<アカデミーは誰に?>の巻

あき(以下A)「いらっしゃ〜い!」

トンちゃん「お帰りなさ〜い。無事で何よりでした。」

A「帰って来たわよ。何にしようか?」

T「今日はあきちゃんの帰国を祝って、シャブリでも飲みましょうか?」

A「はいよっ!丁度良い冷え具合よ。」

T「それで、ミュージカルはどうでした?」

A「それがさ、・・・・はい、お待ち!」

T「それじゃ、あきちゃんの無事の帰国を祝って、乾杯!」

A「ありがとう!でね、着いたとたん、耳がちぎれるかと思ったわよ。」

T「そんなに寒かったんですか。」

A「そうなのよ。雪に出迎えられちゃったのよね。ニューヨークは、まだ本格的な冬なんだな、 って思ったわ。何しろ、冬のニューヨーク初めてだったからね。」

T「そうなんですか。でも、あきちゃん、何時も行く時期って11月ころじゃなかったっけ?その頃はそんなに寒くないのかな?」

A「そうなの。まだその頃はね。東京の冬って感じかな?」

T「へ〜ぇ。ところで、ミュージカルは?」

A「それがさぁ〜、・・・あら、バンバン(以下B)いらっしゃい!」

B「あれ?今日から?大変だったね。BBS見てたからさ、あきちゃん、泣いてるだろうなって思ってたけど。」

T「え〜っ!何なのですか?バンバンさん。」

B「あきちゃんさ、楽団のストライキでミュージカル観れなかったらしいよ。ねぇ、あきちゃん。」

A「そうなのよ。劇場前でもらったチラシを見ると、何でも、楽団員の人員削減に抗議するストライキだったらしいのよね。 もうガッカリだわよ。で、バンバンは何にしよう?」

B「俺はね、ジントニックを、タンカレーで。」

A「あいよっ!」

T「じゃあ、チケットは全部無駄になっちゃったんですか。」

A「ちゃんと払い戻しがあったから、それはそれで、別に損はしなかったんだけどね。」

B「でもさ、どうしたのよ、時間あいちゃったでしょ。俺だったら、イライラしちゃって、 旅行自体つまんなくなっちゃってるな、きっと。」

A「でもね、はい、ジントニック。勿論、残念だったんだけどさ、その変わりにね、前から行って、 観たかったショーがあったのね。今回は、そこに行って来たのよ。」

T「誰のショーなんですか?」

A「今週のホームページの音楽紹介の所に書いてある、ブロッサム・ディアリーのショーなのよ。」

B「あ〜、もう75歳を超えているけど、とっても可愛い声してるっていう、あのオバサンね。」

T「あれ?前にここで聴いたやつですか?」

A「そうそう。彼女がね、週末の土日しか出ていないキャバレーがあるのよ。そこに行ったのね。 何時もはさ、週末って、ロスで過しちゃうじゃない。週末のニューヨークも初めてだったから、 週末にしかやっていないものと思ってさ。」

T「で、どうでした?」

A「本当に感激しちゃって。あのCDのままの声。ピアノのタッチもとても強くて、歳を感じさせない素敵なステージだったわよ。」

B「俺さ、そういう所、行った事ないんだけど、結構服装とかうるさいんじゃないの?それにさ、高そうだし。」

A「それは聞けばいいのよ、予約の時に。それにね、料金もピンキリだから。今回のステージは、 ショーチャージが$25で、ミニマムチャージが$15だったの。だから、そんなに高くはないでしょ。」

B「そうだね。こっちでブルーノートとか行っちゃたら、二人で2万円は軽く超えるからね。」

T「え〜〜〜!そんなに高いんですか?とっても行けないや。で、ちょっと聞きたいんですけど、 ミニマムチャージって何ですか?」

B「あ〜、あれね。向こうってさ、そういうキャバレーみたいな所、ライブハウスでもそうなんだけど、 ショーチャージの他にさ、食べ物や、飲み物に最低でもいくら使ってね、っていう料金設定があるわけよ。だから、 別に飲まなくても良いんだけど、最低でもそのお金は取られるんだよ。ね、あきちゃん、そうでしょ。」

