 3/19〜4/19 6) <ザ・ヒットパレード〜ショーと私を愛した夫> ル・テアトル銀座 3/5〜25以上です。どうぞ足をお運び下さい。 なお、アカデミー賞授賞式は23日午前から衛生生中継がWOWOWで、 NHKBS2では3月7日に編集されたものが放送される予定です。 2009.2.21
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