<ゲット・ゲット・ゲット>の巻

翔ちゃん(以下S)「最後最後。まったくビックリ!って思わなかった?」

智くん(以下T)「思わず吹き出しそうでしたよ。」

あき(以下A)「映画でも見てきたのかしらん?」

S 「今日最終日だったんですよ、絶対王様の。」

A「ああ、郡ちゃんのところね。それよりさ、何にしよっ?」

T「そうだ、まだ注文してなかったっけ。え〜と、ビールで。」

S「じゃあ、おいらはカシスウーロンで。」

A「あいよっ! あれ、面白かったでしょ。あそこの劇団って、不思議な魅力があるわよね。」

T「不思議な魅力?」

A「そうそう、不思議な魅力。いつも感じているんだけどね。」

S「そう言われてみれば、そかもしれないな。」

T「なになに?自分にはさっぱり分からないですけどぉ。」

A「何て言ったら良いのかしらん。そうね、正直言って、本(脚本)には疑問が残る所たくさんあるのよね。」

S「やっぱりそう感じていたんですね、あきちゃんも。」

A「そうなのよ。」

T「自分には全く分かんないっすよ、ただ面白くって。」

S「例えば、こんな所じゃない?あきちゃん。」

T「どこどこ、早く。」

S「ほら、真理さんっていたじゃん。彼女、いったいどんな位置にいるんだろうな、って考えたら、別に登場しなくたって構わないんじゃないかって。」

A「アッシもそれは感じたわよ。葬式の場面でああだったら、別のキャラクターで良かったんじゃない?ってね。」

T「あ〜ぁ、そうなのかな?自分は全く分からないですけど。」

S「それから、虎之助。」

T「ああ、親殺しの殺人犯。」

S「そうだよ。ねえ、智、彼おかしいと思わなかった?」

T「えっ?何が?まあ、殺人犯をよくあそこまでこき使ってたな、って事くらいですよ。」

A「翔ちゃん、結構見ているわよね。翔ちゃんが言いたいのって、殺人犯である虎之助が、坂田家を出ていったのに、葬式の時、あそこに居たって事でしょ。」

S「そうですよ。流石だな、あきちゃん。」

T「何が流石なんです?あそこって何かおかしいんすか?」

S「だってさ、智、虎之助はインターネットで顔が出回っている殺人犯なんだよ。」

T「うん、それは言ってましたものね。だから外に出たらどうなるか、って言ってましたよ。」

A「そうでしょ。だから不思議よね、葬式の場所にいるのって。」

T「何がです?なにか溶け込んでたじゃないですか、坂田家に。」

S「だからさ、インターネットで顔が出回っている殺人犯なんだよ、虎ちゃん。」

T「そうですよ。・・・・あっ、そうか。」

A「やっと分かったみたいね。」

S「そこだよ。」

A「でも、本当に不思議な劇団よ。終わりにはちゃんと笑いを持ってきてね。」

S「おいら、あのままシリアスで終わっちゃたらどうしようかなって思ってたからね。」

A「アッシはチラシ見てたから、最後は何となく想像できていたんだけどね。」

T「自分ははっきり言って、初めて観たからかもしれませんけど、あの映画を彷彿させるスクリーンを使った最初の所とか、何か分かんないんすけど、とにかく面白かったですよ。」

A「そうね、面白いのは確か。だからリピートして行くわけだからね。郡ちゃんのキャラクター、いつも何か笑わせてくれる入山くん。今回はいまいちだったけど、川崎桜の存在感。勿論、いろんな劇団に客演している有川マコト、最後の笑いを一手に引き受ける劇団主宰者で、作、演出の笹木君。みんな素敵な役者さん達。次回作にも期待しましょうよ。」

S「それはそうと、あきちゃんさ、この<おかしな2人>って、まだチケット取れるかな?」

A「あ〜、それね、残念だけど、女編は絶対無理みたいよ。若干当日券があるみたいだけど。男編ならもしかしたらあるかもしれないわ」

T「女編観たいよね、って話していたんですけどね。人気ありそうですからね。」

S「あきちゃんは行ったの?どっちか。」

A「勿論言ったわよ男編だけだけど。」

T「どうだったんです?」

A「そうね、まあ、映画にもなって、話は有名だからね、あとは役者の問題かしらん。」

S「男編は、段田安則と陣内孝則だったっけ?」

A「そうよ。でも、配役ミスかな?」

T「どういう事なんです?」

A「段田君が演るだらしない男<オスカー>は、台詞が硬くて、だらしないというよりも、堅物って感じだったし、几帳面な男<フィリックス>は、ただただ気持ち悪いの一言。もっとさらっと出来ないのかな、って思っちゃって。」

S「じゃあ、男編についてはいまいちだったんだ。」

A「主役二人は配役ミスかなって思ったけど、あとの役者さん達は結構良かったわよ。まあ、階下に住むイギリス人姉妹は、イギリス人ぽくなくて疑問だったけどね。」

S「イギリス人ぽくない?」

A「そうなのよ、ちょっと下品すぎる。アメリカにもいないんじゃない、ってくらい。」

T「それじゃ女編に期待大ですね。でも取れないんじゃ仕方ないっすよ。」

A「だからさ、諦めないでよ。さっきも言った様に、若干当日券があるみたいだし、少し早く行って当日券をゲットしなきゃ。」

S「そうだよね、当日券ゲット。」

A「頑張ってゲットしてよ。」

T「ゲット、ゲット、ゲットですよ。」

A「何か智くん力入ってるじゃない。その意気込みよ!」

S「そうだよ、その意気込み。それじゃ、チケットゲットは智に任せよっと。よろしくぅ〜!」

T「えっ!そりゃないですよ。一緒に行ってくれますよね、翔さ〜ん。」

A「一緒にいってあげなさいよ、翔ちゃん。」

S「あたり前だよ。冗談だってば、智だけに任せておけませんってば。」

A「はいはい、お熱い事ですね。良かったよかった。」

一同「ははははは・・・・・。」

おわり


*今回紹介したお芝居は、

1)絶対王様の<リア絶対王様>  公演終了
    次回公演  11/16 亀戸カメリアホール
2)おかしな2人   上演中〜10/14まで。
    渋谷PARCO劇場
    10/19〜30  大阪シアタードラマシティー
以上です。どうぞ足をお運び下さいね。


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