<イマイチじゃないんだけどぉ〜・・・>の巻

サッちゃん(以下S)「な〜んか梅雨っぽくないわよねぇ〜」

あき(以下A)「本当ね。九州じゃ大雨で6月の総雨量の2倍以上が一日で降ったって所もあるっていうのに。」

S 「東京は空梅雨かしらね。」

A 「そうね、これじゃ。でもさ、まだ梅雨は半月以上続くのよ、何時もは。 だからまだまだ安心出来ないわよね。」

カー君(以下K)「こんばんは!」

A 「あら、カー君いらっしゃ〜〜い。蒸し暑いわよね。はい、オシボリどうぞ。」

K 「ここに来るとオシボリが温かいじゃないですか。これってホッとするんですよねぇ〜。」

S 「そうでしょ。暑い時には冷たいオシボリもいいんだけど、やっぱり温かいオシボリの方がね。 逆に気持ち良く感じない?」

K 「サッちゃんさん、こんばんは。本当にそうですよね。僕も温かい方が好きですね。」

A 「カー君、今日は何にしましょうか?」

K 「え〜と、やっぱり始めは今月のお勧めですよ。お勧め下さい。」

A 「アイヨッ!」

S 「今月は・・・これって前にもお勧めであったわよねぇ。」

A 「そうよ。2年くらい前かしらね、確か。ペンギンって月曜日が定休日じゃない。で、 み〜んなブルーになっちゃうと思うのね。そこで、 そんなブルーな月曜日に弾けてもらおうかなって作ったドリンクなのよぉ〜。・・・はい、お待たせぇ〜。」

S 「あ〜、これこれ。綺麗ね、やっぱり。」

K 「本当だぁ〜。綺麗ですねぇ〜。・・・それに飲み易〜〜〜い。サッちゃんさん、 どうですか?ちょっと。」

S 「あら、そう・・。う〜む、サッパリね。いいじゃない。」

A 「結構人気あるのよ。」

K 「そうでしょうね。見た目もいいし、さっぱりだし。この梅雨の時期には本当に良いと思います。」

S 「そうよねぇ〜。このジメジメした時期だから見た目も重要よぉ〜。」

K 「所でですね、今日観に行ってきたんですよ、<キャラクター>。」

S 「あら、アンタ、もう行ってきたの?」

K 「はい。アキさんは?」

A 「アッシも実はこの月曜日に行ってきました。」

S 「ま〜、アンタ等早いわねぇ〜。アタシは舞台も練れた頃、丁度中日くらいかしらね、 そこで行く予定なのよ。で、どうだったの?」

K 「えっ?言っちゃってもいいんですか?」

S 「どうせ観に行くんだから、いいわよ、言ったって。」

K 「それじゃ、言っちゃいますよぉ〜。ちょっと驚きました。雑誌なんかで予めどんな感じなのかなって、 予習じゃないんですけど予想して行くんですけど、今回は、えっ?これも有ったの?ってな感じでぇ〜・・・。」

A 「あ〜、あの事言っているのね、カー君は。」

S 「なんなの、アンタ達だけでぇ。ちゃんと言ってってぇ〜。」

A 「何甘えてるのよぉ〜。ははは・・・・。」

K 「まあ、雑誌なんかで分かっているのは、キーワードが書道教室とギリシャ神話でした。で、後一つ、 一本の筆で世界を征するってのが入るんですよ。」

S 「世界を征する?何、それ。」

A 「やっぱり観てのお楽しみよね。」

S 「もうイヤ、イヤ、イヤぁ〜〜〜。」

K 「まあ、まだ始まったばかりだしね。」

S 「分かったわよぉ〜。じゃ、役者とか衣装とかさ、そっちを教えてちょうだいよぉ〜。」

K 「あ〜、それだったら大丈夫ですよ。2時間ちょっとの上演時間だったんですけど、 僕はアッと言う間でしたね。」

A 「そうね。アッシももう終わっちゃったのって。」

S 「まあ、野田秀樹の舞台ってさ、スピーディーよね。」

K 「今年来るんですよね、彼。」

A 「ははは・・・・。カー君、詰まらない、けど面白い洒落は止めてちょうだいよぉ〜。 それはスティービーでしょ、スティービー・ワンダー。」

S 「な〜によ、アンタ。おちょくってるのぉ〜?ははは・・・。まあ、そうでしょ、スピーディーよね。 だから下手したら見逃しちゃうのよ、重要な場面なのに。」

A 「それはサッちゃん、集中力が無くなってるからじゃないの?まあ、アッシも人の事は言えないけどね。」

S 「ま・・・あぁ、そうとも言えるわね。でもさ、 そのスピーディーさがスローな部分を際立たせるっていうのかしら、 特に独白の部分なんかを強調させるのに効果を出しているのよね。今回もそうなのよね、きっと。」

