<やっぱ、一流ね〜。>の巻

ジンジン(以下J)「こんばんは〜!」

あき(以下A)「あら、ジンジン、いらっしゃ〜い。」

J 「やっと梅雨らしくなりましたね〜。」

欽ちゃん(以下K)「台風も近付いてるみたいだし、空梅雨だと思ってたから少し安心したよね。」

A 「でもさ、欽ちゃん、毎年西日本では災害が発生するじゃない。こっちはいいけどね。」

K 「まあ、そうですね。災害が発生しない程度に降ってもらえればいいんですけど。」

J 「欽ちゃんの言うとおりですよぉ〜。」

A 「ジンジンは何にしましょ。」

J 「あっ、そうかぁ〜・・・。え〜と、今月のお勧めは?」

A 「今月は、<ネグローニ>がお勧めよ。ジンとカンパリ、 スウィート・ベルモットを同量混ぜただけのシンプルなドリンクなの。」

J 「じゃ、それお願いします。」

A 「あいよっ!・・・・・はい、お待たせ。」

J 「へ〜・・・。見た目には梅雨時期とは無関係ですね。」

A 「ま、味もね、ははは・・・。」

K 「こんな雨の日、この音楽いいねぇ〜。」

J 「何ですか?この音楽。」

A 「これね、これは<雨の日と月曜日は>っていう曲。」

J 「でも、カーペンターズと違いますよね。」

K 「アン・バートンでしょ。」

A 「そうそう。いいわよねぇ〜、彼女。」

J 「カーペンターズもいいですよ。」

A 「勿論よ。カレンのアルトもいいわわよね。」

K 「そう言えば、アキちゃんも色々大変だったみたいだけど、最近何かいい舞台とか観てないの?」

J 「アキさん、大変だったんですか?」

A 「う〜む、まあね。身内が亡くなって・・・。でも、舞台は観てますよぉ〜!」

J 「何かお勧めは?」

A 「有るんだけどね、ちょっとチケットは難しいかも、なの。」

K 「そんなに混んでるだ。」

A 「そうね。アッシが観に行った日は2階まで立ち見もぎっしり。」

K 「そりゃ、凄いね。で、何?その舞台って。」

A 「<4 Stars〜One World of Broadway Musicals>っていう舞台なのよ。」

J 「それ、ミュージカルなんですか?」

A 「そうじゃなくて、4人のスターがミュージカルの名曲を歌い繋いでいくっていうショーね。」

K 「で、誰が出演してるの?」

A 「レア・サロンガでしょ、・・・」

J 「えっ?あのミス・サイゴンのですか?」

A 「そうそう。彼女とラミン・カリムルーとシエラ・ボーゲス、それに城田優の4人。」

K 「レア・サロンガと城田優は知ってるけど、あとの二人って?」

J 「やだなぁ〜、欽ちゃん。<オペラ座の怪人>25周年のライヴ映画一緒に行ったじゃないですか。 ラミン・カリムルーとシエラ・ボーゲスはその時の怪人とクリスティーヌですよぉ。」

K 「あ〜、あの二人なんだぁ。続編でも同じ役なんだよね、確か。」

J 「そうですよぉ〜。ちょっと城田優がどうかな?って感じだけど。」

A 「それが結構良かったのよね。」

K 「そうなんだ。」

J 「どんな内容だったんですか?早く聞きたいなぁ〜。」 

A 「オープニングは<シカゴ>から<All That Jazz>。開幕にはピッタリな曲よね。勿論4人で。」

K 「いいよね、<シカゴ>。」

A 「そして、<オクラホマ>、<王様と私>、と続いてレア・サロンガのソロで <フラワー・ドラム・ソング>から一曲。」

J 「彼女、確か再演で<フラワー・ドラム・ソング>の主役をやってますよね。」

K 「初演は確かナンシー・梅木だったっけ?」

A 「そうそう。惜しくも数年前に亡くなってしまったわね。」

J 「それから、それから?」

A 「<南太平洋>、<カルーセル>の<You'll Never Walk Alone>。これはチョットね・・・。」

K 「って言うと?」

A 「まあ、この曲って大きい曲じゃない。それにしては、ちょっと物足りないっていうかね。でも、 そんな程度よ。その後<ガイズ&ドールズ>を経てシエラ・ボーゲスがオリジナル・キャストで出演した <リトル・マーメード>からの一曲をソロで。」

K 「オリジナル・キャストが歌うていうのが本当にすごいよね。」

J 「本当ですよね。それにこの豪華なラインナップ。次の曲が楽しみです。」

A 「そうでしょ。ここで、ディズニー映画の世界に移って、リア・サロンガが主役の声で出演した<ムーラン> <アラジン>からその主題歌を。そして、現代アメリカ・ミュージカル界のドン、 スティーヴン・ソンドハイムの作品から<カンパニー>、<スウィニー・トッド>、 <イントゥー・ザ・ウッド>から数曲を。」

K 「難しいんだよね、ソンドハイムの曲ってさ。」

A 「なのよね。その中でも<スウィニー・トッド>から<ジョアンナ> を歌った城田優が抜群の表現力で素晴らしかったわね。」

J 「意外にやるもんですね、彼。」

A 「そして、一部ラストのハイライト、<オペラ座の怪人>から、 まずモーリー・イエストン作曲バージョンから一曲、そして、アンドリュー・ロイド・ウェバー版の先ずは続編から、 そして<オペラ座の怪人>25周年のライヴを彷彿させるラミンとシエラのステージで一部は幕になるのね。」

