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<今年も観るわよぉ〜>の巻
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マサ子(以下M)「それにしてもさ、ビックリしちゃったわよぉ〜、新年そうそう。」 あき(以下A)「あれでしょ、元日の地震。結構大きかったもんね〜。まあ、忘れるな!って事よ、きっと。」 M 「そうかもねぇ〜。」 タッ君(以下T)「こんばんは〜。」 A 「タッ君、こんばんは。明けましておめでとう!今年も宜しくで〜す。」 T 「おめでとうおございます。こちらこそ今年も宜しくお願いしま〜す。」 A 「はい、オシボリどうぞ。」 T 「有難うございま〜す。あっ、新しいんですね、オシボリ。とっても新年ぽ〜い。」 M 「でしょ。何でもお客様にいただいたらしいのよ〜。」 A 「ね〜、いいでしょ、これ。タッ君、新年の一杯目は何にいたしましょうか?」 T 「やっぱりお勧めですよね、一杯目は。お勧め下さ〜い。」 A 「あいよっ!・・・・・はい、お待たせしました。」 T 「ジン・バックですね。う〜む、ジンジャー・エール、ウィルキンソンですね。 ジンジャーの香りがとっても強くて美味しいですね〜。」 A 「でしょ。まあ、ちょっと好き嫌いは分かれると思うんだけどね。それから、ジンもちょっと多めなのよ。」 M 「じゃ、結構強いんじゃない?」 A 「そうね。ジンジャー・エールで割ってるからクイっていっちゃうけど、後で結構回るかもね。」 T 「そんなぁ〜、僕を酔わせてどうしようって・・・。」 M 「大丈夫よ、タッ君は。誰も手を付けませんから!」 T 「正月そうそう酷過ぎますよ、マサ子さん。」 A 「本当よね。失礼よ、マサ子!ははは・・・。」 T 「まあ、何時もの事ですから傷付きませんけどね〜。」 M 「あ〜ら、年々強くなるじゃないの、アンタ、ははは・・・。」 A 「ホント、性格悪いわよね、マサ子ったら。ははは・・・。」 T 「ホントですよ、ははは・・・。所でアキさん。」 A 「はいはい。」 T 「去年観た芝居のベスト3を聞きたいんですけど。」 A 「去年のベスト3ねぇ〜。ほら、去年はさ、 あの震災で中止になったり延期になったりしたのが多かったじゃない。だからあんまり観てないのよね、 100本ちょっとしか。」 M 「相変わらずね、アキちゃんも。アタシも聞きたいわ、ベスト3。」 A 「そうねぇ〜。ちょっと順位を付けるのは難しいから3本に絞ればいいかしら。それだったら、 上演順に言えば〜・・・、う〜む、難しいな〜。・・・そうね、まず三島由紀夫原作の<金閣寺>。」 M 「あ〜、森田剛のね。」 A 「そうそう。今月末からまた再演するんだけどね。それから、G-コンの<ゆれる>でしょ、 それにナイロン100°Cの<黒い10人の女>。これが去年のベスト3かなぁ〜。」 T 「<ゆれる>しか観てないなぁ〜。」 M 「タッ君はなによ。」 T 「え〜〜〜〜!観てないんですよ、あんまり。でもその中でもですね、<欲望という名の電車> の池内君が格好良かったでえうねぇ〜。それから三谷幸喜の<ベッチ・バートン>。それから<クーザ>かな。」 M 「それなりには観てるのね。」 T 「そう言うマサ子さんは?」 M 「アタシ、殆ど観てないのね、お芝居。スタッグ・パーティー・ショーの<丘を越えて>と新派の <ふるあめりかに袖はぬらさじ>だけかな〜。」 A 「あら、珍しいわね、マサ子にしては。何時もはもっと観てるのにね。」 M 「う〜む、何かねぇ〜、去年はあんまり観に行く気が起こらなかったのよぉ〜。」 T 「やっぱり震災の影響ですかね。」 M 「そうね〜。それもあるかも。でもさ、今年は観たいわよ、色々。アキちゃんはもう観たんでしょ、今年。」 T 「え〜、もう観たんですか?」 A 「まあ、今のところ2本ね。」 T 「何を?」 A 「宮本亜門の演出家デビュー作の<I Got Merman>のオリジナル・ヴァージョンと <ラ・カージュ・オ・フォール>の2本。」 M 「あら、マーマンやってんのね。もう相当振りじゃない?」 A 「そうなのね、10年ぶり。」 M 「それじゃ、オリジナルキャストは無理だよねぇ〜。良かったんだけどねぇ〜。」 T 「そんなに良かったんですか?オイラは小学生だったからねぇ〜、10年前は。」 M 「な〜んか気分悪いわぁ〜。」 A 「まあ、仕方ないわよ、本当なんだから。ははは・・・・。」 M 「で、今度は誰なの?」 A 「マサ子が良かったって言ってたオリジナルキャストでしょ・・。」 M 「え〜、オリジナル、まだ大丈夫だったのねぇ〜。」 A 「そうそう。それに、ファビュラスキャスト。」 M 「ま〜ぁ、な〜んて素敵な響き、ファ〜ビュラス!」 T 「な〜んか大丈夫ですか?マサ子さん。」 A 「ほっときなさいよ!それに、ニューキャストの3組みね。」 T 「で、アキさんの観に行ったのは?」 