<期待は裏切らないわよ、きっと>の巻

ノリちゃん(以下N)「こんばんは。」

あき(以下A)「あら、ノリちゃん、いらっしゃ〜い。天気が悪いのに有難うございますぅ〜。 はい、オシボリどうぞ。」

N 「あ〜、気持ちいいですねぇ〜。暑い時には熱いオシボリも良いですよねぇ〜。」

A 「そうでしょ。冷たいのもいんだけど、アッシはやっぱり熱いオシボリがいいと思ってね。」

マナブ(以下M)「何かさ、熱いオシボリだと、手を拭いた後、すぅ〜っと涼しく感じるっていうかさ。」

N 「そうそう。マナブちゃんもそおう思うんだぁ〜。」

M 「そうだよね。冷たいのも最初は気持ち良いんだけどさ、その後の、何て言うのかな、 爽快感みたいなものが足りないんだよねぇ。」

A 「そうなのよぉ〜。で、ノリちゃん、今日は何にしようか?」

N 「あっ、そうだった。え〜と、お勧めで。」

A 「アイヨッ!」

M 「今月は何だっけ?お勧め。」

A 「今月は、<マイアミからの風>よ。」

M 「何か、夏っぽいじゃん。」

A 「ラムベースで、コアントローとレモン・リキュール、それにソーダを加えた物なのよ。」

N 「レモン・リキュールって珍しいですよね。」

M 「そうだよね。俺さ、レモンのリキュールが有るのって今初めて知ったよ。ノリちゃんは知ってた?」

N 「知ってましたけどね。レモン・チェロですよね、アキさん。」

A 「そうよぉ。良く知ってたわねぇ。32度もあるのよ、アルコール度が。」

M 「へ〜、結構強いよね。」

A 「はい、お待たせ。」

N 「有難うございます。あ〜、美味し〜い。・・・マナブちゃん、ちょっと飲んでみます?」

M 「いいの?それじゃ、ちょっと・・・。・・・う〜む、結構イケルね、これ。俺ももらおうかな、その、 何だっけ、<マイアミからの風>だっけ?」

A 「アイヨッ!・・・・はい、お待たせ。」

M 「美味しいよ、本当に。所でさ、先週の木曜日の早い時間に来たんだけど、 開店が9時過ぎになるって貼り紙があったから帰っちゃったんだけど、何処か行ってたの?」

A 「ごめんね。先週はさ、ビルボード・ライブ・東京に行ってたのよぉ。」

N 「何処ですか?それ。」

M 「ノリちゃん知らないんだ。ミッドタウンだって、六本木のさ。ね、アキさん、そうだよね。」

A 「そうそう。とっても素敵なライヴハウスよ。」

M 「で、誰だったの?」

A 「大橋純子。と言ってもノリちゃんは知ってるかもしれないけど、マナブはねぇ〜。」

M 「うん、知らないなぁ〜。」

N 「やってたんですね、まだ。もう結構前になるかなぁ〜。学生時代に来たんですよ、彼女。」

A 「それって学園祭で?」

N 「そうです。」

A 「元祖、<学園祭の女王>って言われてたからね、彼女。」

M 「へ〜、そうなんだ。」

A 「アッシが大学3年の時に、うちの大学にも来たのよ。 当時は美乃家セントラル・ステーションを結成したばかりでね。」

M 「な〜んか聞いた事あるよ、その名前。何だっけなぁ〜。・・・土屋昌巳って居なかった?そのバンドに。」

A 「居たわよぉ〜。佐藤健、その土屋昌巳、今回ライヴでも参加している六川正彦、後藤輝夫、見砂和照、 ちゃんとした名前は忘れちゃったんだけど、オダケンに高杉何チャラと永島広だったかな。」

M 「アキさん、良く覚えてるねぇ〜。」

A 「強烈だったもん、当時は。」

N 「で、どうだったんです?ライヴは。」

A 「もうノリノリよぉ〜。」

M 「古いなぁ〜、ノリノリなんて、ははは・・・。」

A 「失礼ねぇ〜。ははは・・・。会場は中高年で満杯。昔からのファンが聴きに来てるのよね。 マナブみたいな若い人は一人も見なかったわよ、ははは・・・。」

N 「それじゃ、昔のヒット曲のオンパレードだったんですね。」

A 「そうでもないのよ。」

N 「って言うと?」

A 「ペンギンのホームページの音楽のコーナーでも紹介したんだけど、最近彼女、アルバムを発表したのよね。 で、今回は、そのアルバムの販促も兼ねてのライヴだったから、そのアルバムからが半分くらいあったわね。」