K 「いや〜、もうこの時点で興奮だよね、聴いてもいないのにさ、ははは・・・。」

J 「本当ですよ。いいなぁ〜、そんなステージを観ることができて。やってるのも知らなかったですからね。」

A 「で、第二部のオープニングが<レ・ミゼラブル>。もう拍手がなり止まないのよね。そして、 レア・サロンガがエポニーヌのあの曲を熱唱。」

K 「彼女もやってるんだよね、エポニーヌ。でも、俺は島田歌穂がいいな、やっぱり。」

A 「アッシも、その意見には大賛成。レア・サロンガも勿論いいけど、島田歌穂のエポニーヌは世界一ね。 で、ラミンの<ブリング・ヒム・ホーム>、シエラの<夢やぶれて>で場内は大興奮。拍手の嵐よ。」

J 「ずる〜〜〜い、アキさん。」

A 「ゴメンね〜。」

K 「次は、次は?」

A 「ここで、今回の出演者が別の国の生まれで、勿論言葉も違うって言うことで、各々が歌っていくんだけど、 最初に登場した城田優がスペイン語で歌ったイル・ディーボの<イザベル>がもう素晴らしくて、素晴らしくて。 彼、本当に上手くなってるわぁ〜。」

J 「確か、お母さんがスペイン人でしたっけ?」

A 「そうなのよね。音域も広くて、声も色々あるし。これから日本のミュージカル界を引っ張っていってほしいわね。 で、続いてラミンが今年のグラミー賞の最優秀アルバム賞を獲得したマムフォード&サンズの曲を。 そしてレア・サロンガがタガログ語で<イカウ>、 クラシックの声楽を学んだシエラが<ラ・ボエーム>からのアリアを歌うのね。で、このコーナーは終了。 次にエリザベートから城田優が歌うトートの<死の愛>。これは彼が出演した舞台の時より数段良くなってたわね。」

K 「すっかりお気に入りだね、アキちゃん。」

A 「結構前からなんだけどね、ははは・・・・。」

J 「それから?」

A 「で、<ミス・サイゴン>よ。」

J 「きた〜〜〜〜!って感じですよね。」

K 「何やったの?」

A 「ラミンの<Why, God、Why>、ラミンとレアのデュエット<Last Night Of The World> と続いてレアのソロ<I'd Give My Life For You>。ブラバーの声があちこちで聞こえたわよ。で、 大詰めになってきて、<ゴッドスペル>、<リトル・プリンセス> から一曲づつで最後のコーナーはこのステージの編曲や構成を担当したこれからアメリカのミュージカル界を背負っていくだろう、 ジェイソン・ロバート・ブラウンの作品から<Songs For A New World>、<Last 5 Years>から3曲を。 そして、再び4人で<ウエスト・サイド物語>から<サムウェアー>を歌って幕となるの。」

K 「アンコールは無かったの?」

A 「勿論、ありましたよ。」

J 「何だったのかなぁ〜。」

A 「<ラ・カージュ・オ・フォール>から<ベスト・オブ・タイム>。」

K 「最後の相応しい曲だね。TV放送ないかな?」

A 「どうだろう。難しいんじゃないの。」

J 「東京公演だけなんですかね。」

A 「大阪でも数日やるみたいよ。」

K 「もうアキちゃん大満足だね。」

J 「本当に。羨まし〜〜い。不満無いでしょ。」

A 「そうでもないけどぉ〜・・・。」

K 「って言うと?」

A 「大したことじゃないんだけど、途中で、これはサーヴィスだと思うんだけどね、 彼らが日本語で歌う時が有るのよね。それと、ラミンの歌、最初の方がどうもフラット気味でね。直ぐ戻るんだけど、 アッシには少し気持ち悪いって言うかね・・・。」

J 「いや〜、厳し〜〜〜い!」

A 「でも、そんな事、さっきも言ったけど、大したことじゃないからね。全体的には大満足よ。だって、 日本でこんな素敵なコンサートを観る事が出来るなんて、想像もしてなかったしね。」

K 「やっぱり一流は違うって事だよ。」

J 「僕も本物を観てみたいです。」

A 「ジンジンなんかまだまだチャンスは沢山あるじゃない、若いんだし。ねぇ〜。」

K 「そうだよぉ〜。アキちゃんなんてそんなにないんだからね、後が・・・。」

A 「ちょっと!失礼ねぇ、欽ちゃんたら。ははは・・・。」

K 「あっ、失礼しました。アキちゃんはこの世界では一流だったよね。」

J 「そうですとも!」

A 「ちょっとアンタ達、いい加減にして頂戴!年寄りをからかうもんじゃないわよ、本当に。今日は倍付ね!」

J 「それだけはぁ〜・・・。」

A 「許してあ・げ・る!ははは・・・・。」

一同 「ははははは・・・・・。」

おわり


  * 今回紹介したステージは

    1) <4Stars〜One World of Broadway Musicals>

         東京公演終了
         大阪公演  6/27〜30  梅田芸術劇場メインホール
 以上です。梅雨時期ですが、どうぞ足をお運び下さいね。
2013.6.23


Back Number!