A 「勿論、オリジナルキャストよ。」 M 「え〜、アキちゃん、な〜んで誘ってくれなかったのよぉ〜・・・、うんも〜!」 T 「それでマサ子さんの言ってるように、本当にいいんですか?」 M 「そうそう、それが気にかかるわぁ〜。」 A 「もうみんな歳とった感じは否めなかったけど・・・・。」 M 「けど?」 A 「やっぱ、感激しちゃったわよぉ〜。」 T 「アキさんが言うんだから本当に良かったんだ〜。」 M 「あの3人。あの3人が居るだけでもう興奮しちゃうのよね〜。」 A 「途中でさ、昔の映像が流れるんだけど、時間の流れを感じざるをえなかったのよ。」 M 「そりゃ、そうよねぇ〜。初演から四半世紀は経ってるでしょ。はじめの頃の映像みせられたら・・・。」 A 「特に中島啓江。昔から太ってた、っていうイメージはあったんだけど、映像見るとそんなでもないのよね。」 M 「そ〜う?」 A 「きっと今の彼女がその映像の前にいたからだと思うんだけどね〜。」 T 「って言う事は、相当デカイ!って事ですか?」 A 「そうなのよぉ〜。ちょっと心配なのよね。」 M 「そんなに?」 A 「う〜ん。もら、マサ子だったら分かると思うけど、ほら、結婚のシーンがあるじゃない。」 M 「中島啓江が客席に降りてきてお客さんを選んで舞台に上げられるあれでしょ。確か、 アキちゃんも相当上がったわよね。」 T 「アキさん、舞台に上がったんですか?」 A 「まあね。そんな席に座らせられてたのよ。」 M 「で?」 A 「降りてこれないのよ、彼女。田中梨花に頼んで連れてきてもらうのね。 ピアノの場所から舞台に降りる時も杖ついてたしさぁ。」 M 「そんなぁ・・・。」 A 「でも、歌は大丈夫。流石だわね、やっぱり。初演から25年。何時観ても感動するわね、この舞台は。」 T 「いいですねぇ〜、そんな感動できる舞台を観るなんて。<ラ・カージュ〜>の方はどうだったんです?」 A 「今回は観客を巻き込んで舞台を盛り上げる演出をしていたわね。楽しかったわよ。」 M 「いい話だものぉ〜。涙が出てきちゃうわよね。」 T 「一度観てみたいんですよね、<ラ・カージュ〜>。」 M 「タッ君、アンタ観るべきよ、絶対。」 T 「役者さん達も凄いメンツじゃないですか。」 A 「でもね、アッシは初演の近藤正臣と岡田真澄のコンビが今でもベストだと思ってるのよね。」 T 「近藤正臣がやったんですか?」 M 「でもさ、彼歌えないじゃない。アタシは聴いてられなかったわよ。」 A 「確かに歌は下手だったけど、芝居が良かったわ。市村さんはわざと過ぎちゃって。 歌だって凄く上手い訳じゃないし。」 T 「えっ?市村正親ってそんなに歌上手くないんですか?」 A 「下手じゃないわよ、決して。でもさ、劇団四季にいた頃に比べたらねぇ〜。アッシ思うんだけど、 売れてるじゃない、彼。だから年間何本も舞台があるでしょ。あんまりレッスンしてないんじゃないかって。」 M 「確かにそうかもね。」 A 「でも、やっぱり話がいいからね、感動するのよ。だけど、 今回の舞台は最期のあのシーンにもっと盛り上がりが欲しかったわね。」 M 「あのシーンね。」 T 「何なんですか?あのシーンって。」 M 「タッ君、アンタさっき一度観たいって言ってたでしょ。だったら観てきなさいよ。」 A 「そうね。まだ始まったばかりだし、席もまだ空いてたしね。安い席でいいんだから行ってきなさいよ。」 T 「そうですね。観客を巻き込んで楽しい舞台になってるんだったら尚更ですよね。」 A 「そうそう。行動しなきゃ。」 M 「それじゃ、アキちゃんも今年は観まくるのね。」 A 「う〜む、今年はさ、去年までと違って、ひと月に一日は何もしない日を作ろうと思ってるのよ。」 T 「じゃ、あまり観ないんですか?舞台は。」 A 「そうじゃなくて、ちょっと減らそうかなって。部屋の掃除もできないしさ〜。」 M 「そうね、アキちゃん観すぎだもん。それじゃ、今年はそんな先まで予定入ってないのね。」 A 「そうね〜。今の所、8月かな、一番先の予定って。」 T 「ひぇ〜〜〜!そんな先まで・・・。」 M 「まあ、変わらないわね、それじゃ。ははは・・・。」 A 「う〜む、そうかも。今年も観まくるわよぉ〜。」 M 「それでなきゃね。」 T 「アキさん、そうですよ。今年も観まくってくださいね。」 A 「お任せよ!ははは・・・。」 一同 「ははは・・・・・・。」 おわり * 登場人物は全て仮名です。 * 今回紹介したお芝居は・・・ 1) <I GOT Merman> 上演中〜1/19 日比谷・シアター・クリエ オリジナルキャストは上演終了。ファビュラスキャストとニューキャストは上演中。 2) <ラ・カージュ・オ・フォール> 上演中〜1/29 日比谷・日生劇場以上です。寒い日が続いていますが、どうぞ足をお運びくださいね。 2012.1.15
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