<観たいの沢山有りすぎよぉ〜!>の巻

ゆっきー(以下Y)「ねえアキさん、ジュンちゃんのライヴって何時だったけ〜。」

あき(以下A)「23日だってばぁ。」

ヒー子(以下H)「はい、これ、チラシ。」

Y 「有難うございます。流石ヒー子さん。」

H 「今年は何か歌詞が全部英語なんだってよ。」

Y 「ひぇ〜、困っちゃう〜」

A 「大丈夫よぉ〜。ちゃんと説明有ると思うから。」

Y 「良かったぁ〜。」

H 「それにしても、今年は秋が早かったわね。」

Y 「本当だよぉ〜。もっと夏楽しみたかったぁ〜!」

A 「何言ってんのよぉ。あ〜んなに遊んでたくせに。」

H 「ほんと、学生はいいわよねぇ〜。」

Y 「そういうヒー子さんだって夏休み満喫したって言ってたじゃないですか。」

H 「ま〜ね。ゆっくりしたわよ。でもさ、その反動で今月はお芝居やライヴでスケジュールいっぱい。」

Y 「芸術の秋ですからね。」

A 「そうよぉ〜。芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、行楽の秋、って秋はやることいっぱ〜いよね。」

H 「アキちゃんはもう色々観てるんでしょ、きっと。」

A 「今月はまだ2本。アッシもこれからが多いのよぉ〜。ま〜ぁ、みなさん同じ期間にやってくれるから調整がた〜いへん。ははは・・・・。」

Y 「何観たんですか?・・・う〜む、その前に今月のお勧めドリンクお願いします。」

H 「今月って何だっけ?」

A 「今月は<ピエロの涙>よ。ジンベースでパルフェタムールを入れて・・・・レモンを搾る。で、ソーダを加えてはい、出来上がり。」

Y 「何か怪しい色ですよね、この紫。」

H 「ホントだぁ〜。じゃ、アタシもそれお代わりで。」

A 「あいよ!・・・・はい、お待たせ。」

H 「はい、有難う。で、何観たの?」

A 「トイレにも貼ってあるんだけど、川平慈英とシルビア・グラブの<ショーガール>。それに、そこに貼ってある<火のようにさみしい姉がいて>の二本ね。」

Y 「で、面白かったですか?」

A 「両方とも良かったは良かったんだけどぉ〜・・・。」

H 「出るか、アキちゃんの辛口トーク。」

A 「出ないわよ!ったくぅ〜、ははは・・・・。」

Y 「少し期待していたんですけど。」

A 「も〜う、ユッキーまで。」

Y 「すみません。で感想を。」

A 「まず<ショーガール>。この舞台の一時間前に終わる、同じ三谷幸喜さん演出の<君となら>の舞台装置をそのまま使って始まるっていうのがまずビックリ!で、初めに短い芝居が上演されてショータイムになるんだけど、出演の二人には最初からショータイムをやってほしかったわね。」

H 「それは芝居が詰まらなかったからって事なのかな?」

A 「違うのよ。二人とも芸達者だから何でも熟せるんだけど、芝居はいいから早くショーを魅せて!っていう意味よ。」

Y 「なるほどぉ〜。」

A 「さっきも言ったけど、二人とも歌も踊りも本当に達者なのよね。だからショーは本当に良かったんだけど、その内容はちょっと不満なのよ。三谷さんはコメディーは良く観ているけど、ショーはあまり観ていないんじゃないかって思っちゃったわね。まあ、次回に期待しましょ、って感じかな〜。」

H 「やっぱり辛口だよね。ははは・・・。で、もう一つの、何だっけ?・・・あ、これだよね、このポスターの芝居。<火のようにさみしい姉がいて>かぁ〜。長いタイトルだなぁ。」

A 「清水邦夫と蜷川幸雄が作っていた櫻社という劇団を解散してからの戯曲だから、蜷川さんとしては、この芝居初演出になるわけなんだけど、久しぶりに戯曲に魅かれた舞台だったわね。」

Y 「こっちは絶賛でしょうか。」

A 「まあ、色々おかしいな、と思った所はあるんだけどね。」

Y 「だけど、このお芝居、役者さん達が凄い人ばかりですね。」

H 「チケット代が心配になっちゃうくらいだね、ははは・・・・。」

A 「そうなのよね。男に段田安則、中の郷の女に大竹しのぶ、妻に宮沢りえ、そして村の老婆に新橋耐子。豪華キャストよね。本当に演技は凄かった。段田さんの変幻自在、大竹しのぶの気持ち悪さ、宮沢りえの美しさ。でもね、それを上回るくらい脚本が素晴らしかったのね。アッシ、初演は就職したばっかりで観てないんだけど、十数年前に上演した再演は観てるのよ。その時は、男に蟹江敬三、妻に樫山文枝、中の郷の女がこの戯曲の作者、清水邦夫の夫人で女優の松本典子。その時は、蟹江敬三の凄さは感じたんだけど、戯曲に魅かれたかっていうと、そうでもなかったと思うのよ。今回は、最初からドンドン魅かれていったのよね。ホント、久しぶり。野田秀樹の<赤鬼>以来じゃないかなぁ〜。」