K 「そうですね。宮沢りえ演じるマドロミの最初と最後の独白。これ際立ってました。」

A 「あら、そう?アッシは何時もの野田作品に比べると、ちょっと弱いかしらね、と思ったけど。」

S 「と言う事は、アキちゃんは何か不満が?」

A 「そんな事は無いのよ。書道教室とギリシャ神話と○ウ○事件。 それが上手く絡み合ってて良く出来てたとは思うんだけど、最後がね。あんまりインパクトがなくて。 もっとドキッとさせる台詞かなって思ってたからぁ〜・・・。これで終わっちゃったの?って。」

K 「へ〜、僕はもう十分ドキッとさせられちゃいましたけど。」

S 「そう言えば、銀粉蝶が降板したって聞いたんだけどぉ〜・・・。」

A 「降板はしてないのよ。何でも稽古でセットから落ちて骨折したんだって。で、 代役を高橋恵子がしてたのよね。でも、軽傷だったみたいで早くも今月中には復帰の予定だって。」

S 「あらぁ〜、それじゃアタシの行く時には銀粉蝶で観る事が出来るって訳ね。でも、 高橋恵子も観たかったわぁ〜。」

K 「流石に高橋恵子でしたよね。ちょっとかんでましたけど。」

A 「まあ、短い期間にあれだけ出来れば凄いじゃない。ねえ、そう思うわよね。」

K 「そうですよね。発表から数日だったみたいですからね。流石にプロですよ。」

S 「古田とか藤井とか他の役者たちは?」

A 「古田は流石の貫禄だったけど、橋爪功の存在が大きかったからそんなに存在感が大きくなかったかもね。 藤井はもうピッタリ。野田自身は今回はわりと地味にしてたわね。田中、池内、美波、 チョウは無難にこなしていたんだけど、今回とても大きく感じたのはアンサンブルね。 この動きが抜群にいいのよ。これからまだひと月以上公演があるから、 どんどん良くなって行くんじゃないかなぁ〜。」

K 「長い舞台ですよね。約一ヵ月半でしょ。役者さん達は大変ですね。 健康管理もちゃんとしなきゃいけないし、何しろ日本は梅雨時期じゃないですか。 一番体調崩し易いですからね。」

S 「そうね。アタシが行く中日くらいはどうなっているかしらね。それも楽しみよ。他に何か観たの?」

A 「今週は多かったのよね。野田の翌日が宝塚でしょ、木曜日が新宿梁山泊で、 土日はペンギンのお客様で作っているユニット<G-コン>の舞台。 もう周年パーティーも多くて疲れちゃうわよぉ〜。」

K 「僕まだ宝塚観たことないんですよ。どうなんですか?」

S 「今、何やっているんだっけ?」

A 「今は、月組の<スカーレット・ピンパーネル>ね。」

S 「<紅はこべ>ね。」

K 「<紅はこべ>?」

A 「18世紀のフランス革命の時期、 ロべス・ピエールのジャコバン党が恐怖政治をしいていたパリが舞台なのね。そして、 国民公会のクーデターで彼が捕らえられるまでを描いたブロードウェイ・ミュージカルの宝塚版なのよ。」