M 「その新しいアルバムではどんな曲を歌ってるのかな?」

A 「今回のライヴで歌ったのを言えば、<アジアの純真>、<あの日に帰りたい>、<言葉にできない>、 セルフカバーの<愛は時を越えて>、アンコールで歌った<ライド・オン・タイム>。そんなところかしらね。」

M 「パフィーとかやっちゃうんだ。後はあんまり知らないんだけどぉ。」

A 「そうでしょうね、マナブの歳じゃね。」

N 「僕には懐かしい曲ばかりですよ。ユーミン、オフ・コース、達郎。 ホームページ見て聴きたいなって思ってたんですけどね。で、彼女のオリジナルはどんな曲を?」

A 「これが良かったのよ。まだまだ高音もでるしさ。<シンプル・ラヴ>で登場、<ビューティフル・ミー>、 <たそがれマイ・ラヴ>、<シルエット・ロマンス>、<サファリ・ナイト>、 美乃家セントラル・ステーション復活って思わせたファンキー・ナンバー<ナチュラル・フーズ>、 それにアッシが一番好きな<ペーパー・ムーン>。」

N 「いいですねぇ〜。行きたかったな〜。」

A 「アッシ、改めて思ったんだけど、やっぱりあの時代の人達って上手いわよね、本当に。今、 若い子達が上手いですぅ〜、な〜んて言ってる歌手達は足元にも及ばないって。やっぱり凄いわ〜。」

M 「そうなんだ。今度さ、聴かせてよ、その頃のアルバム。」

A 「いいわよ。全部持ってるから。今度CDにして持って来るわよ。」

N 「そう言えば、これは行ったんですか?」

M 「ミュージカルだよね、これって。去年映画やってたよね。俺観に行ったよ。」

A 「やってたわよ。リヴァイヴァルのオーディションを追ったドキュメンタリーね。良かったわよね。」

M 「俺さ、ちょっと泣けてきちゃったシーンがあってさ。」

N 「あそこですよね、きっと。ポールのオーディションの所でしょ。」

M 「そうそう。ポールが告白する所だよ。」

N 「そうそう。あそこは泣けましたよね。彼、格好良かったですよねぇ〜。」

A 「本当よね。彼、超イケルのよ、アッシ。」

M 「ロン毛だったよね、確か。アキさんロン毛も大丈夫なんだ。」

A 「アッシ、髪の長さとか体型は関係ないからね。その人に合ってれば短髪でも坊主でもロン毛だっていいのよ。」

N 「そうですよね。何人か知ってますけど、まあ、長くはないけど、凄い短髪でもないですもんね。」

A 「でしょ。」

M 「で、行ったの?」

A 「勿論よぉ〜。初日に行って参りました。」

M 「流石、アキさん。初日だよ、初日。」

A 「ま〜ぁ、イヤミな子ね、マナブって、ははは・・・。」

N 「で、どうだったんです?」

A 「それがさぁ〜・・・。」

N 「イマイチだったんですか?」

  A 「そうじゃなくて、良かったのよ。」

M 「そりゃ良かったジャン。」

A 「そうなの。勿論初日って事もあったから、出演者も相当力(リキ)が入ってたと思うけどね。 間違ってなかったら、初演のオリジナルキャスト、バイヨーク・リーも来てたのを見たから、余計にね。」

N 「で、良かった所はどのあたりが?」

A 「どの辺り?ここが良かったとか、ここが悪かったとかじゃなくてさ、全体的に凄く良かったのよ。アッシね、 最初のブロードウェイのキャストと初めて来日した時のキャスト、劇団四季の公演しか観てなくて、 再演のブロードウェイ公演は観てないから何とも言えないんだけど、CDを聴くだけで言えば、 このブロードウェイの再演キャストよりも良かったかもしれないってね。」

M 「そんなに?あの子は?」

A 「ポール?」

N 「そうそう。聞きたいですね。まさか彼が来てたな〜んて事はないですよね〜。」

A 「そうね。残念ながら。でも、そのポールを演ったジョーイ・ダディングなんだけど、 再演のポールほど見た目にはそんなにイイ男じゃないのよね。でも演技がしっかりしててね。泣かせの演技じゃなくて、 淡々と語ってたのがとても好印象だったわね。」

M 「俺は去年上映した映画しか観てないんだけど、あの中でポールも気になったんだけど、シーラだっけ? ちょっと貫禄ある彼女ね、あの彼女はどうだったのか聞いてみたいな。」