H 「へ〜、そこまで言われたら観に行きたくなっちゃうよなぁ〜。」

Y 「まあ、芸術の秋でもありますし、観に行きましょうよ、色々。」

H 「そうだよ。何かお勧め有る?アキちゃん。」

A 「そうねぇ〜、色々有るわよ。」

Y 「さっき聞いたジュンちゃんのライヴが23日でしょ。」

A 「それじゃ、お客様の出る物からいこうかしらね。え〜と、ジュンのライヴ<Musical Hereafter 2>以外にも23日は色々有るのよねぇ〜。まず、倫ちゃんの出るクラシックコンサート、<色とりどりのコンサート>でしょ、それにノリちゃんの主演舞台<NON'SENSE STORY>。」

H 「これポスター強烈だねぇ。」

Y 「本当ですよね。シスター・アクトみたい。」

A 「ここで年齢差がでちゃうわよね。ユッキー、これはぁ〜、オードリ・ヘップバーンの<尼僧物語>のパロディーなのよ。」

Y 「へ〜、全く知らないですけど、そうなんですね。」

H 「何んか、このポスターだけで観に行きたくなっちゃうよなぁ〜。笑えるぅ〜。」

Y 「他には有りますか?」

A 「有るよ!(ドラマHERO風に)」

Y 「もうアキさんたらTVの見過ぎですよ。ははは・・・・。」

A 「ははは・・・・。で、その他には、元宝塚のRICOちゃん出演の朗読劇<木型人形>、博彦ちゃんの出る<モジョ×コン>、渡辺えりさん演出の結城座<オールドリ・フレイン>、池谷のぶえさん出演 の<イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー>、ナイロン100℃の<社長吸血記>、前田美波里さん、柴田理恵さん、キムラ緑子さんの3人芝居<淑女のロマンス>。」

H 「何かどうなるのかワクワクしちゃうよね、このメンバー。」

Y 「ですよねぇ〜。」

A 「でしょ。あとさ、野田秀樹の初期傑作<小指の思い出>と韓国キャストで上演される<半神>。前者は野田秀樹の演出とどう違うか、後者は野田秀樹独特の言葉遊びが韓国語になってどう表現されるかが見所ね。」

Y 「ホント、沢山有りますね。」

H 「流石に芸術の秋だよなぁ〜。」

Y 「でも、これじゃ何観ていいか迷っちゃいますよね。」

A 「ホントよね。でもさ、芸術の秋。色々行っちゃいましょうよ。」

H 「ま、そうだよね。」

Y 「じゃ、芸術の秋に乾杯でもしましょうか。」

H 「そうだね。まあ、意味分からないけど。アキちゃん、ワイン出してよ。」

A 「あらヒー子、気前いいじゃない。・・・・それじゃ、開けるわよ。・・・・はい、お待たせ。」

H 「それじゃ、芸術の秋に、かんぱ〜い!」

一同 「かんぱ〜い!」

おわり

  * 登場人物は全て仮名です。

  * 今回紹介したお芝居、ライヴは

    1) <ショーガール>  上演終了

    2) <火のようにさみしい姉がいて>
        上演中〜9/30 シアターコクーン

    3) <色とりどりのコンサート>
        9/23 セシオン杉並ホール

    4) <NON'SENSE STORY>
        9/23 江戸川橋・絵空箱

    5) <Musical Hereafter2>
        9/23 渋谷・gee ge

    6) 平松組<木型人形>
        9/20〜23 高田馬場・Boumerang

    7) 演劇ユニットmilky eighth requiem<モジョ×コン>
        9/26〜28 西日暮里・戸野廣浩司記念劇場

    8) <イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー>
        9/20〜10/13 PARCO劇場

    9) <淑女のロマンス>
        9/25〜10/2 紀伊国屋ホール

   10) 結城座<オールド・リフレイン>
        10/2〜5 座・高円寺2

   11) ナイロン100℃<社長吸血記>
        9/26〜10/19 下北沢・本多劇場

   12) <小指の思い出>
        9/29〜10/13 池袋・東京芸術劇場プレイハウス

   13) <半神>
        10/24〜30 池袋・東京芸術劇場プレイハウス
  以上です。芸術の秋。どうぞ足をお運び下さいね。

2014.9.21


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