S 「で、どうだったの?初演は評判良いみたいだったけど。」

A 「そうね。良い意味でも悪い意味でも宝塚だったかな。」

K 「それってどういう意味なんです?」

A 「まあ、良い意味って言うのは、お客様を楽しませてくれるっていう事よ。 何しろお客様は自分のご贔屓を観に来ている訳だからさぁ。」

S 「そうよねぇ〜。アタシもたまに観に行くんだけど、ファンを大切にしているっていう意味では最高よね。 まず幕が開く前のアナウンス。」

K 「そんな所にも?」

A 「そうよ。今回は月組だから、トップの霧矢大夢がアナウンスをするのよね。」

K 「そんな事されたらファンはもう開幕前にノックアウトですよね。」

A 「そうよぉ〜。もう世界に入っちゃってるのよ、その時点でね。」

S 「賢いわよ、本当に。」

K 「悪い意味っていうのは?」

A 「まあ、それはねぇ〜、 宝塚じゃないさっきも言ったファンサーヴィスが逆の意味で芝居を台無しにしてるって思う時もあるって事ね。」

S 「あ〜、な〜んとなく分かるわぁ〜。」

A 「ファンは良いんだろうけどね。」

S 「全体的に見てどうだった?」

A 「そうね。アッシ、ブロードウェイで観た時にも思ったんだけど、曲が日本人好みなのよね。 アッシはあんまり好きじゃないんだけどさ。だから日本人受けすると思うの。 <エリザベート>が日本で凄く人気があるじゃない。あれと同じかな。悪い舞台じゃなかったんだけど。」

K 「それじゃ、アキさんにとっては、野田地図も宝塚もイマイチって事だったんですかぁ〜。」

A 「イマイチじゃないんだけどね。まあ、期待が大きいと失望もね・・・、ってな所かな。」

S 「ちょっと〜、サッカー何時からだったっけ?」

K 「確か夜中の3時過ぎじゃなかったかなぁ〜。」

A 「そうよ、3時半キック・オフじゃなかった?」

S 「あら、それじゃアタシもう直ぐかえるわ。」

K 「サッちゃんさんはサッカー好きだったんですね。」

A 「そんな事ないわよ、この人。俄かサッカーファンね。多くの人がそうじゃないの?でもさ、 日本が勝っているからよね。負けてたらねぇ〜・・・。」

K 「確かに。僕は明日も仕事ですからニュースで見ますよ、起きてから。」

S 「でもぉ〜、見たいじゃない、生放送で。」

A 「そういう気持ちは良く分かるわよ。早く帰って応援してちょうだい。アッシは帰る頃に結果を聞くわ。 どうせ勝っても負けてもTVのニュースはサッカー一色でしょうからね。特に勝ったら大変よ。 選挙は何処吹く風ってならなきゃいいけどね。」

K 「そうですね。そう言えば選挙なんですね、参議院の。」

S 「あら、でも投票はまだまだ先よ。それよりは今はサッカー。アキちゃん、チェック。」

A 「はいはい。今日は、サッちゃん丁度3000円です。有難うございます。」

S 「今度、梁山泊の話は聞くわね。じゃ、ね。カー君またね。」

K 「は〜い、また。お休みなさ〜い。あっそうかぁ〜。これからサッカーなんですよね。 寝ないように頑張って下さいね。」

S 「大丈夫よぉ〜。これから帰ってお風呂入ってビール飲みながらしっかり応援してね。 それじゃぁ〜ね。」

A 「有難うございま〜す。気を付けてね。行ってらっしゃ〜〜い!」

K 「どうも「俄か」になれないんですよね。」

A 「まあ、ならなくて良いんじゃないの。」

K 「って言う事で今度はブランディーをロックでお願いします。」

A 「寝酒ね。はい、お待たせしました。」

K 「アキさんもどうですか?一杯。」

A 「あら、そう。それじゃ、アッシもブランディーを。」

K 「それじゃ、とりあえずサッカーの日本の勝利を祈って、・・・乾杯!」

A 「乾杯!頂きま〜〜す。」

K 「う〜む、美味し〜〜い!」

おわり
*登場人物は全て仮名です。

*今回」紹介したお芝居などは・・・

1) 野田地図 <ザ・キャラクター>
   上演中〜8/8    東京芸術劇場中ホール
2) 宝歌劇団月組公演 <スカーレット・ピンパーネル>
   上演中〜7/4    東京宝塚劇場
3) 新宿梁山泊 <ベンガルの虎>
   公演終了
4) G-コン  <ラッヘンホッホシューレ>
   6/26〜27      中野スタジオあくとれ
以上です。
梅雨時期、足元は悪いのですが、どうぞ足をお運び下さいね。

2010.6.26


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