A 「シーラは勿論映画に出てた彼女じゃなくて、エミリー・フレッチャーという女優が演じてたんだけど、 これがまた素敵なのね。四季でやった時の前田美波里のシーラ以来の衝撃?ってちょっとオーバーだけど、 そんな感じだったわよ。何でも再演版ではヴィッキー役で出てたみたいよ。」

M 「そうなんだぁ〜。あの映画のシーラで落ちちゃった彼女。とってもビッチでさ、ピッタリだと思ったから、 今度の人がそんなに素敵だって言われたら観に行くしかないよね。」

N 「そうですよね。演出家のザックと恋仲だったキャシーはどうですか?あの長いダンスシーン。 前に来日公演ではオリジナル・キャストのドナ・マッケクニーを観てるだけにね〜・・・。」

A 「分かるわよ。今度のキャシー役はロビン・ハーダーが演じてたんだけど、アッシとしてはノリちゃん同様、 ドナ・マッケクニーの印象が強すぎてね。ダンスが今ひとつだったんだけど、と言ってもダメだった訳じゃなくてね。 比べちゃいけないって言うのは分かっているんだけどさ、やっぱり素晴らし過ぎた ドナ・マッケクニーの印象を拭う事は出来ないのよね。例えば体の反り方とか、ダンスのメリハリの付け方とかさ。」

M 「やっぱり印象が強いって凄い事だよね。」

A 「そうよね。」

N 「他にはどうですか?」

A 「そうね。容姿でちょっと気になったのが、マーク役のデイヴィッド・ハル。もう可愛いのなんのって。 最初出てきた時は、彼がポール役だと思ったもの。」

M 「もうアキさん、若い子には目が無いんだからね。ははは・・・。」

A 「まあ、そのくらい良いじゃないよ、ねぇ〜。まあ、それはさて置き、凄く注目したいのが、 ディアナ役のレベッカ・ライカー。もう素晴らしかったわよ。ディアナって、歌だけをとってみたら、 主役級じゃない。ソロとソロに準じる歌があってさ。<Nothing><What I Did For Love>の2曲。 もう素晴らしい!のひと言よ。」

N 「そうなんですか。本当に素晴らしい来日キャストだったんですね。」

A 「そうね。もう一度観に行きたいと思うもの。」

M 「さっきも言ったけど、観に行くしかないっしょ!」

N 「僕はこの週末に行くんですけど、本当に楽しみになりましたね。」

A 「でもさ、ノリちゃん。あんまり期待し過ぎちゃわないようにね。」

N 「期待しちゃいますよぉ〜、アキさんがそんなに良いって言うんですから。」

A 「まあ、期待は裏切らないと思うけどね。」

M 「俺も行こうっと。」

A 「そう言えばさ、マナブこの前言ってたあれ、・・・。」

M 「あれ?何だったっけ?」

A 「ほら、アッシに見せてくれるって言ってたじゃないよぉ〜。期待してたんだからね。」

M 「あっ!ゼ〜ンぜん忘れてたよぉ〜、ゴメンゴメン。」

A 「何よ、期待させちゃってさぁ〜。もう楽しみにしてたんだからね。」

M 「本当にゴメンなさい。今度もって来るから忘れないで。」

A 「この前も言ってたじゃないの。いい加減に持って来てよ。」

M 「分かったよぉ〜。まあ、今回は一杯飲んでいただいて・・・。」

A 「あら、そう。それじゃぁ遠慮なく一番高いの頂きます!」

M 「それは勘弁!普通のでお願いしますよ。」

N 「大丈夫だよ、マナブちゃん。ペンギンって高い飲み物ないですから、ははは・・・。」

M 「あっ、そうだった。それじゃ、お好きなものを。」

A 「ま〜ぁ。ははは・・・・。頂ますね〜。」

M 「どうぞ、どうぞ。乾杯、乾杯!ノリちゃんもぉ〜。」

N 「あっ、僕もですか?それじゃぁ、・・・」

A 「乾杯!頂きま〜す。」

一同 「かんぱ〜い!ははは・・・・。」

おわり


* 今回紹介したお芝居などは・・・

1) 大橋純子サマー・サーキット・ライヴ
    公演終了

2) 来日ブロードウェイ公演<コーラスライン>
   上演中〜8/30   文化村オーチャードホール
   9/2〜6   兵庫県立芸術文化センター
以上です。どうぞ足をお運び下さいね。
2009.8.16


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