A「その通り。バンバン行った事ないわりには良く知ってるじゃないの。」

B「へへぇ〜。行きたいなって、思ってるからね。あきちゃんから聞いたから、今度行った時にはチャレンジしてみるかな?」

A「そうしなさいよ。」

T「いろいろ勉強になりますね。で、その他の日には何してたんです?」

A「あとはさ、ニューヨークに住んでいる友達と夕食一緒にしたり、映画観たりね。」

B「そういえば、アカデミー賞の予想、今年もやっているんだよね。」

A「勿論よ。みんなホームページみて、応募してよ。」

B「関連している映画は観たの?」

A「<シカゴ>を観て来たわよ。」

T「それじゃ、ここで、予想しませんか?」

B「だけどさ、俺、二つしか観てないしな。分からないじゃん。」

A「予想だからいいんじゃないの?好き嫌いで構わないのよ。」

T「少なくともあきちゃんは一つ有利ですよね。観てきているんだから。まあ、その意見も取り入れながら予想しようっと。」

A「それじゃ、まず、長編アニメーション部門からね。」

B「いきなりかよ。ん〜む、俺は、やっぱり<千と千尋の神隠し>かな?宮崎駿って、他でもいろいろ賞獲ってるしねな。」

T「僕も同じですね。<千と千尋の神隠し>。あきちゃんは、たしか、宮崎駿の絵が嫌いって言ってましたよね。」

A「そうなのよ。好きじゃないのよね。だから、<千と千尋〜>には獲ってもらいたいんだけど、 ここは外して、興行収入でいけば<アイス・エイジ>なんだけど、アッシのマットが声で出ている<スピリット>か、 ん〜む、やっぱり<リロ&スティッチ>にするわ。じゃあ、次は主演の男女優賞ね。」

B「所でさ、話を中断しちゃって悪いんだけど、<千と千尋の神隠し>って、英語のタイトルって、何て言うのかな?」

A「あ〜、あれは、確か、<Spirited Away>だったかな?」

T「へ〜、そうなんですか。またまた勉強になっちゃったよ。」

A「じゃあ、主演賞いきましょうよ。アッシは、女優がシカゴの<レニー・ゼルウィガー>にしたいんだけど、 <二コール・キッドマン>が本当に良いらしいので、こっちにして、男優は、 この人がこんなに普通のオジサンの演技もしちゃうの!って驚いちゃうらしい、<ジャック・ニコルソン>だわね。」

B「ジャック・ニコルソンはもう何度も獲っているじゃん。だから、俺は、男優がギャング・オブ・ニューヨークの <ダニエル・デイ・ルイス>。女優は、助演賞にもノミネートされている<ジュリアン・ムーア>かな?」

T「僕は、あまり知らないので、ただ単に評判通りに、男優が戦場のピアニストの<エイドリアン・ブロディ>で、 女優がめぐりあう時間たちの<二コール・キッドマン>ですね。あと何でしたっけ?」

A「予想クイズの方は、監督賞と作品賞よ。」

B「これってさ、結構リンクするんだよな。それに、ハリウッドはユダヤ系の人が多いから、 作品が<戦場のピアニスト>で、それを監督した<ロマン・ポランスキー>が監督賞でしょ。」

T「僕はですね、最近の雑誌なんかからすると、監督も作品も<シカゴ>っぽいな、って思っているので、 監督が<ロブ・マーシャル>、作品が<シカゴ>でいきます。あきちゃんは?」

A「そうね。シカゴ、本当に良かったのよ。今までのミュージカル映画とは一つも二つも違った演出や撮影方法でね。 だから作品賞は絶対に<シカゴ>だと思うわ。問題は監督よね。さっきも言った通りだから、 監督もシカゴのロブ・マーシャルにしたいんだけど、あれだけノミネートされていて一度も獲ったことのない <マーティン・スコセッシ>に心情的には上げたいので、監督は彼にするわ。でも、<めぐりあう時間たち>も相当よさそうなので、 両方そっちに行ってしまう可能性も随分あるかもね。」

T「そうですか?家に帰って、ホームページから応募する時に、もう一度考えてみますよ。」

A「そうしてよ。締め切りは3月24日の午前零時だからね。よろしくよ!それからね、 今回の予想クイズには出していないんだけど、結構助演の男女優賞が面白そうなのよ。女優は、 キャシー・ベイツ、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ、それに、クイーン・ラティファに キャサリン・ゼタ・ジョーンズのシカゴのコンビ。男優が、クリス・クーパー、エド・ハリス、ポール・ニューマン にクリストファー・ウォーケン、それにシカゴのジョン・C・ライリー。誰もが超の付く実力者でしょ。 個人的にこっちも予想してみると面白いかもよ。」

B「本当だね。こっちの方が面白そうじゃん。でも、こっちやってたら、予想がバラけちゃって、誰も当たらないかもな。」

A「そうなのよ。流石はバンバン。で、今回は、<千と千尋の神隠し>もあったことなので、作品、監督、主演男女、 アニメの5部門を当ててもらう事にしたわけね。早速家に帰って、検討し直して、それから応募してよね。待ってるから。」

T「それじゃ、今度は当たる事を祈って乾杯しましょうか。」

B「いいな、それ。」

A「じゃあ、カンパ〜イ!」

一同「乾杯!!!」

おわり


*登場人物は全て仮名です。

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